Software: 2013年6月アーカイブ
オーディオブックで聴く古典。
辛亥革命の頃の中国の農村に住む阿Qという名の(阿は愛称、Qくん、Qちゃんの意)ダメ男の伝記。
阿Qは姓名も原籍も少々あいまいで、貧しく、家もなく、女とも縁がない。無知蒙昧な男であるがプライドだけは高くて、独自の「精神の勝利法」を確立している。村人に罵られ殴られても、俺は長者の本家の出だと嘘を言ったり、「てめえ達は、やっぱり相手にならねえ」というばかりで、負けは認めない。独自のロジックで自分の勝ちだと言い張る。
村の金持ちの家に雇われていながら、主人の気に入っている女中に手を出して追い出され、路頭に迷う阿Q。そんな中で革命の波が村にもやってきて阿Qは革命の意味もわからないまま、革命党に加わろうとするが、逆に金持ちの家の襲撃事件の疑いをかけられて逮捕され、ろくな弁明もできないまま銃殺されてしまう。
なんとも情けない阿Qの一生。日本留学中の魯迅が、当時の中国人の精神性を風刺した作品。
阿Qの情けなさは現代日本社会に生きている自分の中にも共通するものを感じる。理不尽に負けを認めない精神の勝利法は、客観的に見たら愚かなのだが、世の中の荒波を生きるうえでは必要な心構えなんじゃないだろうか。「俺はまだ本気出してないだけ」的に。
このアプリのコンセプトには驚いた。ヘッドフォン、イヤホンの左右で別の楽曲を鳴らすことができるアプリ。
「お友達やガールフレンドとヘッドフォンで違う曲を聴きませんか。
列車や飛行機やバスの中で聴いてみませんか?
ヘッドフォンで何かを聴いていたら、ガールフレンドに私にも聴かせてと言われたら?
このアプリはそんな問題のソリューションです。
イヤフォンを一つあげて、あなたのお気に入りの曲を晴らしいグラフィックス付きの2台の革新的なミュージックプレーヤーで別々に聴いてください。iphoneやipod Touchの先を行ってください!」
この発想なかった。
ガールフレンドとは同じ曲を聴くのが筋だと思うのだが、このアプリの発想は違っていて、イヤホンの左右をひとつずつシェアして、別の楽曲を聴きましょうというスタイルだった。
上下にプレイヤーがふたつあるので、それぞれで楽曲を選んで再生する。
ソーシャルネットワーク的な要素のあるWebサービスが増えている。プロフィール用の顔写真が必要になるが、本気で使うかわからないお試し中のサービスに、顔写真を使うのもどうかと思って、似顔絵作成ツールを探していた。
このアプリは自分で作ると質問で答えてつくるの2パターンが選べて後者だと顔を自分でデザインする必要がない。質問に答えるだけで、似顔絵のイラストが生成される。
属性 女・男・どちらでもない
顔の形は たまご型、丸型、逆三角形型、ベース型
紙の長さ ロング、セミロング、ショート
どんなヘアスタイル パーマ、くせ毛、ストレート
前髪の長さは 長い、短い、ぱっつん
髪の色は 明るい、暗い、ワンダフルな色!
目の形は 二重、一重、キレ目
メイクはしてる?
