Books-Presentationの最近のブログ記事
今クールなプレゼン様式のトレンドといえば、ガー・レイノルズのプレゼンテーションZENは間違いなくそのひとつだ。私は先日のTEDXTOKYOで生で体験して、やっぱり洗練されているなあと感じた。それに真似のできない属人的方法論でもなさそうだ。
「抑制」「シンプル」「自然」を特徴とする現代的プレゼンテーションの解説書。スティーブ・ジョブズ流ともいえる。「プレゼンをパフォーマンスではなく「大きな会話」だと思え」「論理と感情の両面に訴えるために「物語の力」を使え」「」など、いいアドバイスがあるが、一番共感したのが「弁解の言葉でスピーチを始めてはならない」ということば。
「その日の聴衆のための準備を怠ったことに対して謝罪をしてはならない。それを匂わせてもいけないし、ましてはっきり認めてしまうのはご法度だ。準備を怠ったのは確かに真実かもしれない。あなたの謝罪は(単なる弁解ではなく)心からお詫びしたいという気持ちの表れかもしれない。だが、その思いは決して聴衆には伝わらない。思い通りの準備ができなかったことに対する嘆きなど、聴衆にとってはどうでもいいことだ。わざわざそれを口に出して、彼らの頭に刻みつける必要などない。」
「資料を準備する時間がなくて」「昨夜はあんまり寝ていなくて」「いますごく緊張しているんですけど」なんて言葉ではじめては絶対にいけない、マイナス評価につながることはあってもプラスにはならないから禁句なのである。
そしてなにより本質は真実味。ありのままをさらけ出すことが「裸」の意味だ。
「真実味は、話し手の存在感の重要な構成要素である。「本物」は人を魅了する。聴衆が求めているのは完璧さではない。過度にリハーサルを繰り返し、巧みな言い回しで、論点をぺらぺらとまくしたてる人間などいらない。彼らはありのままの自分を素直にさらけ出した「リアルな人間」の言葉をききたがっているのだ。」
そういった意味ではYoutubeではなくライブで見ないと伝わらないプレゼンでもある。Youtube動画でも洗練されているのはわかると思うが、当日の会場ではライブの迫力と緊張感があった。
基本編の『プレゼンテーションzen』、実践編の『プレゼンテーションzenデザイン』とあわせて読むとよい応用編。
良い本だなあ、読み終わって、拍手したくなった。
人前で話す機会の多い人は一読の価値あり。
年間200本の講演をこなす感動体験のコンサルタントが語る話し方の極意。
「たとえば、講演を聴き終わった人が、「今日の講演はすごかった。あんなすごい人がいるんだなあ」という感想を持ったとします。 この講演は、成功したと思いますか?それとも失敗したと思いますか?。 その講演の目的が「講師がすごい人であることを知らせること」なら別ですが、残念ながら、講演として成功したとは言えません。」
私もやってみたい、私にもできるかもしれない、元気になった、と自分が主語になる感想をもってもらえる講演こそ本当の成功なのだと著者は定義する。繰り返し呼んでもらえる講演というのもそういうものなのだろう。本書の人間的な共感指向の話し方は「ハーバード流」みたいなやり方とは対極にある。
冒頭に「悲しいことに、話し方のテクニックが世の中に広がれば広がるほど、人と人のつながり感が薄れてきているような気がします。」と書かれている。この本は聴衆の心理を操作する技術の本ではない。わかりやすく話の中身を伝えるためのやり方の本でもない。「人と心がつながるための話し方」の本である。
開示される5つの極意
1 最強のポジションを取る
2 空気を読まずに空気を創る
3 つなげてひっぱる
4 たった一人に一度だけ
5 喜びは最大の防御なり
を核にして、聴衆とドラマを生み出す共演者という関係性を築くような話術がまとめられている。「共感でつながり、違いで刺激する」という術を、成功したスピーチの実例も挙げながら、具体的にどう構成していくべきかの指導がある。
個人的には「話す内容を決めるときのコツは、まず最初に、最後の話(ラストシーン)をどのような終わり方にするのかを決めることです。」というのはとても参考になった。起承転結の起ではなく結からつくるべきなのだ。後を濁すことになるから、質疑応答など受け付けるなというのも潔い。講演後の名刺交換のときまで結構見られているから背筋を伸ばしておけ的なアドバイスも実践的だ。
講演や授業が生業の一部になっている人は、話術の最低限のテクニックは身につけているものだ。だが、聴衆と、どのような関係性をつくるべきかという点で、根本を誤っているケースは結構多いなと思う。タイトルの「人を幸せにする話し方」はいいタイトルだなとほれぼれ、惚れた。
ブライアン・トレーシーの 話し方入門 ー人生を劇的に変える言葉の魔力
http://www.ringolab.com/note/daiya/2008/09/post-838.html
・たった2分で人の心をつかむ話し方(CD付)
http://www.ringolab.com/note/daiya/2007/10/cd-1.html
・「頭がいい人」が武器にする 1分で話をまとめる技術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004383.html
・「感じがいい」と言われる人の話し方
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004992.html
・話し方の技術が面白いほど身につく本
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001029.html
・人生を変える黄金のスピーチ〈上〉準備編―自信と勇気、魅力を引き出す「話し方」の極意
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001456.html
・人生を変える黄金のスピーチ〈下〉実践編―自信と勇気、魅力を引き出す「話し方」の極意
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002404.html
・人を10分ひきつける話す力
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003857.html
・「できる人」の話し方、その見逃せない法則
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000445.html
・ハーバード流「話す力」の伸ばし方!―仕事で120%の成果を出す最強の会話術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000228.html
・その場で話をまとめる技術―営業のカリスマがその秘密を大公開!
