Technology: 2003年9月アーカイブ
■5年後の検索サービスをユーザから見るとどうなる?
先ほどの記事からの続き。
ここからは私見。
検索がビジネスにおける重要な要素になったと認識されて各社一斉に取り組みを強化している現状が読み取れるが、第2、第3〜第10くらいのGoogleにあたるものが登場したとして、ユーザは10個も検索サイトを使うだろうか?たぶん、使わないのだ。Googleひとつで済むからGoogleは便利なのではないか。
基本的には検索エンジンは、次の3つのレイヤーに機能を特化して進展していくのではないだろうかと考えている。
A インデックスレイヤー(Webのデータベース,形態素、構文解析など含む)
B アルゴリズムレイヤー(PageRank、tf/idfなど結果順位決定の仕組み)
C インタフェースレイヤー(検索フォーム、ツールバー、可視化工夫など)
これを踏まえて、ユーザから見た検索エンジンの行く末を勝手に3つの未来シナリオとして予想してみる。
1 Webサービスにより複数エンジンのカスタマイズが一般化というパターン
GoogleAPIのように各社が検索機能インタフェースをWebサービス形式で公開し、ユーザは好みの検索機能を組み合わせるポータル編集ソフトを使って、それぞれの検索エンジンインタフェース(ツールバーのようなもの)を作る。出来合いの、程よい組み合わせの検索ポータルも登場する。インデックス提供企業、アルゴリズム提供企業(ページランクなど)、インタフェース提供企業の3つは役割を分担し、ポータルソフトに機能を提供する。
・ちょっと参考:Surfwax徹底カスタマイズ可能なメタ検索ポータル
http://www.surfwax.com/
2 WindowsOSに強力検索が搭載されデファクトスタンダード化するパターン
WindowsOSと検索が一体化。ブラウザやメールソフトのように、MSの標準検索がデファクトスタンダードとして使われるようになる。MSは次世代WindowsでファイルシステムをSQLベース化し、IndexingServiceを一般化しようとしているし、P2PグループウェアのGrooveも買収して保有している。戦略として、MSNサーチにまずデスクトップ検索とシームレスな独自検索技術が投入され、次世代コンシューマ向けWindowsのデスクトップに一体化し、急速にシェアを伸ばす。その後P2Pによるユーザ間の検索インデックスの共有機能も使われるようになっていく。
3 オープンソースP2Pインデックスによる世界最大のエンジンというパターン
数万台のクラスタサーバを使ってWebの巨大インデックスを一社がホストするのではなく、インターネットユーザ全員がインデックスサーバと成る、世界最大のインデックスDBが登場する。検索を使うユーザが増えれば増えるほどインデックスが大きくなり、検索されればされるほどアルゴリズムが学習効果で成長していくようなネットワークの特性を活かしたパブリックドメインの検索が当たり前になる。
・HyperBee
http://www.hyperbee.com/
・Webの完全なインデックス化を目指すP2P分散型サーチエンジンの挑戦
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2001/1113/hyperb.htm
と、3つほどちょっとドラスティックな変化のパターンを考えてみたけれども、どれでもなかったりして。5年後に自分でも読み返してみようっと。
検索技術に再び注目が集まってきている。過去3ヶ月くらいで、オンラインニュースに登場した検索関連の記事を引用ベースで要約してみる。その上で、次の記事で私が考える5年後の検索エンジンの未来を考えてみる。
読まれたら、みなさんの意見をぜひください。自分でも5年後にあたったかどうか調べてみよう。
■過去3ヶ月の検索関連ニュースと要約
・検索アルゴリズムを公開するオープンソースプロジェクト
http://www.zdnet.co.jp/news/0308/19/ne00_nutch.html
アルゴリズムをすべて公開したオープンソースの検索エンジンNutchが話題に。
・米アマゾン、ショッピング検索に参入
http://japan.cnet.com/news/ebiz/story/0,2000047658,20061120,00.htm
A9.comと呼ばれる独立部門を社内に設立し、社内および他の企業による利用を想定したショッピングのための検索ツールを開発するとのこと。
・IBM、検索研究の成果を「Masala」に活用
http://www.zdnet.co.jp/news/0309/03/nebt_05.html
