Culture: 2009年10月アーカイブ
セミナーのご案内です。
11月21日(土)に東京大学 知の構造化センターのシンポジウムで講演させていただくことになりました。
私の講演のアブストラクトは
「Web集合知時代の『情報力』」
Blog、Wiki、Twitter、Tumblr、Digg、そしてGoogle。インターネットのコミュニティとコミュニケーション分野における連続的イノベーションによって、ネットワーク上の集合知が、個人の専門知を凌ぐ時代が到来しようとしている。デジタルとネットワークによって情報処理能力を飛躍的に高めた個人が、加速度的に人類最大の「群衆の叡智」の空間を共創していく情報爆発の時代。個人や企業はどのような『情報力』を身につけて、どのように価値創造の潮流に参加していくべきなのか。2010年代の情報環境に適合して進化していくハイパー情報人材の姿を考察する。
です。
ご興味ある方、ぜひご参加ください。
お申し込みなどはこちらへ
http://www.cks.u-tokyo.ac.jp/workshop/event1.html
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知の構造化センター シンポジウム
Web(World Wide Web)は,人々の情報共有の方法に革新を起こした.非常に低いコストで瞬時に世界中に情報を公開することが可能になったことから,多様な情報がWeb上に公開されてきた.情報の粒度も細分化が進み,独り言レベルの情報すらもWebを通じて共有する時代が到来した.情報の公開・共有の方法が簡易化された一方で,人が処理しなければならない情報量も爆発的に増加し,多量の情報の中から重要(必要)な情報を探し出すのが困難な状況が続いている. 知の構造化シンポジウムでは,「Webと知の構造化」をテーマとし,Web上に構築されつつある(されている)巨大な知識集合とどう向き合っていくのか,Webが知識を蓄えるインフラとしてどんな価値があるのか,どんなことができるのか,をメイントピックとする.さらに,この中で構造化された知識がこの中でどのような役割を果たすのかを検討・議論する. 本シンポジウムは「Wikimedia Conference Japan 2009」というWikipediaの国内集会との連携企画である.Wikipediaは,近年爆発的にユーザ数を増やしてきたソーシャルメディア(ユーザ参加型のメディア)であり,新しい知識の共有インフラとしての可能性を示している.知の構造化センターでは,本企画を通じて,新しい情報共有の方法を模索する.
日時場所
・ 日時:11月21日(土)13:00 - 18:00
・ 場所:東京大学本郷キャンパス 福武ホール Map
・ 参加費無料
プログラム
・ 13:00 - 13:10 開会挨拶 堀井秀之(東京大学 知の構造化センター センター長)
・ 13:10 - 13:55 招待講演1 「Web集合知時代の『情報力』」 橋本大也 (データセクション株式会社 会長)
・ 13:55 - 14:25 知の構造化センター 成果報告 1 「Webからの知の構造化」 松尾 豊(東京大学 知の構造化センター)
・ 14:25 - 15:10 「Microsoft Bingの概要と方向性(仮題)」 鈴木慶一郎(マイクロソフト ディベロップメント株式会社)
・ 15:10 - 15:25 休憩
・ 15:25 - 15:50 知の構造化センター 成果報告 2 「Wikipediaと構造化知識(仮題)」 中山 浩太郎(東京大学 知の構造化センター)
・ 15:50 - 16:15 知の構造化センター 成果報告 3 「言語処理と医工連携(仮題)」 荒牧 英治(東京大学 知の構造化センター)
・ 16:15 - 16:40 知の構造化センター 成果報告 4 「デザインの構造化(仮題)」 岡 瑞起(東京大学 知の構造化センター)
・ 16:40 - 17:25 「ウェブ時代の学術情報流通支援」 大向 一輝(国立情報学研究所)
・ 17:25 - 17:55 パネルディスカッション (コーディネーター:松尾 豊)
・ 17:55 - 18:00 閉会