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003713.html
ネタかとおもったら本気の本だった。本を語るのに読む必要はなく、むしろ読まない方が創造的になれて、うまく語れるものだという内容。著者はまず本を読んでいない状態がいかに普遍的なものかをうったえる。パリ第八大学教授の著者の哲学的な考察が深い。
「「読まない」にもいろいろある。もっともラディカルなのは、本を一冊も開かないことだろう。ただこの完璧な非読状態というのは、全出版物を対象として考える場合、じつは近似的にはすべての読者が置かれた状態であって、その意味では書物にたいするわれわれの基本スタンスだといえる。たしかに、どれほど熱心な読書家であっても、存在するすべての書物のほんの一部しか読むことはできない。したがって、話すことも書くことも一切しないというのでないかぎり、つねに読んだことのない本について語らされる可能性があるのである。」
日本では毎年7万冊超の出版物が刊行される。いくら熱心な読書家といっても新刊の1%も読むことはできない。だから本を読んでいないことはまったく恥ずべきことではないのだ。そして読書という行為には文化的に強力な3つの規範がはたらいていると著者は指摘する。
1 本を読まねばならない読書義務
2 読むなら全部読まねばならない通読義務
3 語るためには読んでいなければいけないという規範
凄くよくわかる。私はこのブログでこれまで1000冊以上を書評している。本によっては半分くらい読んだところで全容が把握できてしまうことがある。だが、全部読まない限りブログに書いたらイケナイじゃないかと自制がはたらいて絶対に書けない。なにがイケナイのかの正体がまさにこの3つの理由、3つの強迫観念のせいなのだ。
そして、未読といってもいろいろある。著者は4つの状況を挙げている。
・ぜんぜん読んだことがない本
・ざっと読んだことがある本
・人から聞いたことがある本
・読んだことはあるが忘れてしまった本
ぜんぜん読んだことがなくても、その本の位置づけを正確に把握することは可能だ。たとえばプルーストやジョイスの難解な作品は、どういう内容なのか、あらすじや作風は広く知られているが、本当に読んだ人は少ないだろう。そして実際に全部読んだからといって、なにか深いことがいえるかというと、それは別問題なのだと著者は指摘する。むしろその本をめぐる全体の見晴らしを得るには読まないほうがよく、読まずに本を語ることは創造行為なのだと賛美する。
本書では、未読本へのコメントを求められる状況が、「大勢の人の前で」、「教師の面前で」、「作家を前にして」、「愛する人の前で」などパターン別で分析されている。有名な本(著者はそれらの作品を読んでいなかったりするのだが...)を題材にして、いかに読まないでも有益な話を語れるかを著者は熱心に語る。
ちなみに未読本へのコメントのコツは
1 気後れしない
2 自分の考えを押しつける
3 本をでっち上げる
4 自分自身について語る
だそうである。
一般に、義務感で読んだ学生の読書感想文はつまらないものである。一方、自分語りに終始してちっとも内容について触れないプロの書評が面白いということがある。著者は「読んでいない本についてのコメントが一種の創造行為であるとしたら、逆に創造も、書物にあまり拘泥しないということを前提としているのである」と書いている。
この本の書評を読まずに書けたらかっこいいのだろうなあと思うが、もう全部読んでしまった私の負けである。ま、面白かったからいいや。
・ブライアン・トレーシーの 話し方入門 ー人生を劇的に変える言葉の魔力
「カエルを食べてしまえ!」の著者ブライアン トレーシーが語るスピーチの秘訣。講演や営業交渉の仕事をする人向けの良書。入門書ということだが、むしろいつも話す仕事をしている人が自分の技量の見直しをするために役立つ内容だと思った。
「人前で話す恐怖や緊張感に打ち克つ第一歩は、演壇に立つとき、客席の全員があなたの成功を願ってくれていると思うことだ。これは映画を見にいくのに似ている。あなたはその映画が駄作で、時間の無駄になると思いながら見に行ったことがあるだろうか?もちろん、ないはずだ。映画に行くときは、それが優れた映画で、その時間とお金に見合う価値があることを願い、期待している。スピーチをするときも同じだ。」
このアドバイスが物凄く参考になった。
私も授業や講演の開演前の不安は感じる。演壇に立つと客席の最前列には仏頂面の人(実は熱心な聴衆)が座っているのが見える。そして後ろの方にはやる気がなさそうに斜めに構えた人たち(実は終了後名刺交換にきてくれる聴衆)が遠目にこっちを見ている。この人達、私がこれから話すことに、いいがかりをつけにきたんじゃないか、とさえ思う。このまま講師VS聴衆という意識になるとスピーチは堅さがとれず盛り上がらない。そこで下手なジョークや迎合トークを繰り出してアイスブレークを試みると、まだ笑う雰囲気じゃないために失笑のドツボにはまっていったりする、のである。ああ。
「プロ講師たちによく知られている言葉に、「演壇の特権」というのがある。演壇に立つときは、こういう人たちに自分の考えを語れるという素晴らしい特権を得ているのだと考えよう。こうして感謝すればするほど、ひと言ひと言に、ますますポジティブな気持ちになり、熱を込めることができる。」
聴衆を味方と思う発想が自信と余裕を生み出しスピーチの成功につながると、世界的に有名な講演家である著者は教えている。会議や交渉では、相手を受け入れる、感謝する、ほめる、賛同する、気を配る、一致点を見つけることが説得力を増す秘訣という。ここでも話し手と聞き手の壁を取り払うことが大切としている。
アリストテレスは説得に必須の要素をロゴス(論理)、エトス(倫理観、信憑性)、パトス(感情)といったそうだ。準備と練習でロゴス、パトスはかなり用意できる。当日の現場でパトスをどうデザインするかに極意があるようだ。「人々の共感を得、心底から感動させることができなければ、考え方を変え、特定の行動を取らせることはできない。」