各種ソースのデータを一カ所に集めることができるIBMのインテグレーションツール「DB2 Information Integrator」の次のバージョンに、企業データを検索する独自の機能を実装する、とのこと。
・「いつの日かGoogle並に」――新たな検索技術に賭けるMS
http://www.zdnet.co.jp/news/0309/22/ne00_search.html
Microsoftは新版OS「Longhorn」の詳細をあまり明かしていないが、電子メールだろうと特殊な文書だろうと、コンピュータ内の情報すべてを迅速に検索できる統一的なファイルシステムを構築する計画は明らかにしている、とのこと
・Overture、さらなる買収で検索強化
http://www.zdnet.co.jp/news/0302/26/ne00_overture.html
米Overture Servicesが、ノルウェーの検索企業Fast Search & Transfer(FAST)の一部サービスを買収、キーワード広告ビジネスを拡大とのこと。
・注目集める検索エンジンのキーワード広告
http://www.hotwired.co.jp/news/news/20030828108.html
キーワード広告が売れている。効果も高いと言われているが高騰していく可能性があり、大部分のユーザにとっては、無料検索部分における「オーガニックな」検索価値こそより重要になりそう、とのこと。
・インフォシーク、コストが従来の10分の1の高性能検索エンジンを開発
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0401/infoseek.htm
インフォシークが検索パフォーマンス(速度)を10分の1にする技術を実装。
・Yahoo!、新検索エンジン導入で比較購入機能を強化
http://www.zdnet.co.jp/news/0309/24/nebt_20.html
米Yahoo! Shoppingが比較機能つきの商品検索サービスを強化。
・ビジネス向けにWebログをスキャンする検索サービス
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20061013,00.htm
Weblog記事のメタデータ検索を企業向けに提供。、「Webログは関心の高いニュースを浮き立たせると同時に、多種多様な話題やイベントについてのコメントや意見を、即時に提供してくれる」
・米Googleが33億ドキュメントを突破し、FASTを上回り世界一に返り咲き
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/08/28/273.html
GoogleとFastが30億ページ台でインデックス規模の競争中。
・検索エンジンの利用シェアで、Googleが圧倒的首位に〜蘭OneStat.com調査
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0514/one.htm
1. Google 55.2%
2. Yahoo 21.7%
3. MSN Search 9.6%
4. AOL Search 3.8%
5. Terra Lycos 2.6%
6. Altavista 2.2%
7. Askjeeves 1.5%
先日のセミナーで、Blogについて前に書いていた、あの原文はどこにあるのと何度か聞かれたので。
BlogやRSSについて技術的観点から、なぜ流行っているのかという問題について、あるコミュニティに春ごろポストした記事「情報作成コストと情報消費ニーズのバランス」を再度掲載します。
猫も杓子もエコエコな今日この頃ですが、エコ=環境に優しいという手動充電器や、太陽充電器が安くなってきました。
例えば、太陽電池系だと、
・バイオレッタ ソーラーギア
http://www.violetta.com/japanese/index_j.html
この製品、実売6千円くらいで見ましたが、
「携帯電話の機種にもよりますが、快晴時は、電池切れから10分〜30分ほど充電すれば、通話が可能になります。」という点は結構なのですが、フル充電となると、「充電に必要な時間の目安として、快晴時で電池切れから5時間〜6時間程度の充電が必要です」ということであり、「 窓ガラスを通すと、一部光エネルギーが遮断されてしまうため、発電量が3割から5割方落ちてしまいます。薄曇りのときと同様に、充電に時間がかかります。」
とのこと。窓ガラスごしの場合フル充電に12時間くらいかかってしまうのですね。
さて、手動では、
・手動、足動充電のアラジンパワーシリーズ
http://www.int-connect.com/aladdin/
もあり、
「
Q: どのくらい充電すればよいのですか?
