Technology: 2009年5月アーカイブ
5歳の息子がノートに漫画を描くようになった。日々ストーリーは進歩していくのだが、登場人物の胴が一本の線で描かれていて単調なのは変わらない。絵を上達させる方法はないかなあと思っていたところへ、この本とゲームを見つけた。
まず本がこれ。
これは絵というよりも上手なラクガキ、へたうまな描画能力を育成する絵本だ。会議でホワイトボードにこれくらいの絵をさらっと描けると、ビジネスシーンでも役立つはずだ。ジャンル別に絵と描き順が掲載されている。
しかし本だと実際にはなかなか練習しないものだ。DSソフト版を買ってきたら、どんどん描いてみるようになった。DSの2画面を使って、上の画面のお手本を、下の画面で描く。色を塗る。
絵は自由に描くべきというコンセプトなので点数がついたりはしない。作成した絵はジオラマモードで動いたり、ミニゲームの中で使うことが可能。遊んでいるうちにワニとかパンダとかカブトムシとかを描けるようになった(親の私がですが。)。
こどもの場合、ラクガキであっても描けるバリエーションを一杯持っていれば活用シーンが増える。得意意識が本格的な作画の能力開発への入り口になっていく、ということはあるのかもしれない。線と丸だけの針金人間脱出用にこのゲームは役だった。
・オフィシャルサイト
http://www.agatsuma-toys.com/1d10m/
ゲームを疑似体験できる。
IT業界の人間として、いまさらレビューするのも何なのだが、私は昨年11月発売直後に買っていた。半年近く原稿仕事に使ってみた結論として「これはかなりイイ!」と感じている。日常ですっかり利用が定着しているし、今後も長く愛用することになりそうだ("2"が出なければですが...)。
PomeraはPDA道を歩んできた玄人向けの割り切りマシンだ。この手のデジタルガジェットに散在したことがない一般ピープルは手を出すべきじゃない気がする。ドスモバ、モバギ、カシオペアとか一通りやってきたIT系の人間で原稿を執筆する仕事がある人におすすめである。
Pomeraは仕様からすると、回収目途のない趣味で買うには割高(9800円が妥当と思う)な金額だが、ライターにとっては「原稿一本書けば買えちゃう」という絶妙な価格設定でもある。Googleで「Pomera」を検索すると50万件以上もヒットする。レビュー記事が多い。最近は減ったが発売当初は雑誌にも紹介記事が目立った。これはパソコンやITのライターが、"元を取るため"にレビュー記事を書いているから、だと思う。
1 大きなキーボード
2 高速起動、長時間電池駆動のモバイル性
3 ATOKで文章を書く以外に機能はない
というのが3大特徴だと考えている。
欠点もある。1の大きなキーボードはいいのだが、折りたたみがスムーズではない。強い力でガチャというまで閉めないと収納できない。2のモバイル性は2秒起動は本当だが、重量は370グラムと案外重たい。PCとの接続はUSBケーブルまたはMicroSDカード経由なので、便利というにはほど遠い仕様だ(Eye-Fiを利用可能にしてほしい)。
そんな困難にも関わらず私が愛用している最大の理由は3だ。書く以外の機能が一切ないことだ。ネットもメールもできないことだ。
原稿執筆の仕事の最大の敵は、メールとウェブとSNSなのである。そういうものをついつい見ちゃうから、いつまでたっても原稿書きが終わらないのである。Pomeraだけを持って喫茶店や会議室に閉じこもれば、逃げ場がないのでホテルに缶詰め同等のセルフ追い込み効果がある。
私はPomeraとのつきあいから、ライターたるもの「ネットを見なければ原稿が書けない」という思い込みを捨てるべきだという真理も学んだ。細かいデータがなくても全体のアイデアがあれば原稿は9割型書ける。データがなければ書けないというのは言い訳にすぎないのだ。わかったか>オレ。
・Pomeraオフィシャルサイト
http://www.kingjim.co.jp/pomera/