Software: 2011年6月アーカイブ
私はThatGameCompanyというデベロッパーが開発するFlowやFlowerのような、スタイリッシュな映像で、最初はルールがわからないし操作説明も与えられないが、適当にやっているうちにのめりこむほど楽しくなってくるゲームが好き。このLastFishはその系統。
http://thatgamecompany.com/games/
iPhoneをかたむけることで白い魚を動かして、エネルギー?を蓄えたり、輪をくぐらせたりして、ある基準をクリアできれば次の面へ進めるという内容のゲーム。
時間制限がある面や黒い魚に追われる面など、少しずつバリエーションが増えていく。しかし、追加される要素の説明はないので、適当にやってみて、慣れていくしかない。
クリアしていくとトロフィーバッジがもらえたりする。ソーシャルゲームのプラットフォームとして話題のOpenFeintが使われている。実は私は最初はOpenFeintの研究のためにインストールしただけだったのだが、おもしろくてはまってしまった。
ネット仲間のコグレマサトさんが運営する人気ブログ ネタフルがiPhoneアプリになっているのを発見した。私のブログの10倍くらい有名なサイトなので、紹介をここに書くまでもないが、インターネット・ブログ・ガジェット・デジカメ・Mac・PC・PSP・iPod・アフィリエイト・フットボール・育児子育て等に関するブログ。一人で数万記事も書いているのが凄すぎる。
・ネタフル
http://netafull.net/
ネタフルのブログをiPhoneのインタフェースでみせる。ブログをアプリ化するというのはブロガーなら誰しも考えるところだが、なかなかiPhoneアプリ開発は手間がかかる。ネタフルの場合には何気なく「ネタフルのiPhoneアプリを作りたいな?」とツイートしたら、開発者が手を挙げてくれたそうだ。うらやましい展開。
カテゴリから記事を探したり、メールやツイッターに記事情報を送ったり、コメントを寄せたりと言った機能がある。
個人ブログのスマートフォン・アプリ化というのは安ければ有料でも需要があるのではないだろうか。どこかサービスを始めないかなあ。
日本コカ・コーラ会長の魚谷雅彦氏は2007年7月から2010年6月まで、NTTドコモの特別顧問に就任して、ロゴ変更を含むマーケティングの変革を担うコーポレート・ブランディング本部を率いた。この結果、競合他社に惨敗していた毎年恒例の顧客満足度評価において、全項目で向上、「顧客対応力」「電話機」「通信品質・エリア」「非音声機能・サービス」では大差で1位となった。
たしかにドコモのイメージはここ数年間で個人的にも変わったなと感じている。かつては「料金が高くてお役所体質の会社」のイメージだったが、今は「高品質なインフラを提供する本命」という印象が強い。改善されただけでなくてポジショニングもしっかりしたとも感じている。その理由がこの本にあるようなマーケティング変革の成果だったのだろう。
特別顧問に就任して役員を前に魚谷氏はスピーチをした。
「ドコモというのは、日本を代表する宝物のような会社です。ですから、私はドコモに、もっと世界に出て行ける会社になっていただきたいと願っています。 そもそも、みなさんは国体で競争している場合ではありません。オリンピックで金メダルを目指すべきなのです。」
まずはブランドを強くすること。お客様視点を徹底することをマーケティング戦略の基軸に据えた。通信業界の外側からやってきた著者は、消費者視点で携帯電話業界を見直し、業界の常識でも社会の非常識があることを指摘する。たとえば、買い替えに2万5000円かかるのに、他社からの乗り換えには1円しかかからない。お得意さんより一見を優遇するお店なんてありえませんよ、従来の囲い込み戦略は会社の事情、組織の論理に過ぎないのです、と。
顧客満足(CS)からカスタマー・エンゲージメント(CE)へ。満足したらそれで終わってしまう、新たな関係の構築までを視野に入れろ。48時間お客様対応(電波状況が悪いという問い合わせ電話から48時間以内に現地を訪問して対応する)、1年後の電池パック無料交換、紛失時の無料ロックなど、それまでのドコモの発想では無茶と思われた施策を次々に実現させていく。
大組織を動かした大きな要因にはまず組織内部の意識を変えるインターナル・マーケティングがあった。まずはロゴを変え、ドコモ社員やショップ店員に、社長や魚谷氏が直接語りかけた。幹部向け研修では「10年後に、ドコモという会社が世間から、社会から、どんな会社だと思われているか、新聞の見出しでつくってみましょう」などという参加型ワークショップで意識を変えさせていく。
