Books-Trivia: 2011年8月アーカイブ
もうすぐウルトラQが総天然色で復刻ということでウルトラマン再フィーバーするかもという時期ですが、本屋で思わず表紙買い。
初代ウルトラマンでバルタン星人が登場する
・ウルトラマン2話(侵略者を撃て)
・ウルトラマン16話(科特隊宇宙へ)
DVD約60分(30分番組2話収録+特典映像付)が付録のシリーズ・ムック本第1巻。
関係者へのインタビューや蘊蓄記事が面白い。たとえばバルタン星人といったらセミでしょ?という私の先入観にはやや間違いがあったことがわかった。
『ウルトラマン』の撮影に当たって前シリーズ『ウルトラQ』の反省から、コストダウンのために登場キャラクターの着ぐるみの再利用が図られた。『ウルトラQ』にでてきた遊星人Q(セミ人間)を改造して生まれたのがウルトラマン放送第2話のバルタン星人なのだそうである。フォッフォッフォッの声は東宝映画「マタンゴ」の声の流用でもある。
で、やっぱりベースはセミなのかとったら当時のプロデューサーが「当時、人類が滅びたあと生きのこるだろうといわれていたのが、ザリガニだったんです。その生命力を持っているということで、ザリガニのイメージをバルタン星人には投影させています。」と話している。セミをベースにザリガニ風にしたのが正解なのか。
バルタン星人はこうみえて科学技術に強い宇宙人で、核実験で故郷の星を汚染してしまい、宇宙船に乗って永住先を探している。母船には20億3000万人もいるのだが、大部分はバクテリアの大きさに縮小されていて、一体だけがノーマルサイズで船外活動をしているなんて事実もわかる。
このDVDを観てから先週土曜日に滋賀県長浜市の「海洋堂フィギュアミュージアム黒壁」に行ってきた。バルタン星人は撮り忘れたが、
・海洋堂フィギュアミュージアム黒壁
http://www.ryuyukan.net/
ウルトラマンシリーズの怪獣の造形もたくさん展示されていた。ウルトラマンの怪獣は表面(皮膚?)の質感が独特であると思う。当時の特撮用の着ぐるみの素材の質感が、怪獣のイメージを決めている。意図的なデザインもあるが、まさに時代がつくりだしたキャラクターなんだなあと改めて思った。