鼻の形は 高い、低い、普通
メガネはかけてる? かけてる かけてない
今の気分は
などの質問に答えていくと、似顔絵が生成される。結果はうーん、まあ、そんなに似ていないけどジャンルとしては会ってるかなあというレベルのものができあがってくる。個人を特定されないくらいに似ているアバターが欲しいわけだから、これくらいでちょうどいいのだ。
このアプリはアナログ時計の画面上を指でぐるっとなぞると、針を回すように、タイマーを感覚的に設定できる。ファシリテーターとして前を向いて参加者に話しながらも、手元では次のセッションのためのタイマーを設定するというような現場では、アナログで指ぐるっで再設定できるこのアプリは重宝するのだ。
時間=青、分=赤、秒=緑
デジタルで分秒数設定もできるが、5分10分15分のように区切りのよい時間はプリセットメニューから選ぶこともできる。画面の明るさ調整ができるのも現場ではありがたい。
アラームの音が豊富に用意されている。ビープ音、教会の音、パトカーの音、花火、チャイム、子供の笑い声などたくさんあるので飽きない。わざとヘンな音をしかけておいて、みんなを笑わせることもできる。
ものすごく地味なアプリなのだが、オフィシャルなのでJR東日本の利用者は一家に一台か。
JR東日本管内の在来線及び各新幹線の運転見合わせや遅れなどの情報を教えてくれるアプリ。
機能はシンプル
○運行情報のプッシュ通知
ご希望の路線の運行情報をプッシュ通知でお知らせします。路線、曜日、時間などをご希望に合わせて設定することができます。
○最新の運行情報を表示
最新の運行情報を一覧で確認できます。普段よくご利用する路線をMy路線として設定することで、必要な情報をより早く簡単に確認することができます。
しかない。
かなり地味なアプリなのだが、重要なのはJR東日本のオフィシャル情報であるということ。新幹線を含んでいること。災害時などに参考になりそうなこと。とりあえず利用者は入れておくべきかと思う。
もうちょっと面白い機能を盛り込んでもいいのではないかと思うが、JR。
撮影した写真にレーダーチャートをつけるオモシロアプリ。SNSへの投稿でネタにできそう。いじめにも使えそうだけど...。
外食だったら 綜合、味、サービス、ヘルシー、ボリューム、価格
人だったら 容姿、性格、体型、年収、学歴、貯金
ゲームだったら キャラクター、オリジナリティ、熱中度、ビジュアル、音楽
アプリだったら 総合、楽しさ、新しさ、便利さ、見た目、価格
などあらかじめジャンル別に軸となるキーワードが設定されているから使いやすい。レーダーチャート上でいくつ星をつけるかをタップするだけで、簡単にチャートを作成できてしまう。
ブログを書く際の紹介画像としてもよさそう。
このアプリを使ってワークショップをやってみたい。参加者は町に出て気になるスポットを撮影して、レーダーチャートをつけて投稿する。観光スポット用のチャートでよいかも。集まった画像を印刷して、巨大なレーダーチャートマップの上に配置してまちづくりのディスカッションをする、とか。
写真を修整してSNSへ送るためのiPhoneアプリ。
使い勝手の良さが際立っている。よく使いそう。
写真の撮影シーン別に一発で補正するためのフィルターが準備されている。
・人物(美白・くすみ除去・照明)
・料理・食事(照明・鮮度・色温度)
・風景・景色・花(照明・鮮やかさ・細やかさ)
・夕焼け(色味・鮮やかさ)
の4種類。撮影対象で選べばいいので簡単だ。
フィルター効果の精度が高いのは、簡単でありながらも、ちゃんと写真の内容でを個別に調整するから。料理写真であれば、ユーザーに写真の中で1番白い部分をタップさせている。これで色合いが最適化される。なんでもかんでも同じフィルターをかけるわけではないのがポイントが高い。
簡易的なぼかし機能があり、一眼レフのようにピントを合わせて周りをぼかす処理ができる。
ソーシャルメディアに投稿するときに、写真にコメントを埋め込んでしまいたいというニーズが最近、個人的に高まっている。写真を投稿すると、一緒につけていた説明の文脈から切り離されて広がっていってしまうことが多いから。
このiPhoneアプリは単機能で、テンプレートは一種類しかないが、単純であるがゆえに、案外使うかも。このドラクエ的なフレームがいいかんじ。ソーシャルメディアに投稿するときにやわらかい印象がでる。
特徴としては写真をみながら、囲みにテキストを入力していくことができる。
フェイスブックやツイッター、メールへの画像投稿ができる。
先日、外出先でWord文書を修正しなければならない状況になった。iPhoneでどうにかしなければならないのだが、昔からずっと気になっていたアップル純正の高額アプリ(購入価格850円)のPagesを、内心ウキウキしながら購入してみた。仕事だからしょうがないよね、みたいな言い訳。しょうがない、しょうがない。