気になったヒント3つ抜き出してみた。
「「昔むかし......」は、聞き手を引きつける最強の文句である。」
「論点のところでは、ゆっくり話し、ちょっと間を取り、微笑みかけるといいでしょう」
「華々しく終わるには、まず結びの言葉を考えることだ。そこから逆戻りして、冒頭の言葉を工夫する。」
・たった2分で人の心をつかむ話し方(CD付)
http://www.ringolab.com/note/daiya/2007/10/cd-1.html
・「頭がいい人」が武器にする 1分で話をまとめる技術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004383.html
・「感じがいい」と言われる人の話し方
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004992.html
・話し方の技術が面白いほど身につく本
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001029.html
・人生を変える黄金のスピーチ〈上〉準備編―自信と勇気、魅力を引き出す「話し方」の極意
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001456.html
・人生を変える黄金のスピーチ〈下〉実践編―自信と勇気、魅力を引き出す「話し方」の極意
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002404.html
・人を10分ひきつける話す力
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003857.html
・「できる人」の話し方、その見逃せない法則
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000445.html
・ハーバード流「話す力」の伸ばし方!―仕事で120%の成果を出す最強の会話術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000228.html
・その場で話をまとめる技術―営業のカリスマがその秘密を大公開!
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003713.html
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文芸評論家が教える小説の書き方。
「自分が何かひとかどの、個性的な人間のつもりで得意になって語っているような小説なんか、誰も読みたくない。お前のことなんか、べつに知りたくないんだよ、と言ってやりたくなる。そういう冷たい目を向ける厳しい読者、というより何の関わりも興味もない読者の他人をも引きつけるような力を魅力というのである。」
そういう魅力のある文章を書くためのトレーニング方法が2週間分、この本に紹介されている。たとえば複数人数でリレー小説を書く、とか、最初の記憶を書く、人称を変えて書く、など。古今東西の名文を例にしての分析が参考になる。
小説は書いてみたいと思っている。たまに少し書いてみるが完成したためしがない。場面の描写はできるのだが、物語が作れない。物語を先に作ろうとして、思いついた筋を書き出してみると、ありきたりの筋になってしまって、書く気が失せてしまう。「大切なのは解決ではなく変化である」という。オチをつける必要は必ずしも無いわけだ。
いろいろな作家の登場人物設定や命名法なども紹介されている。リアルさを出すために実在の人物をモデルにしたからといって小説としてのリアリティがあるとは限らない。むしろ、ほとんどの人間は凡庸なので、モデルベースで書くとどこにでもいる人間になってしまう。「小指のない女の子」なんて登場人物をつくるのもいいとアドバイスがある。
「セリフのあとに「・・・・・・・と○○は言った。」と断りを入れなくても、このセリフをしゃべっているのは間違いなくあの人物だと分かるような個性をセリフで体現すること。」」。そう、自然なセリフって難しい。女性の登場人物の語尾なんて意識して書くと、本当の現代女性が喋る言葉遣いではなくなってしまう。意識して日頃から人の会話を観察せよという。
この著者は作家ではなく評論家なので、批評家の目で冷静に作家の文体を分析している。小説家の実態についての説明がとても面白かった。有名作家は一握りで、文学賞を取っても文筆では食えない小説家がいっぱいいることや、小説家以外の正業につけないタイプが作家になっていることが多いことなど、現実についても教えてくれる。
最も強調されているのはとにかく作品を完成させよということ。この本のメソッドで書けるようになるかはわからないが、書いてみようという気を起こさせる本であることは確かである。
・人生の物語を書きたいあなたへ −回想記・エッセイのための創作教室
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001383.html
・書きあぐねている人のための小説入門
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001082.html
キャッチコピーのつくりかた本はたくさん出版されているが、実際に誰にでも書ける方法が書いてある本は少ない。抽象論や有名なキャッチコピーの事例解説だけを述べられても、プロの感性がなければ、なかなかコトバがでてこないものだ。
この本には、プロでなくても、誰にでも、それっぽいキャッチコピーをつくる方法論が書いてある。人から訊いたコトバをそのまま素直に使ったら、いいコピーになる、というノウハウだ。
「強いコトバを集める3つの質問
1 なぜ買ったの?
