Culture: 2006年9月アーカイブ
CNET Japan Innovation Conference 2006 Autumn 「Web 2.0時代に成長するテクノロジー企業の戦略」 でパネリストとして発表させていただきました。
詳しいレポートは上記サイトの報道でご覧ください。
参加したのは「いまこれが熱い米国のWeb2.0サービス」というセッション。
プレゼン資料を公開します。
この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら
なお、パネリストの湯川さんは「進化するネットワーキング」、渡辺さんは「」をそれぞれ共著で最近、出版しています。控え室で拝見したところ面白そう。
以下はテキスト化したデータ。
9月29日、私も理事をしているNPOのオーバルリンクが主催でYouTubeってどうよ、なセミナーを開催します。元CNETJAPAN創業社長の御手洗さん、CNETブログでも有名な渡辺さんの二人を中心に、映像メディアの未来を考察します。
会場でお会いしましょう。懇親会もあります。
お申し込みはこちら
http://www.ovallink.jp/info/20060916_2.html
やりすぎ感漂うCM映像まであります。
●タイトル
オーバルリンク公開セミナー September 2006
『 Do You You Tube ? 』
Tubeが開いたパンドラの箱を検証する。
●講演
御手洗 大祐
http://www.huis.gr.jp/~mitarai/profile.html
渡辺 聡
http://sw.cocolog-nifty.com/swmemo/
●日時+場所等
2006年9月29日(金) 19:30〜21:30
22:00より懇親会を予定
●場所: ATL Systems 会議室
新宿区西新宿6-8-1 住友不動産新宿オークタワー 17階
(駐車場・駐輪場は用意しておりません。公共交通機関をご利用ください)
地図はこちら
セミナー参加費:一般:3,000円 会員:無料
懇親会参加費:一般:3,000円 会員:3,000円
主催:OVAL LINK I/O
企画構成:OVAL LINK
・お申し込みはこちら
http://www.ovallink.jp/info/20060916_2.html
●テーマ
「You Tubeってどうよ?」
今、この問いは、もはや単なる映像のチャネルとしての展開可能性を問うことだけにはとどまらない。すでにここに流れるコンテンツは、自ら大きな変容を見せている。それは、販売促進なのかコンテンツ自体なのか、インデックスなのか、本編なのか?
送る側と受ける側とのあるべきメディアの了解を欠いたまま、希望と絶望を振りまきつつ、あらゆる映像はもてあそばれ、利用される。合法か、違法か、そのグレイゾーンが、ビジネスの分水嶺を隠している。そしてもはや、You Tube自体の行方どころではない。
我々は、パンドラの箱が開いていくところを目撃してしまったのだ。その向こう側に見えて来る世界とは? 広告モデル、販売促進、コンテンツディストリビューション、EC、ブランド形成、Webサービス、プロダクツライフサイクル、eラーニング。それらの情報化ソリューションと映像との多様な邂逅が始まっているのである。
クリエイティブな現場と批評空間を行き交う二人の論客が、変貌する映像の価値とメディア事業の可能性について、その本質をえぐり出す。
■オーバルリンクとは?
今から4年ほど前、日経BP社によってオンライン上の有料情報提供サービス「ブロードバンドビジネス・ラボ」が試みられた。同ラボは、残念ながら1年余でその幕を閉じた。しかしその後、そこで稼働していたメーリングリストに集まった有志が、 2003年2月に任意団体として、その活動の一部を継続することとなる。これが、「オーバルリンク」の出発点である。
現在、約140名の会員が、メーリングリストやオンラインデータベースの活用による個々人の情報共有を日常とし、日々起こる様々な企業活動、あらゆる事象や事件、それぞれのプロフェッショナルな立場から起こされるテーマ、それら多様な契機から湧き起こるテクストをネットワークし、アーカイブを重ねている。さらにこういったビジネスコミュニティー的な機能にとどまらず、より日常的な対話、あるいは雑談をも含む多様な遊び、つまり、ビジネスから日常生活まで、ひとつの意思決定の背景となりうるような、まさに欠かせない「情報空間」として「コレクティブ ブレイン」なコミュニティが機能し、それが存続している。またオンラインゆえのオフ会としてだけでなく、会員内でのセミナーや、多様なジャンルのクリエイティブな展開も起こっている。
そして今年、この運営の中心をより社会的な、より確かな組織として、継続的な活動を可能にするために、認定NPO法人化への第一歩を踏み出した。
以上