私はWindows派なので詳しくないが、要するにPagesはMacOS版のWordであり、これはそのiPhone版である。
アップル - iWork - Pages - 美しい文書を簡単に。
http://www.apple.com/jp/iwork/pages/
まず既存の文書はiCloud、iTunesもしくはWebdav経由でファイルを開くことができる。私はiCloudを使わないし、iTunesで文書ファイルを同期させていないし、WebDavも設定するのが面倒なので、どちらも使っていない。もうひとつの方法として、他のアプリからファイルを渡すというやり方がある。私の場合は常にDropboxからPagesにファイルを送っている。
各種テンプレートを利用して、グラフや表も満載のリッチな文書をiPhoneだけで新規作成することができる。私の業務では、Wordのチェックとちょっとした修正しか使う機会がなさどうだが、これが一本インストールされていると、精神的に楽な気がする。いつでも文書は作れるぞ、という気がして。
Pages '09、Microsoft Word、標準テキストのファイルを読み込むことができる。Pages '09、Microsoft Word、PDF形式でファイルを書き出すことができる。完成したファイルは一発でメール送信もできる。
オーディオブックってよいですね。この作品は、朗読だけでなく、ピアノや効果音が入っていて、雰囲気を盛り上げてくれます。
一本目は芥川龍之介によるパロディ版の桃太郎。有名作家の昔話だろうと安心して幼い子供に聴かせてはいけません。内容はかなりブラックです。
「桃から生れた桃太郎は鬼が島の征伐を思い立った。思い立った訣はなぜかというと、彼はお爺さんやお婆さんのように、山だの川だの畑だのへ仕事に出るのがいやだったせいである。その話を聞いた老人夫婦は内心この腕白ものに愛想をつかしていた時だったから、一刻も早く追い出したさに旗とか太刀とか陣羽織とか、出陣の支度に入用のものは云うなり次第に持たせることにした。のみならず途中の兵糧には、これも桃太郎の註文通り、黍団子さえこしらえてやったのである。」
桃から生まれた桃太郎が、イヌ、サル、キジを従えて、鬼退治をするという表面的なストーリー展開は昔話のままですが、登場人物たちの心理や背景事情が、きれいごとでは済まされないブラックなノリです。
ところであの桃はどこから流れて来たのか?桃太郎の桃の木の由緒を語る最初と最後の格調高い語りはさすが文豪であり、パロディ部分との落差が楽しい。
『ドグラ・マグラ』の夢野久作の短編。「サンデー毎日」1936(昭和11)年3月で発表。
「いらっしゃいまし。お珍らしい雨で御座いますナアどうも......こうもダシヌケに降り出されちゃ敵いません。
いつも御贔屓になりまして......ま......おかけ下さいまし。一服お付けなすって......ハハア。傘をお持ちにならなかった。ヘヘ、どうぞ御ゆっくり......そのうち明るくなりましょう。
どうもコンナにお涼しくなりましてから雷鳴入りの夕立なんて可笑な時候で御座いますなあ。まったく......まだ五時だってえのに電燈を灯つけなくちゃ物が見えねえなんて......店ん中に妖怪でも出そうで......もっとも古本屋なんて商売は、あんまり明るくちゃ工合が悪う御座いますナ。西日が一パイに這入はいるような店だと背皮クロスがミンナ離れちゃいますからね。ヘヘヘ......。」
と、全編が、雨宿りする客に話しかける古本屋の主人のセリフのみで構成されているため、朗読ものにとても向いている内容だった。主人が一方的に客に話しかけるだけで、客の声というものはないので、一人で完結するのだ。ある意味これは落語である。
文字で短編として読んでいたら、10分くらいで読めてしまって、あっさりしすぎていたかもしれない。この朗読は約1時間。長い雨に閉じ込められた閉鎖空間の舞台での語りは、朗読のほうがムードがでてくる。
効果音もよくできていて雨音とそれが途切れるときのムードの切りかわりが印象的だった。
写真を撮影して、ラッパーを選び、○○に捧ぐ○○というフレーズを入力すると、キャラクターが踊るラップの動画が自動生成される。たとえば江の島で写真を撮影して、生しらすがうまいぜというフレーズを入力するとこんなかんじのができた。
江ノ島に捧ぐ 生しらすがうまいぜRap! feat.FPM
江ノ島ソウヨウカモンなうかり鬼スゴイ
江ノ島カモンなうらりるれろんガチスゴイ
わが町藤沢賢い黄色い
いくぜムチャ トリプルエックス
オレの本音に驚くな
生しらすがうまいぜ生しらすがうまいぜ
江ノ島雲の上の存在ひーろーだね