2 その商品は、あなたに何を与えてくれるの?
3 それを使うと、どんな気持ちになる?
」
こうして集めたコトバを本書で解説する「10の方法論」で整形すると、売れるコピーができあがる、と著者は教えている。人の素直なコトバをそのまま使う方が、ヘンに素人が加工するよりも、活き活きとしたチカラのあるキャッチコピーになるというわけだ。
本当は人に訊くべきなのだが、読みながら、自分一人でやってみた。
私は風邪を引くと薬屋で総合感冒薬を買うのだが、基本的に、一番高くて効能書きの多いものを買うことにしている。だってそれが訊きそうだからだ。風邪が1日早く直るならプラス1000円は惜しくない投資だ。
だから、ハイエンドの総合感冒薬の広告に、
「一番、高いから買いました」
は確かにアリな気がする。
以前、書いた気がするが、DVD-Rメディアを買う際には、「That's」ブランドを買うことにしている。太陽誘電はOEMメーカーで、品質が高いと知っているからだ。秋葉原あたりのショップでは、某社のDVD-Rのパッケージの棚のPOPに「中身は太陽誘電です」と書いてあったりする。
「安心を買ってます」
は、私の答えであると同時に、反応してしまうコピーになる。
ネットワーク製品はなるべく最大シェアのブランドを買うことにしている。ユーザが多いと、ネットの検索で他の利用者のトラブル解決例や活用法がいっぱい見つかるからだ。Linux用ドライバも存在する可能性が高い。だから、LANカードやハブ、ルータなら、
「検索したら5万件もでてくる機種です」
は悪くないコピーだ。
この手法なら、製品の特徴や市場ポジションなんて、考えなくてもいいのだ。ただ人に訊けばいいのだから。ほかにも素直なコトバを集めるためのツールとノウハウがいくつも紹介されている。
この本自体に対して3つの質問に、答えてみると、
1 なぜ買ったの?
「表紙が黄色くて売り場でダントツ目立っていたから」
2 その商品は、あなたに何を与えてくれるの?
「私にもできそうな自信」
3 それを使うと、どんな気持ちになる?
「キャッチコピーって簡単なんだ〜」
こうした素材を加工するアイデアと事例が後半に詳しい。
・全米NO.1のセールス・ライターが教える 10倍売る人の文章術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004488.html
・書評 一覧 「文章・表現」についての本
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/cat_bookspresentation.html
清水義範らしいユーモラスでユニークなビジネス文書指南。
型通りの手紙(メール)でも文末に、
「以上、ほかのどなたよりも、○○様にいちばんにご報告いたします」
「○○様にご出席いただけたら会の成功は間違いなしです。どうか......」
と書いてみろ、印象が違うから、などという。
相手の顔の筋肉がふっとゆるみ、懐に飛び込むような印象を与えるチャーミングさが、うまいビジネス文書なのだとアドバイスしている。具体的には、目下から目上に出す手紙ならば「可愛げ」、目上から目下へ出す手紙なら「優しさ」を、そっとアピールするのが極意と書かれている。
手紙ではないビジネス文書については次のように語る。
「まず、社内向け文書では、あえてひとつにしぼるならば自分ができる社員であることを、社内にわからせることが狙いである。たとえば出張報告書なんて、このように報告できる私の有能さに注目せよ、という狙いがあってあたり前ではないか。
そして社外向け文書では、当社は誠実で仕事の確かな信頼できる会社であり、貴社とのおつきあいを喜んでおりまして、今後もずっといい関係でありたいと望んでいます、ということを伝えるのが狙いである。そう書くのではなくて、文書からそれをにじませるのだ。文章とは、そんなことまで伝えることができるものなのである。
」
清水義範は文体を巧みに使い分ける、文章の手品師みたいな人である。この本でも文例が面白くて何度か吹き出してしまった。
ひとつ引用させてもらうと、型にこだわるなという指導のところで、
「
世間からはマンネリだという声も出ている中、やっぱり今年も例のあのお客様感謝キャンペーンを、やめる理由もないからと実施するわけでございます。しかしいくらなんでも少しは新味を出さなきゃどうにもなるまいということで、浮上いたしましたのが貴社の協力を仰ぐというプランでございます。
」
親しい関係ならビジネスでもこの手紙アリだよ、と。
確かにつきあいの深い相手から、こんなメールをもらったら、苦笑しながら、喜んで引き受けたくなる。形式を超えて、相手の心を動かすのがいい文章だというわけ。ここでもチャーミングがキーワードになる。
型通りの文書の書き方ではなくて、チャーミングさというメタメッセージを仕込む余裕と方法論について、文章の達人が楽しく教えてくれる軽めの一冊。、
・大人のための文章教室
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002489.html
・40字要約で仕事はどんどんうまくいく―1日15分で身につく習慣術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002286.html
・分かりやすい文章の技術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001598.html
・人の心を動かす文章術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001400.html
・人生の物語を書きたいあなたへ −回想記・エッセイのための創作教室
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001383.html
・書きあぐねている人のための小説入門
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001082.html
・大人のための文章法
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000957.html
・伝わる・揺さぶる!文章を書く
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002952.html
・頭の良くなる「短い、短い」文章術―あなたの文章が「劇的に」変わる!