A: 携帯電話の種類により異なりますが、電池レベルの低下によって通話が切れた状態からエコチャージャーにて約3〜5分間予備充電を行うと、通話レベルまでバッテリー電圧を上昇させることが可能です。通話再開後そのまま繰り返し握っていれば、いつまでも通話ができます。参考例といたしまして、ドコモP203-HYPERにおいて約10分間握るだけで連続待ち受け約15時間可能となります。
」
こっちは待ち受けを延命するにはなんとかなるのですが店頭で試した感じでは、10分手の運動は実際には結構厳しいものが...。私は結局携帯電池切れの非常用電源としては、コンビニで販売されている普通の乾電池利用できる携帯充電器を使っています。
で、ある意味究極の「空気で充電」も研究されているようです。米国Manhattan Scientifics社が開発中の特許技術「MicroFuel Cell Technology 」は、メタノールと水の混合液体を空気と化合させることで発電を行い、携帯電話を6ヶ月程度動作させることができるそうです。
・Manhattan Scientifics
http://www.mhtx.com/
そのうち生命力充電器「マナチャージャー」とか出てくるかもしれないですね。あなたの寿命を10分縮めるだけで携帯フル充電できます、とか。。。
面白いものを発見。
・ Wireless RF Electronic Locater
鍵、携帯電話、リモコン、PDA。部屋の中でなくしそうなものにキーホルダー状の受信機をつけておく。探したいときにはボタンを押すと音が鳴って場所を教えてくれるというアイデア商品。49.95ドル。SharperImage発(リンク先は王様のアイデアのショップ)。これほしいなあ。
まあ何がなくなるか事前に分からないのが根本的な問題ではありますが。
米国に行くと必ず立ち寄るSharperImageのショップは、大都市の空港や大規模ショッピングモールに行くと、必ずと言っていいほど見つかりますが、なぜか日本国内では見かけません。秋葉原あたりに出店したら結構な人気になると思うんですけどね。
・SharperImage
http://www.sharperimage.com/
・SharperImage Japan
http://www.sharperimage.jp/
で、実に笑えるのが、日本サイトのFAQのページ。
「
Q1.カタログが欲しいんですが、送ってもらえませんか?
申し訳ありませんが現在カタログはご用意しておりませんので、ホームページでご覧頂けますようお願い申し上げます。
Q2.商品を見てみたいんですが、どこに行けば見れますか?
商品によっては取り扱っている店が異なりますので、下記までお問い合わせください。
Q3.購入したい場合はどうしたらいいですか?
ご面倒ですが下記までお問い合わせください。
」
営業エリアや流通の諸々の問題があるのか知りませんが、相当、やる気ないんだな。
昨日に続いてあの人は今?ならぬあの技術は今。3年前に個人的に注目していた技術のリストの6個目から10個目までを紹介します。(連休中は過去の原稿を持ち出して貼り付けてBlogの更新の手を抜くつもりだな?と思った方は、その読みは、半分当たりです。もうひとつ思うところありまして、明日に続く。私はもう少ししたたかな性格かも...(笑))
注意:この原稿を書いたのは2000年夏です。
6 【紙のPC、紙状ディスプレイ】
・PaperComputer
http://www.papercomputer.com/
・eInk
http://www.eink.com/index.htm
紙のように薄いPCを開発するPaperComputerという企業がある。パルプの紙の上に回路を「印刷」し、薄い太陽電池で動かすというもの。紙に印刷するだけなので価格も、無料配布できるほど安くできるかもしれないそうだ。将来は街角で受け取ったチラシがチラシPCだったなどということもあるのかもしれない。紙のように薄いディスプレイを開発するeInk社も存在する。こちらは常に製品化されている。紙のように薄いPCと紙のように薄いディスプレイがもうすぐやってくる。
7【進化するネットワークゲームと仮想空間】
ネットワークゲームのここ数年の進化は顕著だ。今や、Everquestのように、美しい3D空間を歩き回るゲームが登場している。人気ゲームUltimaOnlineの次のバージョンも3D化して、さらに美しい仮想世界が実現される。グラフィック技術の進歩の速さを考えると、2005年になる頃にはほとんど実写と見分けがつかなくなるかもしれない。マイクロソフトの次世代ゲーム機X-Boxも発表された。
・UltimaOnline2
http://www.uo2.com/main.html
・Everquest
http://www.everquest.com/
・X-box
http://www.xbox.co.jp/
8 【関連情報参照エージェント】
・Flyswat
http://www.flyswat.com/
FlyswatはWebコンテンツに関する情報を表示するプラグインソフト。このソフトウェアをインストール後、MSIEなどのWebブラウザを使ってネットサーフィンを行うと、ブラウザ内に表示する文章の単語の色が変化することがある。色が変化した単語は、関連情報のページへのハイパーリンクになっている。クリックすると、単語の定義や、会社名ならば詳細な企業概要、商品名なら購入できるECサイト、製品名ならレビュー記事情報などを参照できる。こういった関連情報の参照エージェントがインスタントメッセンジャーのようにデスクトップの常連になる日も近い?。
9 【アプリケーションの外観を変更するスキン技術】
・WindowsBlind
http://www.windowblinds.net/
・WinAmp
http://www.winamp.com/customize/
・Sonique
http://sonique.lycos.com/
・Customize.org
http://www.customize.org/