この歌詞のうち、藤沢という地名は写真の位置情報がら抽出されたものである。
崎陽軒の特性シウマイではこんなのができた。サキヨウケンと読み上げている?惜しい。
崎陽軒のシウマイカモンわけあいしてる
崎陽軒のシウマイダロ夢見抱きしめて
崎陽軒のシウマイイエーあえキミだけさ
レペゼンだ大地背負うやかましい
トリプルエックスでビビッド
愛の想いイマ爆発
特製だぜ特製特製だぜ特製
崎陽軒のシウマイ私はあなたのもの
Fotorusは複数の写真を自動レイアウトでコラージュに仕上げるアプリ。コラージュだけでなく、アニメーションGIF作成や、写真の中の写真として被写体を登場させるPicInPic
モードなど多機能派。
よくあるフォトコラージュアプリのひとつだと思って試していたのだが、HDR-Lというフィルターを試して驚いた。凄くインパクトがあるので見てほしい。素材画像はどれも記念写真的な普通の写真だった。もちろんHDR写真ではない。このモードを使うためだけでも、このアプリは面白いと思った。
HDR風の加工フィルターというのはここ数年でありふれてしまって、驚きがないのだが、組写真でHDR風に仕上げるというのは珍しいのではないかと思う。
料理をおいしそうな色合いに加工するアプリはいろいろあるが、写真に店名や料理名なども入れておけると、ソーシャルメディアで人に知らせるにしても、後で自分で確認するにしても便利である。しかもその文字入れがおしゃれなのが、Instafood Pro。
料理写真にあらかじめ用意されたスキンを適用できる。フレッシュな食べ物系、塩&胡椒系、ホットチリペッパー系など、系統を選ぶことで、デザイン的に、いろいろな料理に対応できる。正方形デザインがかっこいい。
FacebookやFourSquareの位置情報を使って正確なレストラン名を特定できる。
5つ星のレイティング情報を写真に入れることもできるので、ブロガーにもよいだろう。
InstafoodはInstaWeatherやInstaPlaceの兄弟アプリである。あのテイストを料理写真でも使いたいという人に特にバッチリ。
実用的にも何年かして振り返った時に店名の情報が入っているというのはすごく便利だと思う。
中毒性が高いパズルアプリを発見。現在レベル20までクリアした。
#1 paid iPad Board Game in Germany (May-2013)
#1 free iPhone App in Brazil (Jun-2013)
#1 free iPhone Game in Spain (Jun-2013)
#1 free iPhone Puzzle Game in France, Portugal and Belgium (Jun-2013)
#2 free iPhone Board Game in US (Jun-2013)
#3 free iPhone Board Game in Japan (Jun-2013)
#1 free iPad Puzzle Game in Brazil, France and Spain (Jun-2013)
ということで、世界各国で、有料無料のゲームアプリとしてランキングトップを達成している。
ランダムに表示される多色のタイルを、同じ色が隣接するようにドラッグする。4つの同色タイルが接触すると消える。ドラッグするたびに新しいタイルがランダムに増えるが、画面から特定の色のタイルを全部消してしまうと、二度とその色のタイルが出現しなくなる。すべての色のタイルを消すとクリアである。決められたドラッグ回数を超えるとゲームオーバー。
とても右脳を使うゲームである。時間制限がないモードもあるので、パネルの複雑な変化をじっくり想像してドラッグして、全色消せると、頭脳で勝った気分になる。慣れてくるとかなりクリアの爽快感が高いゲームである。中毒になる。
色弱用モードが用意されていて優しい。
昔、何冊もデザインの本は読んだ。代表的なレイアウトや黄金比など、能書きはわかっても自分でできるようにはならなかった。センスの良さや、デザインすることが好きでないと、ささっとレイアウトを決めるというのは難しいと思う。
InstaMag-Magzine Collage は雑誌の表紙のように、複数の写真を自動レイアウトするアプリ。レイアウトを選んで、必要枚数の写真を選択するだけで、簡単にレイアウトが決まる。文字も入れることができる。
上の右側はブレインストーミングをしているイベント風景を2枚並べただけなのだけれど、とてもキレイにまとめてくれている。イベントの報告の価値がぐんと高まりそうだ。
ツイッターやフェイスブックも一度に何枚も写真をアップするより、まとめて1枚でアップした方が、他のユーザーにうるさくない。Instamagでつくれば注目してもらえそう。