Technology: 2004年5月アーカイブ

お、発表になっているのでメモです。

こんな対談をしてきました。CNETのスクープです。

・対談:日本における検索の未来 - データセクション 橋本大也 vs ヤフー 志立正嗣
http://japan.cnet.com/column/search/story/0,2000050605,20068928,00.htm
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この中で、YAHOO!が検索エンジンを独自のYSTに変更するという大きな発表が行われました。

このエントリは夜にもう一回書きなおそうと思います。取り急ぎお知らせでした。

追記です。


長時間の、話題も多岐にわたる対談の内容を、ライターの方にわかりやすくまとめていただきました。また、写真も、特別美しく撮影していただきました。文:野田幾子さん、写真:吉成行夫さん、編集の山岸さんに感謝です。

ところで、私はこの対談日から、何日かは、このYAHOO!の検索乗り換え情報のインサイダーでした。YSTに移行して、どのように検索が変わるんだろうと、気になって仕方がなかったので、いくつかの単語での検索結果を保存していました。

乗り換え発表は正式には6月1日のようですが、既にYSTへのエンジン切り替えは行われたようです。GoogleエンジンからYSTに乗り換えた結果、検索結果の順位がどう変化したのか、以下にその違いを、3つの単語で早速検証してみました。

検索結果のビフォア&アフターを以下にタイトルのみで示します。

■検索語:”インターネット”

【以降前(Googleエンジン)】ヒット数 約3640000件
1 インターネットタウンページ
2 インターネットTVガイド
3 ハローワークインターネットサービス
4 Microsoft Internet Explorer ホーム
5 財団法人インターネット協会
6 インターネットホットライン連絡協議会
7 丸善インターネットショッピング-トップページ
8 紀伊國屋書店インターネット仮想書店 ...
9 生活地図サイト MapFan Web ...
10 辞典&辞書検索 翻訳のためのインターネット ...

【以降後(YST)】ヒット数:18476378件
1 財団法人インターネット協会
2 iNTERNET magazine+
3 NTTコミュニケーションズインターネット検定
4 インターネット図鑑「自然界」
5 TikiTikiインターネット
6 インターネット倉敷
7 インターネットホットライン連絡協議会
8 インターネットタウンページ
9 Japan.internet.com 最新インターネットニュース
10 IIJ Home Page

評価:以降前は”インターネット”という言葉に引きずられて、テレビガイドやハローワークがトップでしたが、以降後はインターネットという概念、意味に近い検索結果がでてきていると言えそうです。概念ベース、意味ベースで探したい人にはより有意義になりました。逆に、言葉の頻度ベースで捜したいユーザはGoogleということになりそうです。


■検索語:”無敵会議”

【以降前(Googleエンジン)】ヒット数:約4510件
1 無敵会議シリーズ feat. 橋本大也 & 百式 *オフィシャル(注)
2 無敵会議シリーズ featuring 橋本大也 & 百式 *オフィシャル(注)
3 Epic->yoshimax: 無敵会議レポート
4 [eN] 無敵会議「帰ってきたアクセス向上委員会」 ...
5 [eN] 無敵会議「帰ってきたアクセス向上委員会」 ...
6 Passion For The Future: 帰ってきたアクセス向上委員会 ...
7 Passion For The Future: Discussion on 無敵会議:おしゃれ ...
8 気になる2つのイベント(無敵会議、KEN研)
9 広告ブログ :無敵会議!
10 blog.bulknews.net: 無敵会議: アクセス向上委員会

【以降後(YST)】ヒット数:141件
1 Epic->yoshimax: 無敵会議レポート
2 [N]: 無敵会議「帰ってきたアクセス向上委員会」レポート
3 Sunday blog: 無敵会議
4 無敵会議 第四弾 - アレだとか
5 [N]: 無敵会議「帰ってきたアクセス向上委員会」
6 [eN] 無敵会議「帰ってきたアクセス向上委員会」レポート その2
7 無敵会議シリーズ「愉快議」
8 無敵会議シリーズ feat. 橋本大也 & 百式 *オフィシャル(注)
9 [eN] 無敵会議「帰ってきたアクセス向上委員会」レポート その1
10 俺と100冊の成功本 blog.自己啓発.com: event アーカイブ