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003740.html
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http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002489.html
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http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003740.html
注目していたサイトが書籍になった。
・人の動き探偵団
http://www.hitonougoki.com/
「動きで見るニュース」では、メディアに登場する人物の動きに着目して分析を重ねている。最近ではこんな感じだ。面白い。
・第56回 NHK紅白歌合戦を盛り上げた「みのもんた」のアクションの秘密
http://www.hitonougoki.com/text/geinou6.htm
・耐震強度偽装問題証人喚問・証人
http://www.hitonougoki.com/text/shakai1.htm
この書籍はこちらのコーナーがベースになっている。項目はほぼ同じなのだが、もちろん大幅に加筆されている。
・なりたい自分を演出する10の動き方
http://www.hitonougoki.com/text/naritai.htm
人は動きのノウハウを知るだけで、大幅に人に与える印象を変えられる。
人の動作には次の3つの法則があるという。指を指したり、着席したり、振り向いたりといった動作に応用できる。
1 動きの方向
内側に閉じる動きは、わかりやすさや、地味さを表す
外側に開く動きは、華やかさや、アバウトさを表す
2 動きの圧力
圧力を入れる動きは、意志の強さや、激しさを表す
圧力を抜く動きは、意志の弱さや、やさしさを表す
3 動きの速度
速い動きは実行力や、機敏さを表す
ゆっくりした動きは、穏やかな行動力や、控えめな様子を表す
「堂々としたいとき」「相手を立てたいとき」「好かれたいとき」「お詫びやお礼がしたいとき」など10項目に、イラスト入りの動作のアドバイスが詳しい。
なるほどねと感嘆し実践してみようと思ったのは、
お願いするとき「十秒長くやるだけで粘り強く見える」
親切な印象を与えたいとき「相手をよく見る人は親切な人」
断りたいとき「手のひらを突き出せばはっきり断れる」
といった項目。
動作というのは、他者に与える印象を変えるだけでなく、自己イメージまでも変えてしまうものだと思う。堂々と振舞っているうちに自信がでてくるし、力強く腕を突き上げてみればやる気が湧いたりもする。最初は演技でも、繰り返すことで、自己イメージが変わって、自然な習慣になってしまえば、それが本当の自分になってしまうものだ。
形から入ることの有効性を知る一冊。
(独)情報通信研究機構本庄情報通信研究開発支援センター長。郵政省通信総合研究所長、埼玉大学教授、日本工業大学教授を歴任。音声情報処理の第一人者が書いた音声技術の本。理系の学部生くらいが対象に思われる。
「ヤマダ タロウ」と「オオヤマ ダイザブロウ」では、選挙で連呼されたとき、後者が聞き取りやすさで有利という音素の話。秘密は音量の差、発声のしやすさ。同じ大きさで話したつもりでも、母音の/i/と/u/は振幅が小さく、/a/と/o/は大きくなるそうである。だから大声コンテストで叫ぶと有利なのは「馬鹿ヤロー」「家事だ!」は適切とのこと。
早口言葉などの研究を通じて、言葉のいいやすさも解明している。母音では/i,u/ 子音では/ch,ts,k,sh,g/が多く含まれると発声しにくく、音量も小さくなってしまうらしい。こうしたノウハウは、企業名や商品名のネーミングにも活かせそうだ。
カラオケ採点機で高得点をあげる方法と言う、長年知りたかった章もあった。カラオケの採点アルゴリズムの説明がある。結論的には、
・できるだけスローなテンポの曲を選ぶこと
・上手に歌おうとせずに、音程とテンポを重視すること
という指南があった。
「昴」―谷村新司 あたりの曲を何の思い入れもなく、淡々と歌うと良いと言うことか。嫌がられそうだが。
こんな実用的なTipsや、ヘリウム空気を吸うとドナルドダックの声になるのはなぜ?、いっこくどうの腹話術はどうなってるの?といった日常の疑問に答えるトリビアも多いが、音声認識や音声合成の技術的な仕組みや研究の課題も、技術用語を使って説明されている。興味を持った人の、研究のとっかかりになるように書かれているようだ。
・大語彙連続音声認識システムJulius
http://julius.sourceforge.jp/
オープンソースの音声認識エンジン。Windowsでも動作するので試してみると楽しい。
・7秒のイメージ・マジックであなたの声はもっとよくなる―相手を説得する、声の印象が変わる、気持ちが伝わる
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003015.html
・怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001944.html
・話し方の技術が面白いほど身につく本
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001029.html
占い師の「人の心を読む」話術を暴露し、営業や日常生活への応用をたくらむ本。
