Software: 2006年12月アーカイブ

InternetArchiveには過去のWebのアーカイブが保存されている。私が90年代に運営していたaccess.or.jpというWebサイトを見たければ、

http://web.archive.org/web/*/http://www.access.or.jp

から日付選択でその日の姿のWebを表示させることができる。

とても便利なアーカイブサービスだが、バックアップされたサイト全体をダウンロードするのは面倒である。Warrickを使うと一行の指示でその作業を自動で行ってくれる。

・Warrick - Tool for Reconstructing a Website
http://www.cs.odu.edu/~fmccown/research/lazy/warrick.html
warrick01.jpg

動作にはPerlが必要だ。コマンドラインから、たとえば、

という命令を出すと、InternetArchive、Google、Yahoo!、MSNのキャッシュにアクセスして復元に必要なファイルを探してくれる。-rはリンクをたどって再帰的にサイト全体をダウンロードするオプション。

・サーバのクラッシュで失われた自分のサイトのデータを取り戻す
・事件や事故で消されたサイトを復元してみる

といった目的で使えそうである。

・画分作文
http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se119753.html
gabunsakubun01.jpg

Web制作では大きな画像をテーブルタグで分割して表示させたいということがたまにある。分割することで表示を軽快にするだけでなく、画像の一部分をハイパーリンク化できたり、JavaScriptを使って表示を変化させたりすることができるからだ。

画分作文は上の画像のように、画像を分割したいところで線を引くだけで、画像ファイルを複数に分割し、つなぎ目なしでそれらを表示させるHTMLを生成する。

・実際に画像を分割してHTMLを出力したサンプル
http://glink.jp/files/gabun/cutpics/cutpic.html


作者の説明
「       画像分割、JPG変換、ホームページ自動作成支援ソフトです。
ひとつの画像を分割してテーブルタグで一枚の画像のように
見せているホームページがありますが、画分作文はそれらの
操作の全てをマウスだけで簡単に作成することができます。
単に画像分割ソフトとしても使えます。
分割能力は縦横に各101分割出来ますので最大10201枚の画像に
分割出来るはずです。(試してません)
ホームページで画像を分割する利点は、大きな画像を一枚で
表示させるよりもスピードが速くなることと、全体のイメージが
速くつかめるということです。
また、分割した画像にリンクを張ることが出来るようになります。」

・Exif情報アップデート
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se392505.html
exifoverwrite01.jpg

私のお気に入りのデジタルカメラは、完全に充電切れになると内蔵時計がリセットされてしまう欠点がある。そこで、しばしば時刻を合わせるのだが、このときに間違った日時を入れてしまうことがよくあるのだ。午前と午後を間違えることが多い。

これが撮影後に困った結果を招く。

写真データ内のメタ情報(EXIF)が狂っていると、写真アルバムなどで一覧管理する際に、時間順に並ばなくなるのだ。途中で時刻設定の誤りに気がついて再修正したりすると、さらに状況は悪化する。スライドショウで表示すると、夜ご飯を食べた後に朝ごはんを食べているなんていうめちゃくちゃなことになる。

Exif情報アップデートは写真のメタデータを修正するフリーソフト。複数の写真の任意の項目を一括で修正できるので、時刻修正にはぴったりである。GPSのデータを後で微調整したい場合や、不要なメタ情報を変更削除したい場合にも使えそうである。

・FuriwakeTo
http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se354746.html
furiwaketo01.jpg

私は1年間に約5000枚をデジカメで撮影する。旅行や出張があると毎日100枚以上撮るからだ。写真をフォルダに振り分けるのは日常的な作業である。まず日付で分けるのが基本だが、枚数が多いと一苦労である。それを一発でやってくれるソフトを発見した。

画像フォルダとコピー先フォルダを指定すると、コピー先に日付のフォルダを自動作成した上で、日付別などのルールで振り分けてくれる。

furiwaketo02.jpg

たとえば

C:\original

というディレクトリにある画像を日付別に

E:\2006\12\24
E:\2006\12\25
E:\2006\12\26

という風に整理してくれる。ファイル名も時刻で090000.jpg(09:00:00撮影)のように自動でリネームする。

こうしたフォルダ名の作成ルールはユーザが細かく設定できる。撮影日時がメタデータにない写真はファイル作成日時で振り分けさせることもできる。


・Pika Zip
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se078535.html
pikazip01.jpg

パスワード付の圧縮ファイルは、メール添付でファイルをやりとりする際に、よく使われていると思う。こうしたファイルをメールと別に管理して年月が経過してしまうと、パスワードがわからないものがでてくる。

このPikazipはZip,Rarアーカイブの忘れてしまったパスワードを検索するフリーソフト。文字列の組み合わせを総当たり戦で試すことで、忘れてしまったパスワードを解読してくれる。

便利な反面、怖いソフトである。簡単なパスワードはつけてはいけないということがよくわかる。たとえば私の名前「daiya」をパスワードにしたファイルを試験的に作成して、このソフトにかけたところ、1秒で解読に成功した。本当に秘密を守りたい場合、こういうパスワードは使ってはいけない。

「専用にチューニングされた解凍エンジンを内蔵することにより圧倒的な速度を誇ります。(添付のtest.zipをK6-2 360で全数検索すると67万語/秒)」と説明書には書いてある。ローマ字や日付などの文字列にも強いらしい。解読時に優先して使う文字列辞書を設定することもできる。

さらに複数のマシンを使って、ひとつのファイルの解読を行うPika Zip Network Center も公開されている。

・Pika Zip Network Center
http://www.ipc-tokai.or.jp/~pusa/


・ITmedia News:安易なパスワードのトップ10発表
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0606/30/news020.html

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http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se363819.html
simpixcap01.jpg

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