Software: 2008年5月アーカイブ

・Send2page.com
http://www.send2page.com
send2pagescr01.jpgのサムネール画像

Send2page.comは携帯メール経由で、Webの任意の場所を書き換えるための無料サービスである。携帯から日記を書きたいだけであれば、普通に携帯対応ブログを使えばよい。Send2Pageが役立つのは、既存のページの一部を書き換えたいとき、である。

たとえば、外出先からリアルタイムにイベント参加者予定者リストを書き換えたい、だとか、携帯対応していないWebページの一部に緊急でメッセージを表示させたいとき、などに役立つ。

Send2pageを使うにはまず無料のアカウントをつくる。すると アカウント名@send2page.com という専用のメールアドレスがもらえる。そして、同時に提示される貼り付け用HTMLコードを、メール経由で差し込む情報を表示させたいページの部分に挿入する。

そして携帯(ではなくてもよいのだが)から専用アドレスにメールをすると、本文部分がWebに挿入される。(完全に検証していないが、一部の環境では文字コードがUTF-8のWebページであれば日本語が使える。)。初期設定では、2通目を送ると最初の内容は消えてしまって新しい内容に置き換わる。

設定画面のEmailOptionで、最大5通まで過去のメールを表示させることもできる。FromアドレスやSubject、投稿時刻をページに一緒に表示させることも可能だ。複数のアドレスから投稿が可能なので、複数人数でページを更新することができる。

初期設定では誰でも投稿できてしまうため、スパムメールを受けてもページを更新してしまう。投稿アドレスやサブジェクト形式などあらかじめ登録したものしか受け付けないように設定することもできる。

・history.VBS
http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se354044.html
htmlrireki02.jpg

これは面白い。

「履歴」(History)をHTMLファイルに変換するソフト。

私はいつも秘密保持や負荷軽減のために、Webの履歴を定期的に消している。重要なページはお気に入りに入れているから、消しても大丈夫なはず、だから。だが、消してしまった後にちょっと後悔することがある。お気に入りに登録したページを見つけるまでに、ほかにどんなページを見ていたか、経路を保存しておきたいというときである。似たような調べ物をするときに、何をどこまで調べたかのWeb履歴情報は、見返してとても参考になるからだ。

htmlrireki01.jpg

このVBスクリプトでできたソフトウェアは起動すると、現在残されているMSIEの履歴をすべて最終アクセス時刻順でソートして、HTMLとして保存してくれる。それぞれのページのアクセス時刻や滞在時間を見ると、自分が何を考えていたか頭の中にはっきりと蘇ってくる。


・デスクトップ 全自動4コマ
http://www.vector.co.jp/soft/win95/amuse/se444172.html
imgCABEHM20.jpg
4コマ漫画を自動生成するフリーソフト。

漫画の主題となるキーワードをひとつ入力すると、漫画テンプレートから、ストーリーをランダムに自動生成する。面白いのは、検索エンジンを使って、関連するキーワードを取得し、適当に漫画のセリフに割り当てるという仕組みがある点。

たとえば「デジタルハリウッド」というキーワードで生成されたのがこれ。


「セカンドライフ」というキーワードはWebから取得されたもの。マルチメディアの学校のデジタルハリウッドは、最近仮想空間セカンドライフの企画に力を入れているから、出てきたのだろう。


気に入らなければ次々に別バージョンをつくることができる。機械がつくるとはいえ、10回くらいに1回は、人間が見てもクスっとするものが出てくる。時事ネタに強い気がする。「話題の言葉のマンガを見る」「関連する言葉のマンガを見る」リンクもある。


なお、このWindowsソフトはWeb版全自動4コマを利用している。Web版では面白い自動4コマのランキング投票が行われている。自動生成作品から、みんなの投票によって本当に面白い漫画を生み出すっていう意欲的な試み。

・全自動4コマ
http://crocro.com/auto4koma/index.cgi


「作成したマンガの画像は、自由にローカルに保存したり、Webにアップしたり、画像掲示板に張り付けたりして構いません。」とのことなので、ブログでも活用できる。新聞みたいに毎日、新作と一緒にブログを書いてみるというのもよいかも。

その気になれば、専用エディタを使って、自分でマンガのテンプレートを作り込むこともできるようだ。

・GreenPrint
http://www.printgreener.com/
greenprintapp02.jpgのサムネール画像

最近気になっている地球環境に優しいソフトウェア。

Webページや文書を複数ページ印刷したときに、余白だらけのページができてしまい、紙が無駄だったなあと思うことがある。だからといって、事前に全ページの印刷を画面で確認して、余白が多いページは印刷しないように設定するのは面倒な作業になる。それを代行してくれるのがこのGreenPrintである。

greenprintapp01.jpg
GreenPrintはプリンタとして登録される。印刷実行前に画面をシミュレーションして、印刷を行わないでもよさそうなページを検出してくれる。何ページ、何ドルの節約になるかを表示してくれるのも面白い。

