Books-Media: 2010年9月アーカイブ
「特集は「記者会見をめぐる諸問題」。進む記者会見開放の動きと記者クラブ問題について検証する。長野県庁「脱・記者クラブ」の今、鈴木寛文科副大臣インタビュー「政府・民主党のメディア戦略」、江川紹子「検察オープン会見参加記」、津田大介「記者会見をツイッターでtsudaる」、外国人ジャーナリストから見た日本の記者会見など。」
朝日新聞の雑誌「Journalism」に寄稿しました。
私が寄稿した記事については下記URLで無料で公開されています。
・【ネット】ネットのクチコミ分析に見る 新しい報道の可能性
http://www.asahi.com/digital/mediareport/TKY201008060112.html
米ニールセンオンラインの昨年4月の調査によると、世界50カ国のネット利用者が最も信頼している情報源は「知人による推奨」と「ネット上の消費者の意見」であるという。前者は10人中9人、後者は10人中7人が信頼すると答えており、テレビ、新聞、雑誌などのマスメディアを上回った。同社はこの2~3年の利用者の発信情報が主流となる、いわゆるCGM革命により「消費者が、直接の知人やネット上の他人からのクチコミに頼る度合いが非常に強まった」と結論づけている。 ......
この月刊Journalismという雑誌は、寄稿がきっかけではじめて読んだのですが、電子メディアの未来を考える材料が満載で、マスコミ関係者でなくても、とても面白い内容でした。津田大介氏の「記者会見をツイッターでtsudaる」なんていう特集もあります。
冒頭の特集は「記者会見をめぐる諸問題」。左派とはいえ大新聞の代表格の朝日新聞ですから、マスコミ既得権として記者クラブ擁護論が多いのかと思っていましたが、記者クラブの開放論、無用論が大半で、ちょっと驚きました。じゃあ記者クラブって誰が必要としているのでしょうか。