Books-Trivia: 2012年7月アーカイブ

・語れ!機動戦士ガンダム
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台場にできたガンダムフロントへ行く予習として読んだムック本。データブックとしては類書によくあるレベルだが、富野由悠季、安彦良和、大河原邦夫、岡田斗司夫へのロングインタビューが素晴らしいのでファンなら買う価値あり。

個人的に注目しているのはジ・オリジン完結後の安彦良和氏の活動なのだがこんな風に答えている。「『ジ・オリジン』の前に歴史物を多く描いていたんですが、それが完成していない。ですから、ちょっと生意気なようですが、にほんがどうやって成り立ったとか、それ故に、どうあらなければいけないのかというような意識を投げかける、古事記や日本書紀といった古代史を題材にしたものを描きたいんです。」。私が一番好きな作品『ナムジ』『神武』の続編が遂に出るのかと思うと涙がでそう。

岡田斗司夫のガンダム考も秀逸で、「お台場の巨大ガンダムは大仏なんです。21世紀型の新しい宗教と言えます。」「ガンダムの完成度は非常に高いのでなかなか卒業できないんですよ。」などガンダム世代がなぜ大人になってもとりつかれたままになっているのかを解説する。

「これだけ長く愛してもらっているのはうれしいことですが、本当は、実物大ガンダムの立像が古めかしいものに見えてこなければいけないんじゃないかな。」という富野由悠季は、他のメディアにもよくアニメオタク批判を繰り返しているが、大人なリア充右翼なので、ここでも冷めた目でブームをみつめる。

で、ガンダムフロントに行った。

・ガンダムフロント
http://gundamfront-tokyo.com/jp/

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実物大ガンダムを拝むのは2度目であるが、今度のバージョンはマグネットコーディングのリアル指向で、前回のお台場のものよりも、本物っぽい。前と違って足に触ることができないのはちょっと残念であるが、ディティールまで作りこまれているのがわかる。

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無料ゾーンと有料ゾーンに分かれている。有料ゾーンでは直径16m、6台のプロジェクターと13台のスピーカーが設置された特設巨大ドームで、シリーズ作品総登場のウェルカム映像が大迫力。実物大コアファイターやストライクフリーガンダム胸像が展示されている。ファースト以外無関心の私でも、暗い室内で照明に浮かび上がるストライクフリーガンダムはアートとして見ごたえがあった。