9月28日(木)に検索会議の第4回を開催します。今回はなんと「非検索」というテーマを設定して、豪華ゲストをお招きします。キーワード検索を超える情報の探し方を考えてみたいと思います。
たくさんの方々の参加をお待ちしております。よろしくお願いします。
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「Yahoo! JAPAN 検索」協賛による検索会議は今回で第四回。今回は検索だけでなく、広くウェブの未来を探る、という意味で「非」検索会議です。
現在、ウェブの世界ではさまざまなサービスがものすごいスピードで日々生まれています。
そうしたサービスの数々は、人々の生活に浸透していくもの、数日で忘れられていくもの、話題にすらのぼらないものなどに選別され、それぞれの運命をたどっていきます。
生活者に選ばれるサービスとそうではないサービス。その違いはどこにあるのでしょうか。
我々はその違いは「機能の差にはない」のではないか、と考えます。個人でも数万人をホストするサービスが作れる今、技術による機能の差はたいした差別化要因にはなりません。
機能以外の「フィーリング」「気持ちのよさ」「美しさ」・・・そうしたものが生活者に選ばれる理由なのではないでしょうか。
今回の「非」検索会議ではおなじみのPassion for the Futureの橋本大也、百式の百式管理人に加え、特別ゲスト!をお二人お呼びしました。
まずは情報検索とユビキタスの専門家として増井俊之さん、そして認知科学と脳科学の専門家として茂木健一郎さんです。
このお二人の最新の研究成果を通じて、生活者に選ばれるインタラクション・デザインとはどういうものかを考えていきます。
もちろん恒例の全体会議も行います。楽しくアイディアをぶつけあいながら交流しましょう。
■ プログラム
第一部 検索しないで情報を見つける非検索術
検索技術開発ベンチャーの経営を6年行ってきたPassion for the Futureの橋本。ヤフーを超えるものってなんだろうと模索してきました。検索を超える情報の探し方。それはインタフェースとインタラクションに秘密がありそうです。担当授業「リサーチ・アンド・プランニング」で学生と一緒に考えてきた情報のもっとうまい探し方をお話してみたいと思います。
第二部 選ばれるサイトとは何か?
百式管理人はcheck*padシリーズなどの開発に際し、どのようなUIデザインを心がけているでしょうか。参考にした海外サイトの小粋なインターフェースを例示しながら「選ばれるインタラクション・デザイン」の秘訣を探ります。
第三部 情報検索とユビキタスの現場から
予測入力インターフェースのPOBox、超お手軽メーリングリストサービスのQuickML、蔵書の管理が簡単に行える本棚.orgなど、斬新なインタラクション・デザインを革新し続ける増井氏に最新の研究成果をお聞きします。
第四部 認知科学と脳科学の現場から
「クオリア入門」「意識とは何か」「ひらめき脳」「『脳』整理法」など多数の著書を持ち、脳科学者である茂木氏には、彼の最新の研究成果についてお聞きします。
第五部 全体会議
恒例の全体会議では「生活者に選ばれるウェブ」について考えます。今、ウェブに必要なのはどういった要素でしょうか。機能だけではない、「選ばれるウェブ」の特徴について議論します。議論を通じて楽しく交流しましょう。
■ 実施要綱
日付 2006/09/28 (木) 19:30-22:00 (19:15開場)
場所 六本木(詳細は参加確定者に後日お知らせします)
費用 無料
定員 限定100名(先着順)
協賛 Yahoo! JAPAN 検索
備考 全員参加の会議を行います。筆記用具をお持ちください。
※ 注意事項
セキュリティの関係上、今回は20:00以降入場ができませんのでご注意ください!
今回はお申し込みいただいた方のみ入場できます。同伴者は必ずウェブ上でお申し込みの上ご参加ください。
お申し込みいただいていない方の入場をお断りすることがありますのでご了承ください。
なお、ご投稿いただいたアイデアとイベント会議中に出たアイデアは参加者全員に公開されますのでご了承ください。また、参加者が投稿アイデアやイベント内容をブログで公開することもあります。Yahoo! JAPANは投稿アイデアやイベント中に出たアイデアを自由に使用する権利を有します。
■ お申し込み
お申し込みは明日(20日)の午前10時よりこの田口さんのidea×ideaサイト上で開始します。なお、お申し込みの際は事前投稿が必須となります。以下の質問にどうぞ軽い気持ちでお答えください。
Q1. 最近あなたが「使いやすい」「気持ちいい」「イケてる」と思ったサイトのURLを教えてください。
Q2. そのサイトのどこにそういう気持ちを感じましたか?具体的に教えてください。
以上、皆様のご参加をお待ちしております!