■バーナム効果、ストックスピール
まずは、ほとんどの人がそうだと思えるセンテンスを多数用意する。これをストックスピールと著者は呼んでいる。
バーナム効果、フォーラー効果と呼ばれる心理学の実験では以下のようなセンテンスが使われる。
「
外向的で愛想がよく、付き合いがいいときもある半面、内向的で用心深く、ひきこもってしまうこともある
外見は自信があるように見えるけれども、心の中はくよくよしたり不安になってしまう面がある
」
これが自分に該当しているかを問うと、被験者は5ポイント中、4.3ポイントという高い率でYESと答える。
著者のサンプルでは、
「
あなたは自分に対して厳しすぎることがある
あなたはどんなに頑張っても本当の悪人にはなれない人です
あなたのこれまでの人生はもらうよりも与えることの方が多かったですよね
」
のようなものが例示される。
我の強いMeタイプと協調性重視のWeタイプの2種類に大別し、それぞれにヒット率の高いストックスピールやそれを誘導する質問群を用意しておくのが秘訣らしい。
■当たったことが強く印象に残るセレクティブメモリ効果
傑作だと思うのは「あの、あなた左利きじゃないですよね?」という質問。これを会う人、会う人に投げかけてみる。これは一種の賭けであるが、失敗のリスクは小さい。
もし相手が右利きなら「そうですよね」「どうしてですか?」「いや、ここのところ、会う人が自然とみんな左利きだったんですよ。まさか今日は違うよなと思って」などとやり過ごせばいいという。結局、人は当てたときのことが強く印象に残るセレクティブメモリのおかげで、はずれたことは無難にやりすごせれば、印象に残らない。
もしも本当に左利きだったら「え、なんでわかるんですか!」と信じ込ませるための第一歩を踏み出すことができる。
相手から間接的に答えを誘導する質問や、当たったことになる予言、「あなたは普通の人よりも....」という人が信じたがる言葉のテンプレートがこの本にはいっぱい紹介されている。営業やコンサルに応用できるかもしれない。
ただ、この手の話術は詐術に近いこともあって、この技術だけでは信頼されない気がする。信頼のベースがあって、より一層満足度を高めたり、顧客を安心させるために、こうした小手先のテクニックを駆使して、お化粧するというのが正しい使い方である気がした。
愛読ブログの俺100にも紹介されていた。
・[俺100]:幻のセミナーの音声ファイルをスペシャルプレゼント :なぜ、占い師は信用されるのか? 「コールドリーディング」のすべて石井裕之著
http://blog.zikokeihatu.com/archives/000822.html
著者はテレビで活躍中らしい。
・[俺100]:一瞬で信じこませる話術コールドリーディング
http://blog.zikokeihatu.com/archives/000684.html
以下、「話術」関連書評。
・「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003417.html
・人を10分ひきつける話す力
hhttp://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003857.html
・ワルに学ぶ「実戦心理術」
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003180.html
・NYPD No.1ネゴシエーター最強の交渉術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003031.html
・トップに売り込む最強交渉術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000324.html
・心の動きが手にとるようにわかるNLP理論
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000609.html
・「できる人」の話し方、その見逃せない法則
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000445.html
・悪の対話術
hthttp://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002109.html
・ハーバード流「話す力」の伸ばし方!―仕事で120%の成果を出す最強の会話術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000228.html
・パワープレイ―気づかれずに相手を操る悪魔の心理術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000150.html
・ソリューション・セリング―賢い売り手になるための10の戦略
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000145.html
・外見だけで「品よく」見せる技術 ファッション、しぐさ、話し方
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003381.html
・話し方の技術が面白いほど身につく本
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001029.html
・人生を変える黄金のスピーチ〈上〉準備編―自信と勇気、魅力を引き出す「話し方」の極意
