Software: 2008年9月アーカイブ
・Fastpanel
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se423127.html
ソフトウェアレビュー記事を書くたびにインストールされたプログラム数が増えていく。不要なソフトを削除する必要があるのだが、大量のプログラムがインストールされていると、Windowsの管理パネル「アプリケーションの追加と削除」の表示が極端に遅くなる。この問題を解決するソフトがFastPanelである。
まずインストールされたアプリの一覧を高速に表示する。ソフトウェアのアンインストールもこのソフト上から呼び出せる。
それに加えて、
・前回から新たに追加されたアプリを表示
・アプリへのタグ付け
・表示項目の選択
・レジストリ情報の修正(アプリ名、メモなど)
・アンインストール情報の強制削除
・ドロップされた実行ファイルからアンインストール情報を検索
・一覧の保存
といった機能がある。
プログラム発行元のページを開く機能を使うと、ソフトウェアメーカーのサイトをブラウザーで開いてくれる。最新アップデート情報をとるのに便利だ。
・PDF Watermark Creator
http://www.coolpdf.com/pdfwatermark.html
PDFで文書を配布する際に、全頁に会社名やConfidentialとかDRAFTなどのマークを透かし文字で入れたいことがある。このフリーソフトはそれを簡単に実現する。既存のPDFファイルを読み込み、オプションを指定するだけの簡単操作。
テキストの前面に入れるか背面に入れるか、位置、フォントの種類、カラーなどを指定することができる。
提案書、企画書の草稿をメールでやりとりするときに「DRAFT」「CONFIDENTIAL」と入れておくと、ファイルが独り歩きするのを防げてよさそう。
全頁にいっぺんにマークが入るのが便利。
このソフトは用途がはっきりしていて素晴らしい。
セミナーや研究会、発表会の運営に関わる人は知っていると便利だ。
・用紙いっぱいに印刷 aorist
http://www.vector.co.jp/soft/win95/writing/se113141.html
文字を大きく用紙に印刷する。
イベントで、
・入り口、出口、控え室、トイレなどの案内表示
・演壇に張る講師の名前や肩書きの表示
・イベント名や演題の表示
などをつくるのに重宝する。あらかじめよく使われそうな言葉がプリセットされているのが魅力だ。いきなりイベント担当者に任命されたときは、何をつくったらよいのか分からないものだから。
2*2枚だとか3*3枚のように複数の用紙を上下に連結させて、垂れ幕のような大きな印刷物をつくることができる。最高で32*32枚(1024枚)の設定まで用意されているが本当に作ったらどのくらいの大きさなのだろうか。
フォント変更や陰影つけ、画像の挿入(会社のロゴなど使いそう)、枠や背景設定などが可能で、凝った表示をつくることもできる。
・FastCopy
http://www.ipmsg.org/tools/fastcopy.html
何十分、何時間もかかるようなファイルの大量コピー処理時間をかなり短縮するコピー作業の効率化ツール。自動的に、コピー元とコピー先が同一の物理HDDか別HDDかを判定し、それぞれに最適なコピーのプロセスを実行する。
説明書によると、
別HDD間:マルチスレッドで、読み込みと書き込みを並列に行う
同一HDD間:コピー元から(バッファが一杯になるまで)連続読み込み後、コピー先に連続して書き込む
という方法だそうだ。
タスクトレイに常駐して背後で処理を静かに実行する。OSのキャッシュを使わないため、デスクトップの他の作業に影響がでにくいようにも設計されている。
差分、同期などバックアップのオプションが多彩で、バックアップツールとして汎用的に使える。
"コピー"という一見単純な処理も、技術的に極めるには奥が深いのだなと感心してしまう。
・Yuryu's Battery Information
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se236396.html
携帯やパソコンはバッテリーの残り容量表示が当てにならなくてイライラすることって多い。さっきまで3分の1残っていたのにいきなり電池切れになるだとか、メーカー発表の持続時間と実利用が異なっていたり。ユーザーが第三者機関でも作って、残量表示のアルゴリズムをオープンに決めるべきなんじゃないの、とさえ思う。
Yuryu's Battery Informationはバッテリデバイスの詳細情報を取得する。残り時間の他に、製造メーカー、電圧、設計容量、現在の容量、放電速度など、普段は目にすることがない技術情報が把握できる。もちろん使っても、バッテリの持続時間が延びるわけではない。
パソコンを買ったばかりの人は新しいバッテリーの状態をスクリーンショットで保存しておくとよいと思う。1年、2年使って電池の劣化度を確認することができるはず。
・暴露ウイルス体験ツール
http://www.dit.co.jp/products/exp/
WinnyやShareのようなP2Pファイル共有ソフトって、もう5年以上使っていない。大変、興味はあるし、怪しい利用だけでなくて、まともな可能性も、十分にあると思うのだが、自分では使わない。情報漏えいや法的なリスク(違法アップロード、ダウンロード)に巻き込まれるのが怖いからだ。特に経営者は使うべきでないと思う。
で、この暴露ウイルス体験ツールは、情報漏洩ウィルスのシミュレーションソフトだ。
「ユーザは、このツールをPC上で実行するだけで、Winny等を介してウイルスに感染した際、システムディスク内のどのようなファイルが、いかなるファイル名でネットワーク上に流出するのかを擬似体験することができます。」
うわ、こんなに大量に、こんな風な見え方で、デスクトップの中身が露出してしまうのかと、一目瞭然になる。社内啓蒙や話題づくりとして、ネタ的な体験ツールって、それなりに意義がありそうだ。
そして、
「ディアイティでは、PC内のファイルを管理するツールとして「FileChaser」、流出事故に際した「情報漏えい事故対応サービス」をご用意しております。」
というかんじで、配布メーカーのビジネスにつながっている。こうやってセキュリティ教育のツールやコンテンツが無償になる流れは歓迎だなあ。
・実例再現 ウイルス感染体感シミュレーター
http://is702.jp/special/simulation/
こちらもシミュレーター。「ここではウイルス感染や個人情報の盗難など、インターネットの脅威を体験し、その恐ろしさを肌で感じていただきます。」