Books-Misc: 2011年7月アーカイブ
ついに出ました、ぴあの最終号。準備に時間をたっぷりとっただけあって、完全保存版の特集が素晴らしい。
学生時代は大変お世話になった雑誌であり、休刊は本当に残念で仕方がないけれど、よく考えてみると私自身が10年以上買っていなかったわけで、そりゃあ、続かないのも当たり前である。チケット情報誌として、強力な競合インターネットが登場してから、約15年間は持ちこたえたのだから、健闘したといえるのかもしれません。おつかれさまでした。
内容的には、
・メモリアル企画1:表紙を飾った「ぴあの顔」
奥田民生、爆笑問題、広末涼子など著名人約20名のメッセージと
撮り下ろし写真で表紙イラストを振り返ります。
・メモリアル企画2:表紙イラストから考察する洋画40年史
『ロッキー』『地獄の黙示録』『E.T.』......表紙を彩った圧巻の洋画作品!
・メモリアル企画3:マイ・ベスト・ぴあ
表紙作品1300点一挙公開!
みうらじゅんの私的ぴあ表紙ベスト10発表&読者の選ぶ表紙ベスト10発表!
・メモリアル企画4:及川正通ロング・インタビュー(後編)
ぴあの時代、そして未来へ。
・メモリアル企画5:ぴあMAPで振り返る「東京」
70年代「新宿」、80~90年代「渋谷」、00年代「六本木」
・メモリアル企画6:「今週の客人」プレイバック!
ゆず、ウルフルズ、ロンドンブーツ1号2号...... 編集部を訪れた若かりし日をプレイバック!
・メモリアル企画7:復活! はみだしYOUとPIA
で、
特別付録に「1972年「ぴあ」創刊号<復刻版>」がついてくる。これがすごいのだ。
なんとロードショー情報に「ゴッドファーザー」が紹介されている。シネコンなんて存在しない。まだまだ場末の映画館が数としてはいっぱいあって、ピンク映画と一般映画が混在して紹介されていたのも時代を感じるところです。
かつて情報がなくて飢えていた昔と、情報が多くて迷う現在とどっちがよいかといえば、やっぱり現在の方がいいのだが、雑誌を食い入るようにみて、内容を想像したあの頃も楽しかったなあと懐かしく思える復刻版なのでした(そうはいっても72年は私にとっても古すぎる年代だけど)。