ドコモの顧客は5300万人を超える。ターゲットは日本国民全体といっても過言ではない。マーケティングは困難を極めるが、そこで同じく国民全体が顧客のコカ・コーラのマーケティング変革の経験が活かされる。
幅広い年代に向けて膨大な調査を行った結果から、
・【ケータイをフルに使いこなす】←→【基本機能しか使わない】
・【感性の表現アクセサリー】←→【実用的なツール】
という2つの軸を持つ平面上に、ITプロ指向のPRO、インテリジェント・スマート指向のSMART、自己表現・トレンド指向のPRIME、おしゃれメジャー指向のSTYLEという4つのグループをまとめた。
このセグメンテーションマップで製品ラインナップを打ち出していくことで、作り手はどんなお客様に使ってほしいかを明確にし、お客様は「この端末はわたしに向けられてつくられているんだ」と実感できる。それまでの「70」シリーズ、「90シリーズ」のような企業側の都合によるシリーズと比べて格段に魅力的で選びやすくなった。
巨大な変革プロジェクトの中で、どんな会議が行われたのか、どんな声がプロセスを前に進めていったのかが具体的に紹介されており前著「こころを動かすマーケティング」と同様に、とてもわかりやすい本だ。
コーポレート・ブランディング本部の変革には、奇をてらった作戦はなくて、マーケティングの基本に忠実なものばかりという印象を受けた。ひきずるものを持つ大組織に基本を守らせることがいかに大変かがよくわかった。現場を動かすために、経営者の言葉や態度がどうあるべきかもよく学べた。
・こころを動かすマーケティング―コカ・コーラのブランド価値はこうしてつくられる
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/11/post-1109.html
iPhoneはアプリ探し自体が楽しい。ちょっと本末転倒かもしれないが、アプリ探しのためにiPhoneをいじっている時間が長い私は、素直にそう思う。
iPhone、iPad用の趣味のアプリ探しのためのアプリが、このDiscovr Appsである。関連する音楽を探すDiscovr Musicの姉妹品。アプリ名を入力すると、それに似たアプリ、よく一緒にインストールされているアプリがネットワーク的に表示される。
このアプリのマップは拡大縮小が可能で、画像自体を添付してメールで送る機能がある。誰かにこんな面白いのを見つけたよと知らせる時に、より興味をもってもらいやすくする効果がありそう。
最近流行っているアプリやおすすめのアプリがRecommendedとSuggestedには表示される。これで知らないアプリと出会える確率が高まる。アプリをダブルタップすると個別詳細の情報、スクリーンショットを見ることができる。
検索では日本語が入力できないのがいまの不満。
関連アーティストをビジュアル検索 iPhone/iPadアプリ Discovr
http://www.ringolab.com/note/daiya/2011/05/-iphoneipad-discovr.html
私は年に約2000枚の名刺を交換する。
帰社してから用件があればお礼も兼ねてメールをする。TwitterやFacebookユーザーならばそちらでつながる。リアル世界で名刺交換しただけの関係は消滅しやすいが、オンラインのソーシャルネットワークでつながっておくと縁が持続しやすい。オンライン化が私なりの人脈術の核だ。
名刺はだいたい一カ月くらい机の上に重ねて置いておく。一か月以内に使う必要がなかったら、その方とは縁がなかったと思ってばっさり整理してしまう。名刺ホルダーに、あいうえお順に並べて蓄積したりしない。何年も前に名刺交換しただけの人との縁が役立つことって少ないからなあと思って、フロー的な活用スタイルを通してきた。
しかし、この方法だと大きな落とし穴がある。大企業の役員クラスとか大学の老教授とか偉い方々はツイッターやフェイスブックをあまりやっていない。オンラインでつながるのが結構難しい。さらに各種挨拶上や年賀状などを紙で郵送する必要がある相手だ。名刺に書いてある情報が必要なのだ。
人脈を社内で共有したいというニーズもある。名刺のデータベース化はこれまで何度も挫折してきたが、最近、無料で使える(名刺登録代行は有料)名刺BOXというサービスを使い始めて、今度はいけるかもという気になっている。
名刺BOX