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001456.html
・人生を変える黄金のスピーチ〈下〉実践編―自信と勇気、魅力を引き出す「話し方」の極意
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002404.html
著者はベストセラーメイカー斉藤孝氏。毎月のように新刊を出すためか、この人の本は玉石混交な印象があって、買うときに警戒しているのだが、この本はあたりだった。
この本では、話で人をひきつけるには、意味の含有率、ライブ感、ネタの豊富さ、身体性の4つが重要なポイントである、とまとめている。
話すときの語数は、文章量に換算すると1分間で400字一枚程度。5分で2000字、10分間では4000字相当になる。3分間を超える話は、「意味の含有率」は相当濃くないと、仲間内の会話ではノリの良さでごまかせても、パブリックな場所では通用しないという。
そしてライブ感の重要性。著者は次のように表現している。
「
今ここで、自分たちを目の前にしているからこそ湧き出ている言葉だと思ったときには、聞き手は積極的に受けとる姿勢を持つ。
」
ライブ感を重視すると意味の含有率が低くなりがちであるが、逆に事前に原稿を準備しすぎるとライブ感を失う。このジレンマを乗り越えた向こうに「最高の話」があるようだ。日頃からネタを豊富に用意した上で、
「
話すときには、頭を二分割することが必要だ。もちろん、今話している話に一つの頭を使うが、もう一つの頭では、次に何を話すかを考えるのだ。
」
という冷静な判断で適宜、適材適所な持ちネタを使って、ライブを組み立てるのが極意である。人の記憶に残るには身体性を強調しなさいというのも参考になる。
「
私は、話の基盤には、つねに身体性を置いている。あるいは、技、コツなどから絶対に離れない工夫をしている。すると、その場が盛り上がったか、盛り上がらなかったかとはまた別に、聞いた人に影響を与える可能性が高い。
」
「人の心に種子を蒔く」べきだという。話の内容が難しくても行動や習慣を変えるアドバイスが入っていると、その部分だけは聴衆に伝わり、長く記憶されているものだという著者の経験談がある。
さすがに売れっ子の話し手であるだけに、実践者のノウハウと達人の境地がいっぱいで参考になる部分が多かった。
まだ10月だけれども、私が今年取り組んだ能力開発は「話す技術」だったなあと思う。大学で一回り以上年下の集団(しかも彼らはこちらが気を抜くと遠慮なく寝てしまう)に毎週教える機会があって、随分勉強になった。特にライブ感は鍛えられたなあと思うが、まだまだで、年初にこの本を読んでおきたかった気もする。
・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003657.html
授業やイベントでは、たくさんのゲストをお呼びしてきた。数十人のゲストのトークを見ていて思ったのは、もうひとつ「個性、人柄」というのも大切な要素としてある、と感じている。
事前の準備と完璧なテンプレートに従って自己の表現を徹底管理する「MBA的な話し方」はビジネスシーンでよく見られるが、あまり記憶に残らないことが多い。意味は伝わるが、心に残らない。スポーツで言えば「記録に残る」プレイであって、「記憶に残る」プレイではないと感じる。
身近でみたゲストスピーカーでは、アイデアマラソンの樋口健夫さん、「メール道」の久米信行さん、の話し方が、うまく個性、人柄がにじみ出るお手本だったと思う。お二人とも「MBA的」とは違う、人肌感が残る話をされていた。
・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第6回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003521.html
・無敵会議第8回 「Re:会議」 満員御礼に感謝 報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002081.html
私も10年、20年後になって学生に「あのときの話が今も印象に残っています」と言われるような話をしたいなあと思う。これには場数と経験が必要なのかもしれない。
著者によると、人間の頭はなんでもアナロジー(類推)で理解するようにできている。「わかる」というのは、アナロジーによって物事の相互関係をわかりやすい状態にすることであるという。
「わからない」→「わかった」の間には「難しさ」という山があり、アナロジーはこの山を低くする触媒である。わからないことをわかりやすい状態に変化させる。頭のいい人・悪い人の違いは、理解のために、ものごとをアナロジーでわかりやすくする能力の差なのであると著者は考えている。
アナロジー(類推)には2段階があって、
「
類:ものごとの間に、共通する点や類似する部分を見つけ出し、そこに着目する
推:共通する部分を土台として、考えている話題について、考えを推し進めていく
」
つまり、既知の関係と似ているものとして、新しいものを説明するということだ。
アナロジーを使った説明法は私も随分考えた。たとえば自社開発した連想検索エンジンを売るために、ややこしい多次元ベクトル空間の計算ロジックを、こんな風に色に置き換えて説明したことがある。5年前のこと。
・データセクション株式会社 :: SemanticWeb Company といえばサーバ技術概要
http://www.datasection.com/index.php?page=toieba
このアナロジー説明の効果は?
