Software: 2005年12月アーカイブ
・SmartOCR Lite
http://www.smartread.biz/index.htm
フリーソフトでは珍しい高機能な画像認識ソフト(OCR)。スキャナで読み取った文書データや、デジカメの画像、Web上の画像ファイルなどから、文字列を自動検出し、テキストデータとして抽出することができる。ルビや表組など複雑な背景も解析するのが特徴。
機能を強化した商用版もあるのだが、フリーのLite版でも一般的な利用者にとって必要十分な仕様になっている。読み取ったデータは、画像と一緒もしくはテキストのみのデータとして、PDF、ワード、エクセル、HTML、CSV、テキスト形式でのファイル保存が可能だ。
装飾が多い新聞の折込みチラシの画像を読み込ませてみたら、想像以上にうまくテキストを拾い上げることができた。ニューラルネットワーク、遺伝的アルゴリズムを使った高精度な認識が特徴。誤認識した場合にも、レイアウトを調整するなどして、読み取り精度を調整する機能がたくさん搭載されている。
ふだん、あまりOCRは使わないのだけれども、ブログで活用するとしたら、どんなものがあるだろうと考えてみた。
・プロジェクター投影された講演スライドの写真からデータを抽出する
・製品の紙の説明書からテキストを抽出してデジタルで再利用する
・マンガの吹き出しからテキストを抽出してブログネタにする
画像認識、音声認識、自動翻訳など、従来精度が問題とされたソフトウェアも、近年、精度が高くなってきたようで、動向を常にチェックしている。特にアナログ→デジタル変換を行うツールをうまく使いこなせれば、相当のPC作業の効率化、差をつけること、につながりそうである。
・次世代デスクトップアプリケーション デスクトップドドド
http://massacre.s59.xrea.com/game/dtddd/press001.htm
ある意味で今年紹介する中で、最強のアプリだ。ある意味で。
次世代デスクトップアプリケーション『デスクトップドドド』はデスクトップを猛烈にドドド化する。ドドドの大きさや配置は任意にカスタマイズできるだけでなく、振動の幅や速度までも自在に変更できるのである。
いまひとつ乗り切れない雨の月曜日だとか、気合が必要なプレゼン作成時に、なんとしても勢いや迫力が欲しいときに、デスクトップドドドは心強い味方である。キャプチャだけで使い方や効用はわかっていただけると思うので、敢えて説明しないことにする。
ちなみにこのキャプチャーの背景に映っているページはなかなか面白かった。敢えてURLをドで隠したわけではないのだが、偶然隠れてしまったので、気になった方は、ドドドの気合で探して欲しい。
・新作情報チェッカー Windows版
http://homepage.mac.com/dsaitoh/FileSharing4.html
「しまった。発売日を逃した!」という経験はよくある。
新作情報チェッカーは、指定したキーワードでAmazonをチェックして、新作情報を常にデスクトップに表示しておけるウィジェット。MacOS版もある。
使い方は簡単で、書籍、マンガ、DVD、音楽の種別と、著者名かキーワードに該当する言葉を登録しておくだけ。さっそく私も好きなマンガ家を登録してみたのが上の図。定期的に更新されるので、日々チェックのためにサイトを訪問する必要がない。
・MonoView
http://www.geocities.jp/cen_hp/monoview.html
ブログとSNSのブーム以降、2ちゃんねるを読む機会がめっきり減ってしまった。だが、まだまだ2ちゃんねる発のオモシロは続出している。VIP板くらい読んでいないと、置いていかれてしまう(誰に?)。
MonoViewはコマンドラインで2ちゃんねるを閲覧するフリーソフト。主にカーソルキーでメニューを選んでいくだけで、板の間を移動することができる。動作が他の2ちゃんねるビューアと比べて軽快なのが特徴。背景が黒(コマンドプロンプトの設定で変更は可能)なのも、昔風の怪しいパソコン通信が連想されて、味がある。閲覧だけでなく、書き込みも可能だ。
スレッド閲覧中にhキーを押すと、Webブラウザ表示をする。oキーを押すとお気に入りに登録する。aとzでページアップ・ダウンができる。ショートカットキーでほとんどの操作ができるのは、便利だ。
表示したスレッドの内容やメニューなどのデータは、アプリケーションのフォルダにテキストファイルとして蓄積されている。GoogleDesktopなどデスクトップ検索ソフトを利用しているユーザは、スレの内容も後で、高速に検索することができるだろう。