Books-Misc: 2010年1月アーカイブ
・文化庁海外展 大英博物館帰国記念 「国宝 土偶展」
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=6908
開催期間:2009年12月15日(火)~2010年2月21日(日)
東京上野の国立博物館で開催中の「国宝 土偶展」を見てきました(昨年末の話ですが)。国宝級の有名な土偶・土器が勢ぞろいで、縄文造形マニアにはたまらない内容です。裏表がはっきり見られる配置とライティングもよかった。見学時には必ず音声ガイド(日本語のみ、300円)を借りることをお勧めします。展示につけられた対応番号を押すと、音声解説が聞こえるわけですが、これがよくできていて鑑賞の楽しみが倍増します。
・〈文化庁海外展 大英博物館帰国記念「国宝 土偶展」〉音声ガイド
http://www.ca-mus.co.jp/myguide/myguide-dogu.html
なんとこの音声ガイドはサイトから有料でダウンロードしてiPodなどで聴くこともできるそうです。国立博物館進んでますね。これからは先に音声ガイドを聴いて、おもしろそうだったら展示を見に行くという逆転の発想もありかもしれません。
で、この土偶展は大英博物館からの帰国記念なのですが、同様に昨年、英国博物館に展示されたのが、この宗像教授なのです。ついに星野之宣もグローバルにデビューだと長年のファンとして感動しました。
・日本漫画、大英博物館に大抜擢 「宗像教授」展開催へ
http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY200910240185.html
最新刊『宗像教授異考録 12』ではちょうど縄文土器の謎に迫る話が二編収録されています。土偶はなんのために作られたのかはいまもまだ不明のままですが、女神イザナミの神話と結び付けた宗像説、結構説得力ありました。宗像教授を読んでから土偶展へ行くのがおすすめです。
iPhoneのカメラ関連アプリだけを集めたムック本。食べ物がキレイに撮影できるアプリ、パノラマ撮影ができる簡単にできるアプリ、撮影した画像を加工するアプリ、Flickrなどにアップロードするアプリ、などなど100種類もある。アプリ画面と写真の作例が豊富に掲載されていて選びやすい。紙で出版する意味のある本だなあと思った。
この本のおかげでまたインストール数が10本くらい増えてしまった。なかでも楽しい体験ができたのが、心霊カメラ。撮影した写真の暗い部分に心霊を浮かび上がらせることができるイタズラアプリ。
・心霊カメラ:これぞ夏の風物詩、奇っ怪な写真アプリで遊ぼうぜ!544
http://www.appbank.net/2009/05/22/iphone-application/26803.php
説明はAppbankが詳しい
以下は私の作例。
↑これは鎌倉の八幡宮で夕方に撮影した池の写真。いかにもなかんじで仕上がった。何もコメントをつけずにFlickrにアップしたら、見ず知らずのイタリア人のおじさんから「un bel lavoro 」というコメントをもらった。驚かせちゃったかなと思ったが、翻訳してみたら「いい仕事!」という意味だそうで...。
こちらは表参道にある青山セントグレース大聖堂の写真。ムンクみたいなゆがんだ顔のゴーストは大聖堂にマッチしている。
ホテルの廊下。完全に真っ暗でなくても出る。個人的にはこれが怖いんですけどね。
本書は出版社より献本いただきました。ありがとうございます。中身はおもしろかったのですが、この本を献本されちゃう立場というのが、なかなか複雑なのです。精神的にはともかく外見的に脱オタは果たしていると思うのですが...?。どのような意図で献本していただいたのでしょうか、出版社殿。
ええ、ええ、私は確かに大学入学時に"バンダナ"をしていた過去がありますよ。80年代から"マイコン"をいじっていた人なんて、100%オタクだったのですから。"ハイテクシューズ"も大好きで、実は今も土日は履いています。"通勤・通学中の一人観賞会"も通勤電車でiPodで映画観てますが私の勝手でしょ。誰かがジョークを言ったら「ワラワラ」って声に出して言うのは"不自然な言葉遣い"ですが、いけませんか?。結構楽しいと思うのですが、という私見はともかく...。
これはオタクに向けて、脱オタ(モテ化)するためのファッションガイド。"改"がつくぐらいのベストセラー最新バージョン。オタク男子が幼馴染の女の子のアドバイスで洗練されたファッションを身につけていく成長物語。マンガとキーワード解説で構成されている。
バンダナ、ウエストポーチ、ハイテクシューズ、リュックサック、ツータックチノパン、大量ポケット付きベスト、指貫グローブ、十字架アイテムなど、まずこれを外せばオタク臭さが抜けるというバッドアイテムと、とりあえずこれを選んでおけば大丈夫という無難なアイテムが紹介されている。小物や身だしなみ、日常の動作や行動パターンに対する指導もある。かなり実用的。
「勘違いしてはいけないのはオタクだから批判されるのではなく、オタクのイメージが悪いから批判されるという点です。「オタクで何が悪い!」と声を荒げてみても、そのイメージを変えられなければ虚しいだけです。マイナスのイメージをプラスに持ってくる、その一番手軽な方法が「脱オタクファッション」なのです。」
