Misc: 2005年1月アーカイブ

昨年末の超忘年会議冒頭に出演させたりしましたが、私の息子も1歳5ヶ月になりました。本好きになるといいなあと思いつつ、絵本を与えていたら、我が家はちょっとした図書館のような状況になりました。買った絵本が100冊は超えていることでしょう。

息子の反応を見て、絵本のベスト3を0歳代と1歳代で作ってみました。どれも何度も読んでくれとせがまれたり、彼が一人でじっくりと眺めて、しばしの解放、休息を私と妻に与えてくれた名作ばかりです。

0歳から1歳のこどもを持つ方に自身を持っておすすめできる作品集。

■0歳児代のベスト3

1 がたん ごとん がたん ごとん 安西 水丸
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乗せてくださ~い。ガタンゴトン。乗せてくださ~い。ガタンゴトン。の繰り返しでしかないわけですが、彼を絵本好きにさせた名作中の名作。ついでに電車好きにしてしまいました。超忘年会議の翌日は秋葉原の交通博物館に連れて行ったら、鉄道関連の各展示の前でへばりついて離れなくなってしまいました。これがテクノロジーへの好奇心の第一歩だといいのですが、単なる鉄道マニアになったらどうしよう。

・交通博物館 TRANSPORTATION MUSEUM JAPAN
http://www.kouhaku.or.jp/

男の子率高い。私も幼児の頃、祖父に連れてきてもらった微かな記憶がありました。30年ぶりの訪問時は親になっていました。帰りは向かいの万世で食事、その後アキバへ直行。

2 じゃあじゃあびりびり まつい のりこ
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イヌは「わんわんわんわん」、水は「じゃあじゃあじゃあ」、紙は「びりびりびり」。擬態語と単純な絵だけの本。ストーリーなどないわけですが、彼は大喜びで手をたたいて喜んでいる本です。背景なしのシンプルな絵と、コントラストの高い配色、こどもの発音しやすい擬態語の組み合わせパワー。

3 にこにこひよちゃん アランジ アロンゾ
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アランジ アロンゾは別の分野でファンだったのですが、こんな絵本も作っていたなんて驚きました。発見もあった本でした。まだ息子が生後数ヶ月で何も話せなかった頃、この絵本をよく読み聞かせていました。言葉を覚え始めた頃、花を見ると指差して「ぱっ、ぱっ」と言うのです。花はまだ教えていないのに、なぜ「ぱっ」なんだろうねえ?と妻と一緒に考えてみたら、この本でした。この本に「にこにこひよちゃん にこにこにこ ぱっ」といって花が咲くシーンがあるのです。言葉が分からないからといって油断して親が会話していると乳児は実は良く聞いていて、発音できるようになると使い始めるという怖い事実がその後、わかっていくわけでしたが...。

・アランジネット
http://www.aranziaronzo.com/
公式サイト。

・アランジ・アロンゾの「わるい本」はよい本
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■1歳頃のベスト3

1 しろくまちゃんのほっとけーき
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「1970年の発売以来ロングセラーを続ける「こぐまちゃんえほん」シリーズのなかでも、特に人気の1冊。」ということで、私の幼児時代もあったはずなのですが、私は読んだかどうか覚えていません。こぐま社のシリーズはどれもアットホームでいい感じですが、とりわけほっとけーきがいいのじゃないでしょうか。しろくまちゃん万歳。

2 さよならさんかく
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2位もこぐま社。「しかくはなあに」「しかくはとうふ」「とうふはしろい」という風にモノと色・形の対応関係を学習することができる本。これでだいぶ言葉を覚えてくれました。いまでは「だえん」「ながしかく」まで学習。次は平行四辺形とか台形あたりいってみますか。しろくまちゃん無敵、

2 おててがでたよ
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この本のおかげで服に手足を通してくれるようになり、着替えが楽にできるようになりました。

■30歳代のベスト3

息子の反応はともかく私が気に入っているのが以下の本。

安野光雅という絵本作家の作品

・旅の絵本 安野 光雅
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世界中の街や田園を描いた風景画集で、額に入れて飾ってもインテリアになりそうですが、なんの説明もなしに、いろいろと仕掛けが隠されています。小さく描きこまれた絵の片隅に有名な民話やおとぎ話や歴史的人物が溶け込んでいて、それを探すのが楽しいです。これは大人のための絵本といってもよさそう。

もりの絵本 安野 光雅
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これも安野 光雅氏。森の風景を良く見るとたくさんの動物が、木々の陰や枝葉の向こう側から浮き上がって見えてくる不思議な本です。1ページに驚くほどの隠し絵があることに驚かされます。それでいながら、絵としても完成されている。この作家はすごいですね。

でこぼこフレンズ DVD
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DVDですが。「おかあさんといっしょ」でこぼこフレンズ。12人の外観も性格も異なるキャラクターが繰り広げる数十秒のコント集。最初この番組を観た時には、なんじゃこりゃ?と思ったわけですが、だんだん私も分かってきました。この番組のメッセージは深いですね。

