Software: 2007年1月アーカイブ
・DVD43 v3.9.0
http://www.dvd43.com/
まず注意です。これは興味深いソフトなので紹介しますが、著作権保護の観点は各自で判断の上で利用はご検討ください。違法コピーを推奨する意図はありません。
DVDやCDにはコピープロテクトがかかっている場合がある。iPodやPSPに映像や音楽をコピーして持ち歩きたいと思っても、プロテクトがあると私的複製ができない。プロテクトの解除ツールは他にも幾つかあるが使い方が難しかったりする。
DVD43は、常駐起動させておくだけで、プロテクトを無効化してしまうフリーソフト。起動するとタスクトレイに顔のマークが表示される。DVDやCDを挿入すると、顔が赤い怒った顔になって解除を試みる。無効化に成功すると緑色の笑った顔になる。あとは一般的なDVD・CDの複製ツールでコピーが可能になる。
現在、市販の複製ツールはコピープロテクトの解除には対応していない。こうしたグレーな存在のフリーソフトはできる場合がある。お気に入りのコンテンツの私的なバックアップをつくりたいと思って市販の複製ツールを買ってくるとできず、フリーソフトだとできてしまったりするという、妙な現状がある。
プロテクトを解除して個人が私的なバックアップをつくることが法的に許されるのかどうかは議論の最中のようだ。このようなツールを使うことが違法である可能性があるので気をつけないといけない。消費者としては購入したコンテンツの柔軟な利用ができることが好ましいと思う。
・コピーガード - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%89
・DVDビデオ( DVD-Video )の私的コピーは違法か?
http://homepage3.nifty.com/nmat/css.htm
・gooメモリ・リトリーバβ - gooラボ
http://labs.goo.ne.jp/mr/index.html
とても興味深い実験ソフトをGooラボが公開している。
「「gooメモリ・リトリーバβ」は『あっ、あれなんだったかな? 思い出せない…』をお助けするツールです。このソフトは、あなたがWebページを閲覧する際に、(1)いつどのページを見たか、(2)どのようにページを利用したか、(3)どんな情報に注目したかなどを記録します。これらの情報をもとに、あなたの行動履歴を分析し、あなたの“記憶の糸”を見やすい画面にして提供します。 」
このソフトウェアはユーザのWeb閲覧履歴を自動で保存し、後でキーワード検索できるようにする。サムネイルでページの内容や見た順番を確認できる。ある期間に見ていたページ群に含まれるキーワードも表示される。何で検索してたどりついたプロセスか分かったりもする。それぞれの時期に何に関心を持っていたかが記録に残るのだ。
Googleデスクトップ検索にも同様のWeb閲覧履歴の検索機能があるが、gooメモリ・リトリーバβでは、ユーザーの注目の度合いによって検索結果の表示順位を決定するという発想が新しい。
たとえば、そのページを見ているときのユーザーのデスクトップ行動を追跡しており、
・Webページを見ていた時間の長さ
・キーボード・マウス操作の有無
・マウスによるテキスト選択(コピー&ペースト)
・印刷操作
という操作が行われているページほど上位に表示される。
ただボーっと見ていただけのページ、偶然開いてしまったページよりも、熟読して印刷したり、意見の書き込みや、仕事の資料へ引用をしたページの重要度があがる仕組み。大量のページを閲覧する研究者にとっては強力な支援ツールになると思う。私もまだ2日だが便利に使っている。
実験公開のため、操作方法が少しわかりにくい部分があるが、基本はインストールしておけば自動でログを保存してくれるし、必要に応じて検索ボタンを押すだけでいいので、利用は簡単である。
GooLabのQ&Aを読んでいて、ある種同業の私はこんな項目をGooさんが用意しているのを見てふきだしてしまった。
「Q.
gooメモリ・リトリーバって難しそう……
A.
そんなことはありません! Webブラウザの操作履歴が、一目でわかる一覧となって表示されます。自分がとった行動の通りに表示されるので、自分がどうやって情報を探したのかがカンタンにわかります。ちょっと慣れていただく必要はありますが^^;」
なお、このソフトは2007年6月までの実験公開で期間を過ぎると使えなくなる。ログは蓄積すればするほど有用になるはずなので、ぜひ7月以降もGooさんには、正式公開版を出して欲しい。
・diskFR(WindowsNT/2000/XP / ユーティリティ)
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se376649.html
私は、仕事で動画サービスの開発をしているので巨大な動画ファイルをデスクトップに置いている。しばらく使っていると、ハードディスクが一杯になりWindowsの動作が重くなる。一杯になる前に状況を知りたいと思っていた。
diskFRはタスクトレイ上でリアルタイムにハードディスク残量をグラフ表示するフリーソフト。形式は棒グラフ、円グラフ、星型を選べる。ギガ、メガ、キロ、バイトなど計量単位を指定できる。確保しておきたい空き容量を指定しておくと、それを超えそうになると警告を表示する機能もある。
複数のハードディスクの容量を並べてサイドバーとしてデスクトップに常時表示する機能も便利である。
・Ghostzilla - the invisible browser
http://www.ghostzilla.com/
メールソフトの一部がWebブラウザーに変身している図。クリックすると拡大。
ボスが近くに来てもMixiや2ちゃんねるを読んでいるとはバれないようにするための擬態ブラウザー。あらゆるアプリの画面の一部を、モノクロの地味なWebブラウザーにしてしまう。エディタや表計算ソフトや業務アプリを擬態させていれば、なにかちゃんと仕事をしているように見えて大丈夫、というわけ。
使い方。
1 Ghostzillaを起動しておく
2 表示させたいアプリケーションのウィンドウをアクティブにして、マウスで画面の左端→右端→左端の順で触れる
すると、アクティブなウィンドウ領域がWebブラウザーに変わってしまう。デフォルトではすべてモノクロだし画像も表示されないので、テキスト情報のように遠目には見えてしまう。
こういうお馬鹿なアプリを真面目に作る人はえらい。
・MultiPing Grapher
http://www.snapfiles.com/get/multipinggrapher.html
10台までのサーバにPingを送信し、反応速度を並べてグラフ表示できるネットワーク管理ソフトウェア。管理しているサーバに、何か異常がないか見張るのに便利である。並べてグラフ表示できるインタフェースは、同じネット環境なのにパフォーマンスが悪いサーバを発見するのに向いていそうだ。
起動する前に、ソフトウェアと同じフォルダにあるhosts.txtに、監視対象のサーバ名、表示名などを書いておく。
上の画面の例:
www.datasection.co.jp;DATASECTION test;1
www.metacast.co.jp;METACAST test;2
www.dhpodcast.com;DHPODCAST test;3
127.0.0.1;LOCALHOST test;4
Pingの送信間隔(秒数)、送信パケットサイズは任意で指定できる。グラフウィンドウをダブルクリックすると、テキストベースのログを確認できる。ファイルとして保存することも可能。グラフには平均の数字を表示させておくこともできる。