今度は主宰しているイベント名を固有名詞の例として試してみました。これについては、以降後、オフィシャルサイトの順位が下がりました。が、ページを見てみると、むしろ、充実したコンテンツが上位へあがったという感じもしています。主宰としては気持ち複雑ですが、ユーザ利便性ではこれもアリかな。ただし、以降前のほうが圧倒的にヒット数が多かったようですが、これは「無敵」「会議」で検索されているためのようです。以降後のほうが固有名詞としての「無敵会議」のみを検索してるので正しいと言えるでしょうか。

■検索語:”橋本大也”

【以降前(Googleエンジン)】ヒット数:約2470件
1 Passion For The Future
2 Webドメインマーケティング 橋本大也書き下ろし ...
3 Webドメインマーケティング 橋本大也コラム第4回
4 Zopeジャンキー日記 :橋本大也の近傍 - WebViz ...
5 Zopeジャンキー日記 :ランチミーティング w/ 橋本 ...
6 無敵会議シリーズ feat. 橋本大也 & 百式
7 無敵会議シリーズ featuring 橋本大也 & 百式
8 ヌーベルブログ | 橋本大也(はしもと だいや)
9 ヌーベルブログ
10 橋本 大也 【Internet Who's Who】

【以降後(YST)】ヒット数:1366件

1 Passion For The Future
2 ヌーベルブログ
3 橋本 大也 【Internet Who's Who】
4 データセクション株式会社 :: SemanticWeb Company
5 ヌーベルブログ | 橋本大也(はしもと だいや)
6 Webドメインマーケティング 橋本大也書き下ろしコラム
7 [Webドメインマーケティング]Webマーケティングレポート
8 アクセス向上委員会 橋本大也氏
9 Zopeジャンキー日記 :ランチミーティング w/ 橋本大也 @ 表参道
10 対談:日本における検索の未来 - データセクション 橋本大也 vs ヤフー 志立正嗣 - CNET Japan

自分の名前を検索するいわゆる”エゴサーチ"で試してみました。これは私にしかわかりにくいと思いますが、後者のほうがプロフィールを見つけやすく、オフィシャル感の強いサイトが上位にきた感じがします。また、新しいコンテンツが上位に入りました。しかし、ヒット数は半分に減少。微妙ですね。


と3つほど試してみましたが、皆さんの周りではどのような評価でしょうか。

ヒット数については、開始したばかりで増加中のはずですので、まだGoogleのほうが圧倒的に分母が大きいと判断するのは時期尚早でしょう。

■eからuへ

ニュースから。e-Japanの次はu-Japanであることが判明した。

・次世代IT戦略、波及効果は120兆円 総務相提案へ
http://www.asahi.com/business/update/0511/111.html

「麻生総務相は2010年を目標とする次世代のIT(情報技術)戦略「ユビキタスネット・ジャパン(u−Japan)」構想の骨格を固めた。」そうで、その骨子は「インターネットを簡単、安全に利用できるようにするため、(1)通信内容が第三者に「傍受」されない暗号技術づくり(2)インターネット上でサービスを提供する企業を対象にした個人情報保護の徹底(3)音声認識技術の開発を支援――などの政策実現を加速する。」だそうである。

あるコミュニティでこの大臣の別のコメントが紹介されていた。

・大胆かつ一挙に  デフレ脱却に意欲的な手法提言
http://www.chikuhou.or.jp/aso-taro/kouen/200522.html

「IT(情報通信技術)の発達で05年までに日本の役所から書類がなくなり、すべてはフロッピーで済むシステムになる。世界で最も電子化された政府が誕生する。国土が狭い日本が光ファイバーの整備で米国に負けることはない。」

