Books-Misc: 2010年4月アーカイブ
アッガイ操縦士の兄弟が、連邦軍の追撃を受けて撤退するジオン軍のしんがりを引き受ける。カリフォルニアベースを目指して水陸両用MSのはずのアッガイが徒歩で北米大陸を横断するロードムービー的な漫画。絵はシリアスだがネタはギャグというちぐはぐさがいい味を出している。
負け戦。
二機のアッガイの背中の悲哀がたまらない。
書店でこのマンガを見つけた時、やっぱりアッガイに特別な思い入れをもつ人って多いんだなとうれしくなった。私がガンプラを再開したときにまず選んだのがアッガイだった。登場回数は少ないし大した活躍もなかったが、哀愁漂う体育座りポーズで、記録より記憶に残る名機。
30周年記念でクリアパーツ付きのMGが発売になった。
パーカーもあって、自分がアッガイになることも。なりたいわけではないが。
・【機動戦士ガンダム】アッガイ パーカー サイズ:L / BROWN
アッガイいいなあ。
・愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN V シャア・セイラ編
http://www.ringolab.com/note/daiya/2010/01/-the-origin-v.html
・MG 1/100 ゴッグ MSM-03
http://www.ringolab.com/note/daiya/2010/01/mg-1100-msm03.html
・ラーメンズ・片桐仁のガンプラ戦士ジンダム
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/06/post-1007.html
・ザク大事典 All about ZAKU
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/03/-all-about-zaku.html
・MG 1/100 ズゴック MSM-07と愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV ジャブロー編
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/01/mg-1100-msm07-the-origin-iv.html
・HGUC 1/144 MSM-10 ゾックと機動戦士ガンダムTHE ORIGIN
http://www.ringolab.com/note/daiya/2008/02/hguc-1144-msm10-the-origin.html
・機動戦士ガンダム THE ORIGIN、MGアッガイ、ターゲット イン サイト
http://www.ringolab.com/note/daiya/2007/01/the-originmg.html
・ガンプラ・パッケージアートコレクション
http://www.ringolab.com/note/daiya/2008/08/post-820.html
・俺たちのガンダム・ビジネス
http://www.ringolab.com/note/daiya/2007/11/post-662.html
・ガンダム・モデル進化論
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003091.html
これは非常に面白い漫画だ。
表紙と題名からは想像もつかない内容。
テーマは「風呂」。
古代ローマ帝国華やかなりしころ、市民の憩いの場として人気の公衆浴場の底が、現代日本の銭湯や温泉、家庭の風呂桶の底と、時空を超えてつながってしまう。荒唐無稽な設定だが、「へうげもの」みたいな比較文化論の深み、おもしろさがある。
主人公のルシウスは公衆浴場を設計する技師で、なぜか風呂に入るたびに現代にワープしてしまう体質を持つ。日本の銭湯体験に感動して、ローマ風呂の壁にヴェスビオス火山を描いたり、風呂上がりのフルーツ牛乳をつくってみたりして、ローマの人々を喜ばせる
日本ではあたりまえの風呂周り、水周りの技術や文化が、古代ローマでは斬新なイノベーションになる。ルシウスの評判はやがてローマ皇帝ハドリアヌスの耳にまで届き、ルシウス技師の風呂設計は国の行く末を左右しかねない大仕事となっていく(かどうかは、1巻のみなのでよくわからないが...)。
毎話、ああ日本の風呂文化って本当に素晴らしいのだなと再認識させられる。著者はポルトガル在住の女性で画家、夫はイタリア人の歴史家だそうだ。こんなニッチなテーマで連作できる人は世界にこの人しかいないだろう。
「平たい顔族」日本人のお風呂文化礼賛の書である。英語に翻訳して海外で売ったら、どういう反応が返ってくるのだろうか、これ。マンガ大賞2010年度の大賞受賞作。
・マンガ大賞
http://www.mangataisho.com/