WindowsOSをまるでMacそっくりの外観に変更してしまったり、MP3プレイヤーをお気に入りのアーティストの写真で飾ったり、OSやアプリケーションの外観を変更するのがスキン機能だ。WindowsBlindsはWindowsのGUIを大幅に変更できる。MP3プレイヤーのWinampやSoniqueには大量のスキンデザインのバリエーションがオンラインで無料で配布されている。Customize.orgにはあらゆる種類のスキンに関する情報で一杯だ。GUIデザインはソフトハウスではなく、ユーザが行う時代が到来しつつある。
10【インターネットとテレビの融合】
・TVML
http://www.webtv.co.jp/developer/docs/tvml/
WebTV用の開発言語としてのTVMLだ。WebTVはテレビとWeb端末が合体したセットトップボックスだが、Webページの中にテレビ映像を埋め込むなどというアクロバチックな芸当ができる。最近は、テレビチューナー内蔵型のPCも増えてきた。将来はテレビ映像とのWebコンテンツのリンクという発想は、一般化する可能性が高い。テレビを見ながら、同じページで、他のユーザとチャットなどが行えれば、テレビはお茶の間から、オンラインコミュニティでみんなで視聴するものという位置付けになるかもしれない。
過去のメールを整理していたら、ちょうど3年前に、あるPC雑誌に寄稿した「次世代の技術10個リスト」という原稿が見つかった。今読み返すと当たっていたこともあり、そうでないこともあり。ここに紹介するURLはリンクが切れているものもありますので注意。
注意:この原稿を書いたのは2000年夏です。
1 【分散処理系アプリケーション】
・Popular Power
http://www.popularpower.com/
・Project RC5
http://www.distributed.net/rc5/index.html.jp
インターネット上には休んでいるPCがたくさんある。スクリーンセーバ型のアプリケーションを使って、ネットワーク経由で、休んでいるPCのリソースを統合すれば、数万台や数十万台のPCがインターネット上に仮想的なスーパーコンピュータを形成できる。PopularPowerでは、現在、流感予防ワクチン最適化プログラムの膨大な計算を、インターネット上のボランティアで日夜計算している。地球外知的生命体を探すSETI@プロジェクトや暗号解読のRC5プロジェクトなど、この分野は今密かに人気。
2 【エミュレータ】
・VMWARE
http://www.vmware.com/
エミュレータは、異なるハードウェアの動きをソフトウェア上で模倣して動かすテクノロジー。Bleem( http://www.bleem.com/ )のようにPCでコンシューマゲーム機のソフトを動かしたりSoftWindows( http://www.fwb.com/emu/sw98_mac.htm)のようにMacでWindowsソフトを動かすことができたりする。最近では、VMWAREのようにLinuxとWindowsの相互のエミュレータも登場してきている。将来は進化した携帯電話上で現在のWindows98ぐらいエミュレーションできるかもしれない。
3 【モバイルコンテンツ】
・AvantGo
http://www.avantgo.com/
・PocketTV
http://www.mpegtv.com/wince/pockettv/index.html
・Atomfilms
http://www.atomfilms.com/
AvantGoはWindowsCEやPalmOSなどのPDAに最新のニュース記事を配信するサービス。PDAでも読みやすいレイアウトに変更されたコンテンツが、ネットワーク経由で常にPDAへ自動でアップデートされる。クレードルやケーブル経由で常にアップデートしておけば、外出時などネットワーク接続がない場所でもニュースが読める。PocketTVはPDAで鑑賞するビデオプレイヤー・コンテンツもAtomFilms社などモバイルビデオ専門に開発する企業も登場した。携帯電話の情報表示能力も向上している現状を考えると、モバイルで鑑賞するコンテンツの今後の可能性は大きそうだ。
4 【情報の視覚化】
・NetReality
http://www.bittco.com/netreality/overview/
・Databeacon.com
http://www.databeacon.com/
・Ububu.com
http://www.ububu.com/
現在インターネット上の情報の大半はテキスト情報である。情報の表示方法として文章は分かりやすいものだが、一見は百聞に如かずという諺もある。うまく作ることができれば、グラフや表は大量の情報を直感的に把握させることができるわけだ。インターネット上のリンクや、ページ上の情報の関係をビジュアルな地図として描くNetReality、既存のWebサイトの静的な表データをExcelのように動的に扱ったりグラフ化するDatabeacon、ブックマークを3Dで表示するUbubuUniverseなど新しい情報の視覚化の試みもすごい。
5【次世代型検索エンジン】
・Wakano
http://www.wakano.com/
・DirectHit
http://www.directhit.com/
・Google
http://www.google.com/
かつての検索エンジンは単語として入力された文字列を含むWebページを検索するだけだった。近年はWebサイトの数が増えすぎて、単純なキーワード検索では検索マッチ件数が多すぎて、必要な情報にアクセスするまで時間がかかってしまう。そこで、さまざまなインテリジェントな仕組みのサーチエンジンが登場している。Wakano、Directhit、Googleなどは新世代検索エンジンの代表例である。将来は人間と同じような知能を持った検索エージェントが誕生して、検索の御用聞きにユーザを訪問してくれる?
