Technology: 2009年12月アーカイブ

・ブレイン・ライティング・シート2
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先日、私の「Webマーケティング・イノベーション」(多摩大学大学院)という授業で、アイデアプラントの石井力重さんにゲスト講師として授業をしていだだきました。

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・アイデア・スイッチ 次々と発想を生み出す装置
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/07/post-1023.html
石井さんの著書「アイデア・スイッチ」。楽しい発想ツールのカタログ本。

アイデア発想法、特にブレインストーミングについて、理論的であると同時にたいへん実践的な内容でした。企業研修で大人気というのも納得の場の空気作りにもしびれました。受講生の反応を見ながら、大量の持ちネタから最適な事例やトークを繰り出す石井さんに感動です。

授業では石井さんが開発した「ブレイン・ライティングシート」を利用しました。これは5,6人のグループが30分間無言で、アイデアを書き出し、掛け合わせていくという斬新なブレストツールです。

こんなシートなのですが、グループは円状に座ります。

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まず、最初に発想のテーマを書きます。この日は「趣味に使えるお金を2割増やす」に設定して取り組みました。そしてまず1行目の3つのマスを3分程度で各自が埋めます。最初の3つは簡単だからすぐに書き終わります。「アルバイトをする」「ヤフオクで物を売る」など、ファーストアイデアは月並みなものが多かったです。

そして1行目を全員が埋めたら自分のシートを左隣の人に渡し、右隣の人からシートをもらいます。また3分の発想タイムで2行目に3つ黙って書きます。そのとき上の行に便乗したアイデアを書くことも奨励されています。3行目くらいには「欲しいものを1週間待ってから買う」「ヒマな人をネットに集めてビジネスをする」とだんだん発想っぽくなってきます。

スピーディにやっていると5行目、6行目になってだんだん発想が苦しくなってきます。当たり前のアイデアは使い果たしてしまい、次第に奇抜なものが出やすくなってきます。「子供をタレントにする」「お金持ちの女性のヒモになる」「AVに出演する」などが出てきます。

発想タイム3分×6回で18分。合計で5人なら90、6人なら108個のアイデアが出てきます。似ているものはまとめるとしても80個くらいのアイデアが、常識的なものから奇抜なものまで出そろうわけです。参加するだけで、そのテーマのだいたいの方向性がわかります。

そしてこの記入済みシートを順番に見て、自分がいいと思ったアイデアに★マークをつけます。★マークをつけたら隣に回します。一巡すると★が多くついたもの、ゼロのものと人気度がはっきりします。

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このシートはミシン目がついていてカードとして切り離せます。★の人気順で並べたり、KJ法に持ち込んでさらに整理をすることが可能です。名刺サイズなので、名刺アルバムで管理できるのもファシリテーターとしては便利なのですよと、石井さんから教えてもらいました。みんなのアイデアをカタチに残せるのは業務報告としても、引き継ぎ資料としても実用的です。

黙ってブレストをすることで、声の大きい人の意見に左右されないブレストの理想形を実現できました。また声に出してはいいにくい際どいアイデア(AVビデオに出演する、など)も、ゲーム感覚で急いで記入させると出てきます。幅のあるアイデアだし、本音や遊び心を引き出せるブレスト空間がこのシートで作り出されていました。これは日常的に使ってみたいツールだなあと思いました。

・ブレイン・ライティング・シート2
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石井さん、ご講義ありがとうございました。

・多摩大学大学院で、アイデアワークの講義をしてきました。
http://ishiirikie.jpn.org/article/34276027.html
石井さんのブログ。物凄い分量の講義スライドが公開されています。

・ニュー・スーパーマリオブラザーズ・Wii
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久々の予約購入ゲーム。やっぱりこれは面白い。

予想していた以上に歯ごたえがある内容だった。

前評判では何度も同じ場所で失敗するとルイージが出てきて「おてほんプレイ」を見せてくれる機能が話題で、超初心者向けの難易度設定だと思っていたのだけれど、そうでもない。コントローラーを振るとか、壁を蹴ってジャンプとか、何かを持ち上げるといった新たな動作を、身体知にしてマリオを自在に操れるようになるまでは、結構時間がかかるのだ(私はまだまだ)。

すべてがシンプルだった初代「スーパーマリオブラザーズ」を思い出す。操作性という点ではファミコンのコントローラの方が単純で良かった。だが複雑になった分、自由度が高いわけで熟練していけば、超絶技巧を繰り出せそうな可能性を感じる。

土管の中や画面の上などの隠し要素を発見していく楽しさは変わらない。昔と違って攻略本が充実しているので、本来的な隠し要素にならないかもしれないが...。同時に発売されたムックには、攻略情報だけでなく、スーパーマリオブラザーズを生み出した宮本茂氏へのインタビューが掲載されている。

・とことん楽しむ NewスーパーマリオブラザーズWiiの本(エンターブレインムック)
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文化庁メディア芸術祭で任天堂の宮本茂さんに功労賞が決まったそうだけれども、ゲーム産業への貢献やつくりだした経済規模を考えると、この人にはとっとと国民栄誉賞くらいをあげるべきだと思うなあ。