・申し込みサイト(20日午前10時から)
http://www.ideaxidea.com/archives/2006/09/post_141.html
面白かったのにレビューを忘れていたPSPのゲーム2作品をまとめて。
■モンスターハンターポータブル
中世RPG世界で恐竜を狩るゲーム。
・MONSTER HUNTER PORTABLE オフィシャルサイト
http://www.capcom.co.jp/monsterhunter/P/
グラフィック満載で紹介する。
何が楽しいかって、とにかく、恐竜の3Dグラフィックが美しい。
ディスカバリーチャンネルの恐竜特集番組や幕張のイベント恐竜博を観て「ああ、こういう恐竜とインタラクションしてみたい」と感じている人には特におすすめ。
武器の調達と体力の回復ができるベースキャンプの村で、村人の依頼(クエスト)を引き受ける。依頼遂行のために、森や草原へ出かけていって、恐竜を狩る。ザコキャラレベルをなぎ倒して、巨大なドラゴンとの決戦。
最初に恐竜(ザコキャラの青いラプトル風)と遭遇したときには、敵だということを忘れて、見入ってしまった。いや、実はこれ、襲ってはこない草食系の恐竜もいるので、戦わないで、モンスターウォッチをするだけでも、結構楽しかったりする。
あまり攻略せずにのんびり楽しんでもいい名作。
・MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd
http://www.capcom.co.jp/monsterhunter/P2nd/
60万本以上の大ヒットで続編が予定されている。
やりこみたい人と時間がない人にはデータベース的な攻略本も発売されている。
■スター・ウォーズ バトルフロントII
スターウォーズファンにおすすめ。
ジェダイやシスにもなれるが、帝国軍や反乱軍の一兵卒になれるのが個人的には楽しかった。映画では主要人物によって、あっという間に倒されてしまう各軍のザコ兵士たちにも、それぞれの人生、それぞれの戦争があるわけで、戦闘の片隅で頑張っている、新鮮な気分が味わえる。倒されても、倒されても、別の兵士として復活して出撃することになる。あの宇宙戦争には、無数の兵士の物語があったわけだなあと。戦闘機に乗って出撃するモードもある。
スターウォーズに登場する宇宙船やメカ、キャラクターたちが次々に登場するのが最大の魅力。音楽も映画のままなので、おもいっきりのめりこめる。キャラクターの視点移動の操作が少し複雑、難易度が少し高めという欠点はあるものの、スターウォーズが好きなら満足できる内容。
・スター・ウォーズ バトルフロントII
http://www.japan.ea.com/swbf2/indexFlash.html
オフィシャルサイト
・Star Wars: Welcome to the Official Site
http://www.starwars.com/
・スター・ウォーズの鉄人!
http://www.starwars.jp/
・ソニーコンピュータサイエンス研究所 茂木健一郎博士監修 脳に快感 アハ体験!
脳科学者で文筆家の茂木健一郎氏が監修したPSP用のゲーム。脳に快感を与え、活性化するアハ!体験が味わえる。茂木健一郎氏が案内キャラとして登場する。茂木ファンは必見なゲームといえる。
アハ!体験とは何か?
・脳に快感 みんなでアハ体験!
http://aha.sega.jp/
オフィシャルサイトの説明を引用してみる。
「アハ!体験(aha! experience)は、「わかったぞ」という体験を表す言葉として、英語圏では広く使われているとともに、人間の脳の不思議な能力を表すキーワードとして、最先端の脳科学で注目されています。
普段の言葉で表せば、「ひらめき」や「創造性」とでも名付けられるような脳のはたらきが、アハ!体験なのです。」
「
たとえば、偶然新聞で目にした情報で、長年の疑問が解ける。
テレビ番組で出されたナゾナゾの答えが、電車に乗っていて突然わかる。
知人が、誰かに似ているなあ、とずっと思っていたが、誰に似ているのか突然わかる。
」
こうした体験をすると脳にドーパミンが分泌され、強化学習と呼ばれる脳の再編成が起こりやすくなるそうである。
さて、ゲーム内容だが、要するに、間違い探しである。
2枚の画像が瞬時に入れ替わって、違いを指摘するアハチェンジ。静止画像がゆっくりと変化するのでその違いを指摘するアハムービー。そして、短編の映像を観てその間違い(前のカットでは赤のマフラーだったのに、次のカットでは青になっていた、など9を指摘するアハカット。
映像の矛盾を指摘するアハカットは難しかったが楽しい。映画ファンの中には、カットの前後で、登場人物がコップを持つ手が左右入れ替わっているなんていう細かい粗探しが趣味の人がいるが、そういう人は特に楽しめる、だろう。できたときの爽快感、頭のスポーツゲーム。
電車でひたすら遊んでいたのだが、額に汗を書いてしまった。3種のゲームともに頭をかなり使う。ドーパミン、出ているだろうか?