リストの6-10個目は明日投稿します。
・国土交通省が3D電子地図作成へ
http://slashdot.jp/article.pl?sid=03/09/07/159252&topic=89&mode=thread
ITコミュニティのSlashdotの投稿から。「国土交通省は7日までに、2004年度から3年間で総額78億円をかけ、国土のほぼ全体を対象に3次元(3D)の立体画像化した電子地図を整備する方針を固めた。(中略)... 将来的には、この電子地図を民間に公開する。」
3Dの地図ってどういう用途があるでしょうね?。
海外だと衛星写真ベースの3D地図をビジネス化したものとしては、
・Keyholeのデモ(ビデオ)
http://www.keyhole.com/images/home/cityFlyOverLg.mov
のデモを見たことがあります。私が見せてもらったデモは上記のような映像が、リアルタイムにノートPCで動いていました。このKeyholeはニュースのテレビ映像(ミサイルの飛んでいく映像など)で海外では実績があるらしいです。
国土地理院や交通省の最近の情報公開の動きが活発化しているように思えます。個人でも地理データを使ったアプリケーションがガンガン作れるようになるので良いことだなあと思いつつ、民間でこの分野をやっていた企業は付加価値をつけないと売れなくなってしまうのかな。
・地形図閲覧システム検索インデックス
http://mapbrowse.gsi.go.jp/mapsearch.html
・数値地図(空間データ基盤)の閲覧(試験公開)
http://mapbrowse.gsi.go.jp/dmap/sdf/index.htm#data
・電子国土ポータル
http://cyberjapan.jp/
・国土地理院、IE用の地図閲覧プラグイン「電子国土Webシステム」を公開
http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/07/16/cyberjapanplugin.html
・CEDEC 2003レポート】将棋・囲碁などに必勝法は存在するか - 人を楽しませる人工知能の実現は?
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/09/05/09.html
将棋や囲碁の対戦人工知能の最新事情の取材記事。
将棋なら現状はアマ4段、5段のレベル。2015年から2020年には名人レベルがでてくる見込み。囲碁は少し難しくて、タイトル保持者レベルが登場するのは2040年頃の見込みなど、強い対戦相手としてのコンピュータは、開発の進歩の先が見えてきて、
「
しかし、人と上手にゲームができる人工知能というと実現はまだまだ先のようだ。松原氏によると「人間の指した手を分析し、敗因を指摘・指導するということまではある程度できているが、敵(人間)の評価関数や研究手法を学習し、対戦相手の実力に合わせた"いい勝負"を展開するというところまでは未だ至っていない」という。
」
なるほど次は、対戦している人間が、楽しめる相手としてのコンピュータの開発ですか。
そういう技術が可能なら、ビジネス方面では、接待ゴルフや接待カラオケのエージェントが登場して企業は接待費でロボットを購入するなんて事態になるのですかね。嘘を感じさせないドラマを感じさせながら、自然に負けてあげる技術。うーん、人間関係の技術は奥が深いな。
接待する側、される側、両者ともロボットというシュールな時代は2103年ごろとの予想。