まあまあだった。なぜかというと、色空間との相似はばっちりだったのだけれど、色空間自体が説明としては、複雑性が高かったのだと思う。
この本ではアナロジーの基本条件として以下の3つを挙げている。
1 おおまかにいって正しいか
2 よく知られた題材か
3 関係図を描けるか
私の色空間のアナロジーは2が怪しかったのだろう。
わかりやすい関係性はパターンがあるという。本では10パターンのアナロジーの基本形が紹介されている。どれも比較的簡単な内容だ。関係性が難しすぎてもいけないのだ。
因果関係、きょうだい関係、共起関係、じゃんけん関係、トレードオフ、ボトルネック、ピラミッド、鏡、無関係
こうした原型それぞれに自分なりの使いやすい比喩を用意しておくことで、説明の効果が高まると言う。たとえば「それは軽いギアと重いギアの関係ですね」であるとか「つまり、この二つは兄弟ではなくて従兄弟みたいな関係なんですよ」、「それはコンピュータのハードディスクとメモリーの違いです」といった調子である。
理解や説明のための、アナロジーの脳内ピースを増やしておくことが、頭の良さ、回転の速さにつながっているのだという内容であった。
もっとアナロジーのピースを増やしてみようと思う。
今、考えた。こういうのはどうだろう。
「なにかに還元できない人間のこころって”割り算の余り”みたいなものですね」
この表現、我ながら味はあると思うのだが、分かったような、分からぬような。
煙に巻くのにもアナロジーは使えるツールだ。
濫用するなとこの本にもちゃんと書いてあったのであった。
・「わかる」とはどういうことか―認識の脳科学
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000973.html
・「分かりやすい文章」の技術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001598.html
・「分かりやすい表現」の技術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000451.html
・頭の良くなる「短い、短い」文章術―あなたの文章が「劇的に」変わる!
朝日新聞夕刊で毎日8年間、210文字のコラム「素粒子」を書き続けた元記者・論説委員による「短い」文章術。
■伝えるべきメッセージをつくる「短い文章」の技術
ただ短い文章を書けという技術論ではない。ほとんど人生論でもある。
考えるということは「短い文章」を作ることであるとし、頭の中で「短い文章」を作ることこそ、生きる営みの出発点なのだと著者は力説する。
基本は、伝える価値のあるメッセージを短く表現せよということである。
1 具体的な事柄を書く
2 感想や抽象的な記述は避ける
3 決まり文句、常套句は使わない
たとえば、
「昼食にカツドンを食べた。」
という文章をこう変えろと指導している。
「昼食にカツドンを食べた。二日連続である。」
ふたつめの文章を続けたことで、ニュース性やユーモア、意外性、若干の思想性などが加わって「伝えるべきメッセージ」になると教えている。その後が読んでみたくなる。
■文字数を決めて書く
「長さを先に決めることで文章が光る」という章では、新聞コラムと言う文字数の制約のある紙面で書き続けた著者のノウハウがさすがである。短歌や俳句も良いが、形式にとらわれない五行歌も練習に良いという。五行歌は初めて知った。
・「五行歌の会」公式ホームページ
http://5gyohka.com/
「
五行歌とは、日本のこれまでの詩型から、新しく考えられた自由で、書きやすく、また完成しやすい短い詩の形です。
日本人、和歌(五七五七七)ができるまえは、自由に短い詩を書いていました。それらを古代歌謡といいます。
というように、字数、音数にはまったくこだわらず、自分の呼吸に合わせて、いきいきとした詩歌をつくっていました。
それが、和歌になったのは、630年頃、先進文化国だった中国の整った漢詩を見たときでした。このために、日本人はみんなが1400年にもわたって、嬉しいときも、悲しいときも、楽しい時も、怒った時も、オルゴールのように一つのメロディを奏でてきました。
自由に書いたら、どうだろう。こう考えて、呼吸の切れ目がよくわかるように、五行に分けて書くようにしたのが、五行歌です。
」
五行歌の優秀例として、この本では、よみうり五行歌年間大賞 佐々木祈美さん作の歌が引用されていた。
「
だんだん畑に
水を運ぶ
老夫婦
耕して
天に至るか
」
字数が限られていることで、逆に表現力が豊かになるのが不思議だ。
■軽やかに手放せ
「
文章とは、主観を客観的に表現する手段なのである。喜ぶ、怒る、悲しむ、笑う、嘆く、呆然とする-----。広い意味での感動のすべてが、文章の出発点だ。
という意味で、新聞記者はつねに冷静でなければならないと、いうのはウソ。作家だって学者だって同じだ。素直に感動することができなくて、何が書けるというのか。
」
だが、感動したことを真正面から書こうとすると面白みがなくなる。
そこで、イギリスの演出家ピーター・ブルックの言葉を、著者は座右の銘として紹介している。
あらゆる道の極意にも思える深いことばだ。
「
きまじめになってはいけないぞ。死守せよ。だが軽やかに手放せ。
」
具体的には、与えられたテーマに対して3番目くらいにおもいつくことで書いてみよとアドバイスしている。
毎日、決められた時間内に、決められた文字数で、意味のある文章を書き続けるための工夫のあれこれがいっぱいある本であった。
関連書評:
・大人のための文章教室
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002489.html
・40字要約で仕事はどんどんうまくいく―1日15分で身につく習慣術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002286.html
・分かりやすい文章の技術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001598.html
・人の心を動かす文章術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001400.html
・人生の物語を書きたいあなたへ −回想記・エッセイのための創作教室
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001383.html
・書きあぐねている人のための小説入門
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001082.html
・大人のための文章法
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000957.html
・伝わる・揺さぶる!文章を書く
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002952.html