それから、印刷せずにPDFに変換する機能もある。印刷実行前のシミュレーション段階で、あまりに余白が多いページ率が高ければ、印刷を断念してPDFにするか、という判断ができるわけで、この機能の追加は気が利いている。

・HYPER-ANCHOR
http://www.hyper-anchor.org/
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ソーシャルブックマークが人気だが、Webブラウザーのお気に入りブックマーク機能は手軽で便利である。しかし、こちらはタグで整理などしないので、いっぱい貯め込んでしまうと、何をブックマークしたのか忘れてしまうことがある。ページ中の何に注目して登録したのか後で思い出せるとよいのに、と思っていたら、このソフトを発見。

たとえば、HyperAnchorを使って、下記のページの一部分「先づ、発句のよきと申すは、深き心のこもり、詞やさしく、気高く新しく、当座の儀にかなひたるを、上品とは申すなり」をブックマークしてみる。

http://www.ringolab.com/note/daiya/2008/05/post-756.html

すると次のようなURLの特殊なブックマークがお気に入りに追加された。

このソフトがインストールされていれば、その部分を直接呼び出せる。

http://www.ringolab.com/note/daiya/2008/05/post-756.html#hyperanchor1.1://DIV[@id="entry-3286"]/DIV[2]/DIV[1]/P[15](37)(3)&//DIV[@id="entry-3286"]/DIV[2]/DIV[1]/P[15](91)(3)

さらにマーカーをひいたかのように、引用部分が色を変えて表示される。

HYPER-ANCHOR-Jp00.jpg

MSIE版とFirefox版が用意されている。表示スタイルは好みに変更できる。

・LocalCooling
http://www.localcooling.com/
localcooling01.jpg

素晴らしいコンセプトのフリーウェア。LocalCoolingは節電アプリケーションである。デスクトップを監視して消費量を最適化する。

世界では今日、パソコンの電源をこまめに落とすのを忘れているために、1時間当たり300憶キロワットのエネルギーが浪費されているそうだ。これは金額換算では300億ドルに相当する。排出される二酸化炭素量はパソコン15台で車1台分に相当する。ただパソコンの電源をこまめに切るだけで、環境にも経済にも優しい対応になる。

しかし、こまめにというのが人間にとっては億劫だ。

localcooling02.jpg

LocalCoolingはPCを監視して、あらかじめ設定した時間、PCの操作がなかった場合に、

・モニターの電源をオフにする
・ハードディスクの動作を停止する
・PCの電源を落とす、または、休止状態にする

といった処理を自動で行ってくれる。

もちろん、このように自動で電源を最適化してくれるアプリはこれまでもあった。LocalCoolingが面白いのは、節約したエネルギー量を数値で表してくれることだ。モニター、ハードディスク、CPU、グラフィックボード、その他(ファンやサウンドカード)の部品別消費電力も見ることができる。

localcooling03.jpg

LocalCoolingではこのソフトを使って、個人や組織単位で、節約量ランキングを発表している。このソフトがどこまで正確に電源消費量を計測しているのかは不明な部分もあるが、少なくとも個々人のパソコンの使い方次第で電源消費量が変わるという事実を意識させるインパクトはある。

・個人情報マスキングツール
http://www.geocities.jp/kan_252525/kojinmask.html
kojinjohomaskingtool01.jpg

会社には、お客の個人情報が入っているので、外部の組織に出せないファイルって多い。しかし、外部対して、だいたいどんなデータを持っているのかを伝えないと、開発やソリューションの提案をもらうことができない。だから、そこに含まれる個人情報を匿名化する必要が出てくる。

個人情報を見つけ出して消していく作業は、かなり手間がかかるが、情報保護の観点から、安易にアルバイトに任せるわけにもいかない。そこで、SI会社の現場の人が開発した、このツールが役立つ。

個人情報マスキングツールは独自のアルゴリズムで、ファイルの中から、個人情報らしきデータを発見し、指定した文字に一括変換する。たとえば名前を「橋本大也」→「名名名名」にしたり、住所を「住住住」、電話番号を「TTTT-TTTT」に変換する。

マスクできる個人情報は以下の通り。

・2バイト文字
・1バイトカナ文字
・電話番号
・日付
・携帯電話番号
・2バイト都道府県市町村名

対応ファイルはフラットファイル(テキスト)またはCSVファイル。

もちろん処理は完全ではないので目で確認する必要があるが、説明資料やサンプル作製に実用的なツールであると思う。

・びっぐりURL
Bigurl02.jpg

参加者が、ネットにつながったパソコン画面を、プロジェクターの大画面で見ながら、わいわい会議をするのが好きだ。会議の内容に応じて、キーワードを検索したり、関連サイトを見て話を進めると「持ち帰り」がなくなる。