このDVDにも収録された主題歌。


ぼく と きみ はじめてあった
こんにちわ こんにちわ
ぼく と きみ さんぽして
ちいさな きのみを みつけたよ
ぼくが おいしそうっていったら
きみは きれいだねって いったよ

<中略>

ぼく と きみはちがうから
きみを すきに なるのかな

そうか、今の子供たちは「みんな一緒」で始めるのではなくて「みんな違う」から始めるのですね。違いを肯定するこの歌詞、フルコーラスではじめて聞いたとき感動してしまいました。今では息子とともにファンの番組です。


■番外編 

そして昨年度の子育てコミュニティで話題をかっさらったベストセラー絵本。愛子さまの愛読書。以前、私はそれと知らず、家族で上野の国際子ども図書館(国立国会図書館の支部)に遊びにでかけた際に、棚で偶然発見。これはいいねえと言っていたら、やはり名作でした。

・うずらちゃんのかくれんぼ
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その後、これも当然、買いました。

絵の配色が素晴らしく美しい。ストーリーはオチもいいですね。

・ようこそ!国際子ども図書館
http://www.kodomo.go.jp/
世界中の絵本を自由に読む部屋があります。動物園の帰りにおすすめ。

 新春のお喜びを申し上げます。

 旧年中は大変お世話になり、

 誠にありがとうございました。

 今後とも宜しくお願い致します。

戦争と災害で暗いニュースが多かった2004年ですが、今年は良いことがいっぱいだといいですね。

さて、日経新聞者が早速、今年も、識者21人に2005年の

2005年IT展望 :ITビジネス&ニュース
http://it.nikkei.co.jp/it/column/enq05.cfm

昨年に続いて今年もマルコフ先生に登場していただき、2005年の識者の意見を要約してもらいます。

・マルコフ連鎖による作文。
http://www.cc.rim.or.jp/~knagasa/jmarkov/jmarkov.html

原理は上記のページの通りです。原文テキストを学習データとして与えると、文章の要素を分解して、ありがちなパターンで並べ替える、と言う人工知能的の自動作文ソフトです。現実の人間の話を聞いて、それっぽい文章をしゃべるというわけです。

早速21人分の「Q2 2005年、ITにおける注目のテーマやトレンド、キーワードは? 」の回答部分だけを集めて、学習データとして、マルコフ先生に渡しました。先生は21人の英知をひとつの文章に自動要約してくれました。これで21人分読まなくてもよいはず。

今年のテーマ、トレンド、キーワードはこんなかんじです。


生活者が持つ情報機器の間での情報の交換・取り込め詐欺」そして「振り込め詐欺」そして「振り込め詐欺」の廉価システム登場による小規模店舗への普及、「Wikinews」が期待される。多くのユーザーに受容されるためには「今までのやり方よりも、便利で簡単、お得」ということが条件になると思われる。「Felica」の廉価システム登場による小規模店舗への普及、「バーチャルをリアルな世界に引き続き各種のブレークスルーが生まれてくると思う。エンタープライズソフトの分野では、9.11報告書が公表されて以来、IT分野でもサイバーセキュリティーの一層の強化が課題。鉄道、電力、航空などすべての重要インフラの基盤となる通信インフラのセキュリティー対策とサイバー空間におけるセキュリティー対策とサイバー空間におけるセキュリティー対策は、ネット時代の、自分の人生の主役の座をITに明け渡すのではなく、あくまで自己決定のための道具として、IT分野でもサイバーセキュリティーの一層の強化が課題。鉄道、電力、航空などすべての重要インフラの基盤となる通信インフラの基盤となる通信インフラの基盤となる通信インフラのセキュリティー対策は、ネットで音楽をダウンロード購入して様々なプレーヤーで聞きたいという期待は顕在化していたが、著作権問題がネックになり、なかなか本格的普及フェーズに至らなかった。「おれおれ詐欺」は普及が進む状況のもとで、開発拠点などの一部をコストの低い海外へ移転することは必然の流れであろう。オフショアリングが、5年間で5億ドルという破格の契約金で衛星ラジオ業界への転身を発表したことも、大きな追い風になると考えられます。コミュニケーション ビジネス界でも一般生活の中でも、コミュニケーションをバーチャルの世界に引き続き各種のブレークスルーが生まれてくると思う。エンタープライズソフトの分野では、ITビジネスマネージメント、サーチエンジン半導体関連はデジタル家電、ホームネットワーク、ITビジネスマネージメント、サーチエンジン半導体関連はデジタル家電、ホームネットワーク、IT部門をビジネスユニットとしてとらえてその効率化、自動化、意思決定支援をサポートするITビジネスマネージメント(ITBM)関連のソリューションが面白い。ウォルト・ディズニーがブルーレイディスク陣営に支持を表明したことで両者ほぼ互角状態。このまま互換性のない両規格が併存するようなことになったらどうだろう。消費者視点から申し上げるならば規格統一を切に願うばかりである。デスクトップサーチ&パーソナルサーチ 上記のブログ等の浸透と重なって、個人の情報接触フローが大きく変わるきっかけでしょう

なんとなく、わかったようなわからない気がしますが、つかみどころのない時代を象徴しているということかもしれません。