ファッションは学校で教えてもらえない。著者が言うようにオタクっぽい格好はその他の人々を遠ざけるというのは事実だ。この本で救われる若い人って結構いると思う。マンガだし、幼馴染の女の子が話すという形式で、まったくおしつけがましいところがないため、とっつきやすいと思う。
とはいっても、オタク、なかなか自分では買わないんだよね、こういう本は。だから出版社さんは私に好意で送ってくださったのかもしれませんが、私自身はそんなにひどくないと思いますし、もう我が道を行くから結構です。でも、いい本ですね(他人事)。
・愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN V シャア・セイラ編
毎年ガンプラとともに一冊ずつ読んでいる愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGINも5冊目(敢えて連載中のガンダムエース誌は読まないことにしている)。ついにアニメでは語られなかった登場人物たちの過去が描かれる部分に突入した。感動的でほとんど泣きそう。安彦良和はやはり天才だ。
ジオン建国の政治的指導者を父に持つ姉妹が、どうして姓の異なるシャア・アズナブルとセイラ・マスになったのか。ガンダムが大地に立つ一昔前の時代が今回の舞台。幼い二人がザビ家との政治抗争に巻き込まれていく悲劇が緻密に展開される。よって今回はアムロらはほとんど登場しない。本編ストーリーはほとんど進まない。
この過去編の脚本の完成度の高さに絶句した。アニメ放映時にはそこまで深く考えられていなかったであろう背景ストーリーが、四半世紀してから精緻化された。後付けでつけられた陰影のはずなのだが、ファーストガンダムの世界に圧倒的な厚みを持たせることに成功している。
過去編によって特に存在感が高まったのが、ランバ・ラルとハモン。ランバ・ラルは「見ておくがいい。戦いに敗れると言う事はこう言うことだ」という最期のセリフ(劇場版)が印象的だったが、その「戦い」というのが、直近の戦闘という意味ではなくて、ラルが10年以上も戦ってきた長い負け戦を指していたんじゃないかな、だとするとあの言葉はなおさら重いなあ、ちゃんと受け止めろよ、ホワイトベースの諸君、なんて思ってしまった。安彦良和は昔から情念を内に秘めた強い女を描くのがうまい。愛人ハモンの人生も泣けた。
ここ数年続いている年末年始のガンダム三昧、自ら気分を盛り上げるために同時購入していたのが、話題のMS動画図鑑。Vol.1はファーストガンダム(+一部のOVA)に登場するすべてのモビルスーツ、モビルアーマーが一体60秒の動画(テレビアニメから)とナレーションで収録されている。
・ガンダム MS動画図鑑 [宇宙世紀]編 Vol.1 [DVD]
要するにモビルスーツのプロモーションクリップ集なのだが、うーん、なんというか、いまひとつ楽しみ方がわからない。ナレーションにも新しい情報はないし単調。せっかくアニメの映像が使えるのだから、もう少し付加価値をつけてほしかったなあと残念に思うが、ときどき自宅作業の環境映像として流している。
・MG 1/100 ゴッグ MSM-03
http://www.ringolab.com/note/daiya/2010/01/mg-1100-msm03.html
・ラーメンズ・片桐仁のガンプラ戦士ジンダム
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/06/post-1007.html
・ザク大事典 All about ZAKU
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/03/-all-about-zaku.html
・MG 1/100 ズゴック MSM-07と愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV ジャブロー編
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/01/mg-1100-msm07-the-origin-iv.html
・HGUC 1/144 MSM-10 ゾックと機動戦士ガンダムTHE ORIGIN
http://www.ringolab.com/note/daiya/2008/02/hguc-1144-msm10-the-origin.html
・機動戦士ガンダム THE ORIGIN、MGアッガイ、ターゲット イン サイト
http://www.ringolab.com/note/daiya/2007/01/the-originmg.html
・ガンプラ・パッケージアートコレクション
http://www.ringolab.com/note/daiya/2008/08/post-820.html
・俺たちのガンダム・ビジネス
http://www.ringolab.com/note/daiya/2007/11/post-662.html
・ガンダム・モデル進化論
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003091.html