さあ、すべてはフロッピーの時代が到来である。光ファイバーを国土に張り巡らせた上でフロッピーでユビキタス環境を活用する。さすが大臣は言うことが違う。

■傍受技術の世界 無線、電磁波、レーザー、X-Ray

まあ、そんな話はともかく、骨子の(1)が「通信内容が第三者に「傍受」されない暗号技術づくり」というのは興味深い。これはユビキタス時代に最も重要な課題に違いない。
無線LAN搭載のノートPCを持ち歩いていると、行く先々で、無線アクセスポイントが検出されるようになった。暗号化に気を配っていない場合も多いので、セキュリティ的に怪しい。営業マンや経営者のノートPCから、無線経由で顧客情報が漏洩する事件が起きても不思議ではないなあと思う今日この頃。

無線盗聴以外では、電磁波盗聴という危険もあるらしい。パソコンやディスプレイが発する電磁波は10メートル程度の距離であれば、傍受が可能で、これを解析することで、何らかの情報を取り出すことができる仕組み。話に聞いてはいたが、実際にやるには、技術的には難しいことなのではないかと思っていた。

だが、オンラインで、こんなツールが見つかった。

Tempest For Elizaは、Linuxで動く電磁波解析ツール。ディスプレイから漏洩する微弱な電磁波をAMラジオで受信し、解析することで、パソコンで再生中の音楽を聴くことができる。まだ試していないが、作者のサイトには、傍受した音楽ファイルがMP3ファイルとして公開されている。ちゃんとできている...。

・Tempest For Eliza
http://www.erikyyy.de/tempest/
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・新情報セキュリティ技術研究会
http://www.j-netcom.co.jp/ist/
電磁波盗聴対策を考える研究会

電磁波以外では、レーザー盗聴という先端技術もある。家屋内部の会話を遠隔から盗聴するもの。声は音であり微弱な振動を発生させ、家屋の窓にもその振動は伝わっている。レーザー盗聴器は、レーザー光線を窓ガラスに照射し、振動による波長変化を解析することで、部屋の中の会話を聴くことができる。100メートル程度、離れた場所から可能であるという。機材はまだ数百万から1千万円程度するようだ。

・LASER-2000 Laser Room Monitoring System
http://www.electromax.com/laser.html
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さらに、スゴいものが、こちら。今流行の教授の手鏡技術も真っ青である。

・X-Reflect Goggles
http://www.advanced-intelligence.com/goggles.html
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昔、デジタルビデオカメラの夜間撮影モードが、白い服を透過して、下の肌まで見えてしまうので、盗撮に使われることが問題視されたことがあった。このゴーグルも、同じ赤外線技術だと思われる。このゴーグルを被ると、世の中が透けて見える。ビデオカメラに接続して録画も可能な2400ドル。

こちらには上記のゴーグルを使うとどのように見えるのか実例が紹介されている。ここでは白黒だが最新版ではカラーで見えるとのこと。

・Normal shot xray cam xray vision camera 0lux
http://www.spy.th.com/through.html

GWで実家(といっても歩いて3分)に移動。妹夫妻も子連れでやってきて大騒ぎ。そんな中、父が大量に撮影したデジカメ画像のバックアップがしたいと言うので、DVDドライブ購入を薦めたら、早速店に買いに行くことに。自腹じゃないのでコストを考えずに、最新の売れ筋機種から選ぶ。

幾つか迷った末、実家PCがUSB1.1対応であることも考慮して、これに。

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特徴としては、

1 DVD±R8倍速、DVD±RW4倍速、DVD-RAM3倍速書込みに対応
2 IEEE1394&USB2.0、汎用USB1.1、3つのインターフェースに対応
3 PCに連動してドライブ電源をON/OFFできる「PC連動AUTO電源機能」搭載
4 添付ソフトウェアが多彩で一般的なDVDR/CDR用途をカバー

外付けでインタフェースが多彩なので今後、PCの買い替えがあっても、ずっと使えそうな機種。

早速、セッティングして使ってみたところ、軽快に動作。添付ソフトのMyDVDで、画像フォルダの中身をスライドショーにしたDVD映像を作成し、居間のテレビで皆で鑑賞。「こんなことができるんだー」と感動されるが、実は私も初体験で感動(笑)。

これは自宅にも一台欲しくなってしまった。