Software: 2003年11月アーカイブ
日々の仕事、取引先はとにかく多忙な人が多い。技術に関わる仕事の割に、意外にお客さんはITに詳しくないこともある。サーバとクライアントだとかデータベースとWebブラウザーだとか、ミドルウェアだとか、とかくITは仕組みが込み入っていて、説明は面倒だ。かくして、システムの説明のため、こんなメールを書くことになる。
「ユーザがブラウザから個人情報を入力して、Webサーバがそのデータをミドルウェアに渡して、それを解析コンポーネントが購買履歴のデータベースを参照した結果、最適なリコメンド情報をWebで表示します。」
「WebでユーザにIDとパスワードを入力してもらって、顧客データベースを参照して既存会員であればパーソナライズしたページへ、そうでなければ新規会員登録の仕組みへ誘導。新規会員登録は確認をメールで行い、メールに記載された認証確認のためのURLにアクセスがあれば、実際に登録を行い、課金も開始します。」
これらのメールは、どこも間違ってはいないし、ゆっくり読めば、ちゃんと分かるのだが、私自身忙しいときには、未消化のまま、ああ、それでいきましょう!と返事をしてしまい、後で困ったことが起きたりもする。お客さんだって間違えることがある。
そこでシステム構成図のビジュアル資料が効果的なわけだが、画像ファイルをメールに添付すると、添付ファイルの見方を知らない社長さんや、添付を見落とす多忙な、部長さんがいるのだ。(たとえお客さんが「分かった」と言っても本当に分かってくれるまで駄目押ししておくのが、IT業界のプロ根性でありたいと常々思う次第)
そこで、経験上、一番効果的なのはテキストベースで概念図を書いて、こんなふうに説明してあげることなのだが、
これを書くのは面倒で、複雑な図は時間がかかる。そこで、このDICONを使うと、簡単なお絵かきツールを使って関係図を書いて「テキスト印刷」とすると、テキストベース(アスキーアート)として図を出力できる。
・テキストダイアグラム作成ツール DICON
http://www.osk.3web.ne.jp/~shino/dev/DICON/DICON.html
もうひとつ紹介すると、図表やグラフ、地図をテキストで作成するのにはテキストペイントが便利である。サンプルのような図がドローツール感覚で短時間で作ることができる。
・テキストペイント
http://www.vector.co.jp/soft/win95/writing/se054128.html
情報をビジュアライズするためにテキスト化する。なんだか、矛盾した行為にも思えるが、メールベースでの対話には、まだまだ使えそうなノウハウのような、気がする。