http://promo.meishibox.jp/index.html
名刺BOXは名刺の登録、一覧、検索が可能なオンラインのデータベース・サービス。名刺をスキャナーで読み取って、その画像を見ながら情報を登録できるのが特徴。有料になるが、人手による画像からの情報登録を代行してもらうこともできる。名刺の画像自体をいつでも呼び出せるので安心である。
私が便利だなと思っている3大ポイントを紹介すると、
登録した名刺の企業に関するニュースを検索して、最新の記事一覧をトップ画面に表示する機能。訪問前に会社の情報を調べたり、新製品や人事異動の話を読んでメールをしたりと眠っている人脈の掘り起こし、営業活動にとても重宝する。
名刺データベースはケータイから使えないと価値半減だと思う。ケータイからワンクリックでメールを送信することもできる。
一回の会議で10人以上が参加してくれる大企業との会議の場合、部門部署で人脈を整理したいとずっと思っていた。とても詳細に組織構造を登録できる。他のユーザーとの共有機能を使うと、さらに組織的な営業攻略作戦が立てられる。
単にデータベース化するだけでなく、活用のための機能があるのがいい。EXCELにデータベース化しても年賀状の差し込み印刷くらいしか使いようがないが、名刺BOXだとアクションにつなげやすい。
名刺のデータベース情報から、ワンクリックで地図や乗換案内、経路案内に飛ぶ機能、同一人物の重複登録を見つけだす「名寄せ機能」、他のユーザーと名刺を共有する機能など、その他便利な機能が用意されている。フリー記述のメモをつけることができるのもうれしい。
今後も机の上の名刺は一カ月でばっさり整理してしまうつもりだが、こうやってオンライン化しておけば、ストック整理派のメリットも得られると期待している。プライバシーマーク取得の上場企業が自社データセンターを使って運営しているサービスだが、基本無料というのも気に入っている。
将来的には紙の名刺にチップを埋め込んで、名刺を交換した瞬間に名刺BOXに自動登録される機能(?)とか希望である。
初級者向けiPad用の将棋アプリ。コンピュータ対局、将棋盤、詰将棋、着手予想などバラエティに富んだ内容が楽しめる。コンピュータ対局モードは3段階あるが、それほど強くない。自信のある人は時間制限を設定するといいかもしれない。2人用の対局モードではiPadが将棋盤代わりになる。
将棋入門者が強くなるためのコンテンツが充実している。駒の動かし方を教える入門や、詰将棋と逃げ将棋の問題集が収録されている。電子書籍では将棋物が隠れたヒット商品と聞いていたが、詰将棋は本当に電子書籍に向いているコンテンツだ。実際に打てるわけで、紙の詰将棋とは比べ物にならない便利さ。
着手予想は羽生の未公開棋譜を使ってオンラインでリアルタイムで1日1手ずつ進行するリアルタイムイベントに参加できる。
梅雨の季節が到来。
ウェザーニュースやそら案内はよくできているのだけれど、いちいち天気予報アプリを起動して確認するのがわずらわしい。この「降水確率」なら、iPhoneのホーム画面に降水確率を表示することができる。
アプリにはあらかじめ天候を調べたい地域を設定しておく。降水確率の情報は6時、12時、18時を目安(1-2時間程度遅れる場合もあります)に1日3回、プッシュ通知にて更新される。アプリを起動すれば1週間の天気予報の詳細情報を見ることが可能。
これからの梅雨の季節にとても重宝しそう。
24本骨傘 高強度グラスファイバー仕様 【雨宿】 (あまやどり)
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/06/24.html
・24本骨傘 高強度グラスファイバー仕様 【雨宿】 (あまやどり)
2009年に紹介して大人気だった傘。今はさらに安くなっているようです。
Microsoft PhotosynthがiPhone版をリリースした。所要時間はほんの数分、手軽に立体パノラマ画像を作成することができる。
眺望がよい場所でphotosynthを起動して、ゆっくりと上下左右に向けると、自動的に景色の撮影が行われる。こうして撮影された複数の写真は、継ぎ目がないように自動的につなぎあわされて、大きなパノラマ画像となる。やろうとおもえば360度パノラマも可能。
合成した作品は、大きな写真として保存される。Photosynth.netにアップロードすれば、ブログやFacebookでインタラクティブに動かせる映像として公開することもできる。
上下左右、ズームイン、ズームアウトができる。