・ 「脳」整理法
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003795.html
・脳と創造性 「この私」というクオリアへ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003268.html
・脳の中の小さな神々
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001921.html
・脳内現象
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001847.html
・脳と仮想
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002238.html
・意識とはなにか―「私」を生成する脳
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000561.html
HDDレコーダーを使って録画して視聴するユーザが増えるとCMが見られなくなってしまうと、いうテレビ局の不安があるようです。
しかし、先日、そんな不安を吹き消すような「飛ばしたくないCM」を見つけました。続編があるならば検索して探したいようなCMです。
8月28日のCMの日に、JNN系列でオンエアされたドラマ番組「メッセージ」。
主人公はCMディレクターで「嘘のないCM」づくりを目指す青年です。この放送の中で、番組スポンサーの資生堂が流した1分間の企業広告「新しい私になって」編。企業のイメージ広告ですが1分間画面の前に釘付けになりました。
・資生堂 テレビCMの日スペシャル ドラマ「メッセージ」
http://www.shiseido.co.jp/tsugiyama/
このページの画面の一番下の方の「新しい私になって」編のテキストリンクをクリックすると映像が再生されます。
ネットでもこのCMは大きな話題になり「誰が歌っているの?」「あのモデルは誰?」という声が殺到したようです。私も歌が気になったので、調べてみたところ、歌っているのは熊木杏里という歌手でした。まだこのCMの歌はCDリリースされていないようですが、過去のCDを購入しました。
心に染みとおるような声とまっすぐな歌詞のフォークシンガー。森田童子の声と中島みゆきの詩を足して2で割って、少し明るめにしたような雰囲気。言葉が素直に心に入ってくる歌でいっぱいでした。
冒頭の「長い話」から、いきなり詩の世界観に引き込まれます。何かになりたいと思うけれど、何者にもなれないんじゃないかという、若い頃の不安が「無から出た錆」の基調テーマなのかなと思います。切ないです。
フォークソング好きには絶対のおすすめ。
・『熊木杏里』 SPECIAL INTERVIEW
http://www.hotexpress.co.jp/interview/kumakianri5/
・熊木杏里公式blog 〜hotexpressで綴る言葉たち〜
http://kumaki-anri.hotexpress.co.jp//2006_08/82.html
歴史的にも、資生堂はこだわりのある上質なCMを作ってきましたが、この映像作品は、CMスキップの技術に対する、とても効果的な業界からの反論だと思いました。観たいCMって実際あるよ、たとえばコレ、と思いました。
#このCM及び歌手の情報は妻から得ました(ブログに書くのなら情報ソースを書けと言われました。なんの意味があるのかわからないのですが、家庭円満のために付記しておきます)。
アメリカのテレビドラマとして史上最多のエミー賞11部門、ゴールデン・グローブ賞5部門受賞した作品。原作はトニー賞、ピュリツアー賞を受賞。戯曲としても高い評価を得た。アル・パチーノ、メリル・ストリープ、エマ・トンプソンとハリウッドの超大物たちが出演する。6話で完結。
登場人物のほとんどが「ノーマル」ではない。性同一性障害、エイズ患者、薬物依存など精神的な重い問題を抱えている。同時に彼らはゲイ、ユダヤ人、黒人、モルモン教徒という社会的マイノリティの苦しみを背負って生きている。
恋人に捨てられ、希望を失ったゲイのエイズ患者の前に、空を割って、アメリカの天使が舞い降りる。天使も救いをもたらす存在ではなく、意味深な謎のメッセージを残すだけであり、ドラマにさらなるカオスを引き入れる。
しだいに登場人物たちの関係が錯綜し、事態は一層複雑で泥沼化していく。出口が見えなくなる。しかし、どうにもならなくても、人は生きていかねばならない。彼らもアメリカも前へ進まなければならない。
全体としては、病んだ80年代アメリカ社会の再生がテーマである。荒唐無稽なストーリーだが、存在感のある俳優陣に支えられて、ストーリーに引き込まれる。娯楽性、芸術性、社会性どれも一級。
・WowWow エンジェルス イン アメリカ
http://www.wowow.co.jp/angels/contents.html
海外テレビドラマとしてバンド・オブ。ブラザーズに続いて大当たりだった。
・バンド・オブ・ブラザース
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003885.html