Books-Trivia: 2012年6月アーカイブ
ドラゴンクエスト25周年記念。
1600種類を超えるドラゴンクエストシリーズに登場したモンスターを完全網羅した496ページの大図鑑。攻略本のデータ欄と同じように、一体一体のモンスターについてのイラスト、強さデータ、特徴などの情報がある。どの作品に登場したかが記述されている。見開きで紹介されるスライム(唯一全作品に登場しているモンスター)、ドラキー級の大物から、1ペーでのややメジャー級、1ページにいくつもつめこまれてしまう小物級と、メジャー度がわかるのが楽しい。ゲーム画面のキャプチャが並べられているのでゲーム機の進化も確認できる。
ボスキャラばかり集めたコーナー、同族ばかり集めたモンスターの系譜コーナー、ドラクエシリーズ全作品を通したHPランキングなど、通しでみるからわかるデータが充実している。半分以上遊んでいますというファンにとって特におすすめ。こいつと最初に遭遇したのはドラクエ3だったなあとか、しみじみ思い出深い体験ができる。
主要なモンスターキャラクターはシリーズ1から3くらいの初期に原型ができあがっていることがわかる。
大人にとっては懐かしの本であると同時に、小学生の息子は最新作の『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』を遊びながら、この図鑑をみてドラクエの奥深さに感動している模様。
モンスター大図鑑公式サイト
http://www.dragonquest.jp/daizukan/
大図鑑診断ができる
インスタントラーメン、カップラーメンの発明者であり日清食品創業者の安藤百福の自伝漫画。インスタントラーメンは全世界で年間に950億食が消費されている。人類は1年間に一人当たり10食以上食べている計算になる。なんだかわからないがすごいことだ。
安藤百福は遅咲きの起業家だった。事業に失敗して一文無しになった48歳のとき、粗末な掘っ立て小屋でインスタントラーメンを発明して大成功をおさめる。カップヌードルの発明は61歳の時だった。96歳まで生きた。
「百福は、自分が開発したチキンラーメンを毎日のように食べ続けました。90歳を超えても、元気いっぱいでした。インスタントラーメンは、体によくないかもしれないといううわさを、自分が健康でありつづけることで、はねのけたのです。」という記述があるが、ここに感動した。
昔、ハンバーガー会社の社長が講演で、ご自身はハンバーガーを毎日食べているのですか?と聞かれて食べてるわけないだろという趣旨の発言をしたことがニュースになったが、やっぱり嘘でもいいから毎日食べているのが本物の経営者である、と思う。
そういう安藤百福に惚れて先日、横浜にできたカップヌードルミュージアムへ行ってきた。
カップヌードルミュージアム
http://www.cupnoodles-museum.jp/
発想力がテーマ。カップに乾燥麺を入れるのではなくカップをかぶせることで工場大量生産を可能にした「逆転の発想」など学べる。
まだ無い物をみつける、なんでもヒントにする、アイデアを育てる、タテ・ヨコ・ナナメから見る、常識にとらわれない、あきらめない。安藤百福の人生から創造性の秘訣を知る展示がある。