Software: 2012年7月アーカイブ
民放テレビ局132社がインターネットでのオリンピックの公式動画配信をおこなうために作られたGorin.jpのスマホアプリ。2,000本を超える動画を配信する予定だそうで、オリンピック応援系で間違いなく最強の情報アプリである。
テレビのオリンピック番組の放映スケジュール、選手データ、そしてハイライト映像と、公式ならではの強みを活かして、観戦に必要な情報が集約されている。ニュースやコラムも読むことができるので完璧。
一画面に複数の情報を表示する画面分割が最初は戸惑うが、慣れてしまえば便利。ソーシャルメディア応援用の「1億2500万人の大応援団」と、このアプリがあれば完璧な準備。
オリンピック応援スマホアプリ 1億2500万人の大応援団
http://www.ringolab.com/note/daiya/2012/07/12500.html
スマホやタブレット便利といっても紙メディアは落ち着く。
雑誌としては私はこれを買った。
・NHKウイークリーステラ臨時増刊8月28日号 ロンドンオリンピック放送をぜんぶみる!
全26競技みどころ解説や280名超の日本代表選手名鑑など、データの一覧性の高さはまだまだ紙メディアだなと思った。
オリンピック番組をみていたらこんなCMをやっていたわけで、
ファイヤー!を単純に自分でもやってみたいと思って、ケンタッキーフライドチキンへ。ファイヤーウィング入りのセットを買う。新製品はおもったほど辛くないなといいながら早速ケンタッキー公式アプリをダウンロード。iPhoneとAndroidに対応。
こんな紙の指輪をつくるシートをもらえるので、切り折りして指にはめておく。この指輪の絵柄をアプリに認識させると炎が出るしくみ。
絵を認識させるにはかなりスマホを近づけなければならず、すると炎を吹くために顔全体を入れるのが結構難しい。なんどか苦労して撮影に成功。起動時のロゴ表示を見ると、ARの技術は自社開発ではなく、Aurasma社のソフトウェアを利用しているらしい。調べてみるとユニクロやソニーミュージックも採用している。注目企業か。
・Aurasma
http://www.aurasma.com/
電通によるオリンピック応援用公式アプリ。これはよくできている。iPhoneとAndroidに対応。
-Twitter機能
-選手名鑑
-試合/番組スケジュール
-試合/番組アラーム
-競技の実況機能
-試合速報
などの情報が大変充実している。テレビをみながらツイッターで応援している人は必携のアプリだ。オリンピックに関するつぶやきだけを見ることができるし、発言時には、#オリンピックや#競技名といったタグを自動的につけてくれる。
ユーザーは応援用アバターを作成する。スタジアムの中で自分のアバターに発言させたり、動かしたり。応援をすればするほど、アバターの衣装やアクションのアイテムが増えていくのが楽しい。
競技ごとにアラーム機能があり、試合が始まる前、テレビ番組が始まる前にアラートを表示させることができる。
いまどの局が一番つぶやかれているかをグラフ表示して、各局ごとにつぶやきを参照することができるテレビ番組視聴用のツイッタークライアント。リアルタイム発言率をみるアプリとしてはWiz.tvやTuneTVがあるが、なんといってもこのアプリはヤフーが開発しているところが期待のポイント。
いま見ている番組のつぶやきをみる、つぶやくだけでなく、一番盛り上がっている番組にチャンネルを変えるという使い方をする人も多いのではないだろうか。テレビ側に一番発言が盛り上がっている番組に自動的にチャンネルを切り替える機能を搭載しても面白いかもしれない。テレビとネットの立場が逆転していく。
AQUASの一部機種ではこのアプリからテレビのチャンネルを切り替える機能がある。
米国のYahoo!はIntoNowというテレビコンパニオンアプリを出していて、テレビから流れている音声を聞かせると、番組関連情報が表示されるなど、面白いサービスをやっている。日本のヤフーももっと意欲的な機能に爆速で取り組んでもらいたい。
・テレビ番組のつぶやき率をみるアプリ wiz tv
http://www.ringolab.com/note/daiya/2012/06/wiz-tv.html
・タテに振ると電源オン・オフ、横に振るとチャンネルと音量のアップダウン テレビの手
http://www.ringolab.com/note/daiya/2012/06/post-1655.html
・地上波、BSに加えてCSも対応した iPhone TV番組表
http://www.ringolab.com/note/daiya/2011/11/bscsiphone-tv.html
・iPhone/iPadでテレビ番組表 マイクロソフトが開発 テレBing
http://www.ringolab.com/note/daiya/2011/08/iphoneipadbing.html
どこからでもアクセス可能なオンラインストレージといえばDropboxのユーザーが多そうだが、Googleドキュメントとの連携が便利なGoogleDriveにも捨てがたい魅力がある。これはiPhone用のGoogleDriveクライアント。