しかし、画面で見るブラウザーのURLの入力欄は小さいので、みんなに見えにくいことが多い。入力している人以外、何をしているのかわからない時間ができてしまう。これはいけない。うろおぼえのURLやキーワードを集合知で正確化することって弊社では多い。URLをメモに残したい人もいる。意外にURL入力欄の共有は必要なのだ。

びっぐりURLは、タスクトレイをクリックすると大きなURL入力欄を表示する。クリップボードにあるURLを開くこともできる。これなら、これから開こうとしているURLをみんなで共有できる。

置換ボタンをクリックすると、2ちゃんねるなどでよくつかわれる"ttp://"、"tp://"、"p://"を"http://"へ置き換えることもできる。2ちゃんのスレを見ながら会議する場合(いい会社だ(笑))に便利だ。

・Typict
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se441649.html
typict01.jpgのサムネール画像

デジカメで撮影した写真を整理するときにフォルダわけを行いたいと思うことがよくある。最近はメモリが大容量なので一度の撮影で何百枚も撮れてしまう。後で選ぶことを前提に、似たような構図で条件を変えて大量に撮るからだ。

しかし、後で選ぶのが面倒な仕事になる。写真はある程度大きく表示しないとピンボケやノイズを発見できないので、サムネイル一覧ではなく1枚ずつ表示が必要になる。だからといって、画像ビューアで確認してフォルダにドラッグアンドドロップで移動させる手作業では1枚当たり軽く10秒くらいかかってしまう。

Typictは画期的な画像整理ツールだ。1枚ずつ、写真を見ながら、キーボードだけで写真をフォルダに振り分けることができる。たとえば、

1キー → 「大賞」フォルダ
2キー → 「次点」フォルダ
3キー → 「修正」フォルダ
Pキー → 「印刷」フォルダ
Fキー → 「Flickr行き」フォルダ
Zキー → 「ボツ」フォルダ

のように設定しておくと、写真の出来具合や用途で整理することができる。

EXIFデータや、次の写真のサムネイルが同時に表示されたり、ファイルのリネームも可能であったり、写真の整理にとても便利な機能が満載である。画像だけでなく、あらゆるファイルをこの方式で分類できるといいのではないか、と感心してしまう。

・Country Codes
http://www.izoxzone.com/product/app/cc/index.htm
countrycodesapp01.jpg

日本のIOCコードは「JPN」で、ISO通貨コードは「JPY」で、国際電話のダイアリングコードは「81」である、といったように国際機関が決めている国別コードというのが世の中にはたくさん存在する。CountryCodesはそれらの情報を網羅的に調査する。

最初に国名を選ぶと国旗も表示されて情報が一覧できる。ここで日本のカントリーコード一覧を「Copy All」で取得すると、以下のようなデータがクリップボードに入力された。HTMLで出力することもできる。

Country Name: Japan
Long Name: -
Type: Nation
Dependency Of: (Does Not Exist)
Location: Eastern Asia
TLD Code: .jp ( http://www.iana.org/root-whois/jp.htm )
ISO Alpha-2 Code: JP
ISO Alpha-3 Code: JPN
ISO Number: 392
IOC Code: JPN
ISO Currency Code: JPY
Language abbreviation: JPN
FIPS 10-4 Code: JA
GMT Deviation: +09:00:00
Extra Information: https://www.cia.gov/cia/publications/factbook/geos/ja.html
Extra Information II: www.wikipedia.com/wiki/Japan
Distinguishing sign: J
Dialing Code: 81
Countries with the same dialing code: -
IDDD Code: 001 (KDD)
010 (MYLINE/MYLINE PLUS)
0061 (Cable & Wireless IDC)
0041 (Japan Telecom)
NDD Code: 0
City: * Tokyo 3 35° 41' N 139° 46'

Airport nameからは各国の飛行場コードをみることができる。

AirportNameの項目では飛行場の略号を知ることができる。成田はNRT、関空はKIX、ロサンゼルス国際空港はLAXといった、あの暗号である。仕事の出張関係の情報として目にして、それってどこだっけ?と思うことがよくあるのでこれは個人的には便利。

countrycodesapp02.jpg

世界地図上で場所を確認する機能もある。

・Popuload
http://www.popuload.com/download.php
popuload02.jpg

待ち時間が長いエレベーターの前には鏡を置くとよいという。鏡を覗いて身だしなみチェックをしている間にエレベーターが到着するから、心理的には待ち時間が短縮されたように感じられるから、だそうだ。それと同じ原理で、パソコンの待ち時間を短縮するのがこのソフトウェア。

大きなファイルのダウンロード、大きなファイルのコピー、プリンターへの出力などの待ち時間が発生すると、Windowsでは進行状況を表示するバーが表示される。Populoadをインストールしていると、それに並んでネット上のニュースが表示されるのだ。

popuload01.jpg

Popuploadの正体はRSSリーダーで、あらかじめ登録されているニュースからカテゴリを指定することで、関心のある内容に絞り込める。これでダウンロード時間が10分と表示されても、退屈しないですむ。

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