Stationary: 2012年5月アーカイブ
若手文具デザイナーのコンペを勝ち抜いたこの文具セットは楽しい。第一弾はフィンランドだったが、第二弾のテーマはロンドンの交通。
ロンドンバス(油性ボールペン)、黒いタクシー(シャープ)、地下鉄(3色油性ボールペン)、そしてテムズ川(蛍光ペン)をイメージした4本のペンがセットになっている。筆箱からざざっと4本を出して並べて、このセットのモチーフはなんだと思いますか?となぞなぞを出すと、よい雑談のきっかけになる。
第一弾のフィンランドは私には細めで握りにくい感じがして、いまひとつ響かなかったが、第二弾のセットはどれも文具として使いやすい。ロンドンバスの油性ボールペンは黒がついてくるが3色のバリエーションがある。蛍光ペンもセット売りでは水色だが、他に別売りのピンクと黄色もある。
文房具店の売り場にはこのセットについてのうんちくがかかれたパンフレットも置いてあるのでおすすめ。
無地でまっしろな100ピースのジグソーパズル。サイズは違うが、これと同じホワイトパズルが宇宙飛行士の選抜試験(JAXA)や忍耐力を鍛えるために使われているそうだ。たかがジグソーパズルと思ってなめてかかると愕然とする。
はっきりいって難しい。上下左右の枠の部分は直線があるからなんとかなるが、内側の部分は形状だけから判断しなければならず、困難を極める。これは100ピースだが、JAXAで採用されたのは300ピースだそうで、宇宙飛行士さすがである。絵がないので、すすめていくのに根気が必要になる。
リリース記事にだいたい完成までの所要時間が示されていた。
宇宙飛行士選抜試験で採用!"無地"のホワイトパズルを製品化
http://news.walkerplus.com/2012/0306/19/
"パズルに慣れたユーザー様でも、かなり、てこずることが予想されます」と語るのは、担当の大浦さん。ジグゾーパズルには慣れている同社で、完成するまでの時間を実測したところ、99ピースで90分、204ピースでは、なんと12時間ほどかかったという。"
これを毎日やりつづけたら相当に何かの能力が鍛えられそうである。
コンパスもずいぶん進化している。昔はコンパスはコンパスであって鋭い針が危なかったから専用のケースに入れて持ち歩いていた。現代のコンパスはこんな風にペン型になっていて、筆箱に入れて持ち歩けてしまう。グッドデザイン賞受賞。もったときダイキャスト製の適度の重量感と、スベリ止めのエラストマー樹脂によるすべらない質感が安物っぽくなくて社会人も満足できる。
大きめのノートの真ん中に大きな円を描くと、線の内側と外側を意識したブレインストーミングのテンプレートになる。複数の要素の包含関係をあらわすベン図を描くときにも便利だ。発想を書き出す前の儀式として、わざわざ手を動かして円を描くというのは結構効果がある。
レイメイからはペン型のハサミ ペンカットも発売されている。