私はDropboxとGoogleDriveを仕事と趣味のように系統をわけて使っている。結局オンラインストレージも、ファイル数、フォルダ数が増えると検索しないとファイルが容易にみつからなくなるが、複数のドライブを使い分けておくと、ほどほどの数なので管理しやすい。
内蔵ビューアも高機能だが、ファイルを選択した後のメニューでOpen Inを選択すると、iPhoneにインストールされている対応アプリの一覧が表示される。ファイル形式ごとにいつものアプリで見られるのがうれしい。
GoogleDriveならではのファイルの共有機能、星つけ機能などにも対応している。
ブラウザー、メールソフト、ニュースリーダー、メモ帳、スケジューラーなど、あらゆるアプリでコピーした内容をEvernoteへ送るためのソフトウェア。常駐してバックグラウンド動作して、ユーザーがいろいろなアプリでコピーを行うのを待ち受けている。
コピーした内容は画像でもテキストでも、すべてEverclipの一覧へ送り込まれる。ここはEvernoteへ送るデータの待機場所みたいなもので、この中から本当に必要な情報を選んで送信する。
地味だが使用頻度が高いアプリだ。これまではアプリ自体にEvernote連携機能がないと、わざわざEvernoteをそのたび立ち上げてコピペしたり、メール経由で送ったりしていたが、この方式だと簡単だ。ニュースなどは気になった情報を片っ端からコピーして待機所へ送っておいて、あとから選ぶということもできる。
地元の神奈川県藤沢市発のベンチャー企業なので大注目中。
地図上に落ちている情報タマゴをその場所へ行ってキャッチすると、中にはその街のお店や観光地の情報や、クーポン、クイズなどのコンテンツが入っている。
ユーザーはタマゴをコレクションしたり、ともだちとタマゴの交換をすることもできるようになっている。TwitterやFacebookに連動してつぶやくこともできる。
iPhoneとAndroidに対応。
飲食・小売流通店舗などはお得なオファーや告知を、地方自治体は観光案内を街に配置して、スタンプラリーキャンペンを行うことができる。アイテムを個体管理しているのが技術的な特徴で、情報に有効期限を設定することもできる。地元で位置情報アプリを使ったキャンペーンを検討している人にプラットフォーム候補としておすすめ。
これはかなり前から使っているのだが、まだブログでは紹介していなかったので。
iPhoneのSafariではFlashコンテンツを表示できないという弱点があるが、Puffinを使えば表示させることができる。iPhoneでFlashが使えないというのは嘘なのだ。公式サポートではないので、表示速度が遅かったり、完全に機能しない場合もあるが、Flashサイトの中身をモバイルであきらめずにチェックするのに重宝している。上のスクリーンショットではユニクロックを表示させている。
Flash表示以外の部分でも軽快なタブブラウザーとして、なかなかよくできていて、常用ブラウザーとして使ってもよいレベルの出来である。よくみるサイトやブックマーク、タブ関係の動作はSaafariより使いやすいと思う。
Flashアプリを利用する際にも必要になるわけだが、このブラウザには疑似マウスパッド機能がある。これを使うとカーソルを動かして、任意の場所をクリックできるようになる。
スマートフォンアプリ市場に関する調査結果 2012
http://www.yano.co.jp/press/press.php/000919
矢野経済研究所の予測によると、2012年の国内スマートフォンアプリ市場は139.9億円で前年比170%。ソーシャルゲーム市場3000億円と比較するとそれほど大きくない数字に思えるが、世界市場においてはアップル単独で過去3年半累積で5000億円以上の売り上げがあったといわれる。成長が見込める注目の市場であることは間違いない。
世界でどんなアプリが人気があるかを調査するツールがこの「AppRanking WorldWide」。世界各国のiOSアプリのランキングを表示する。カテゴリで絞ることもできる。120か国以上の国における無料、有料、売上、新着のカテゴリをそれぞれ見ることができる。
iPad版では縦に12か国をメニューとして並べておける。この国名は自由にユーザーが変更することが可能。
これをみるとグローバルで売れるものとそうでないものが分かれていることがわかる。いま有料iPadアプリで世界で流行しているのは、FIFA12というサッカーのゲーム。90%オフセール中ということもあるが、オリンピック前でサッカーというのは世界中で共通の関心の的だからだろう。
日本のランキングには仕事効率系やお勉強系のアプリの上位ランキングが比較的多いようだ。欧米ではカジュアルなゲームが上位を占める日が多い。やはり日本人は真面目なのか、仕事熱心なのか。だが、そうしたアプリの多くが海外からやってくる。Evernote然り、Dropbox然り。日本人ももっと世界での売れ筋を研究していくべきだと思う。