Books-Management: 2007年10月アーカイブ
今月末に結婚式のスピーチを頼まれているのでノウハウを研究中。この本はよかった。
「長すぎる話は聞いてもらえません。人が話を聞く限界は3分といわれています。ですから、それ以上の長すぎる話は、最後まで聞いてもらえない可能性があります。「5分で話をしてください」とか、「話す時間は5分準備しております」というのであれば、聞き手もそのつもりで集中するかも知れませんが、それでも内容は3分以内にまとめるべきです。たとえば1時間の講演を頼まれた場合は、持ち時間は60分ですから単純に3分の話を20回すればいいわけです。」
「人民の、人民による、人民のための」で有名な、リンカーンのゲティスバーグ演説も、実際には、たった2分間の演説だったそうである。長い話を、小さなネタの連続としてとらえる発想は目から鱗であった。
そして、無駄を削ること。何を話すかと同じくらい、何を話さないか、が大切なわけである。話し方の「かきくけこの法則」という原則が最初に示される。
か 簡単(短く)・明瞭に
き 起承転結(序論・本論・結論)
く 具体的(体験・実例)に
け 結論をはっきりと
こ 言葉に気配りを
事前に話の材料を集めて、全体構造を設計し、それを意識しながら話しなさいということだろう。準備が十分だと余裕が生まれる。人を笑わせたり、驚かせたり、アドリブで楽しませるということもできるようになる。
「仕事・趣味・特技についてもう少し説明を加えるなら「ユーモアを交えて話す」ということです。たとえば「私は手品を趣味にしておりますが、タネはすぐばれるのが特徴です」と言えば面白くなります。こう言うと、聞き手は「タネがばれる」ということより、「手品をやっている」ということがより印象に残るものです。」」
笑いをとると同時に、聞く人の記憶への定着を促進するという高度な技だなあと感心した。CDに収録されている多数のサンプルも素晴らしい。話し方教室の先生と生徒の実演集で、確かに引き込まれる。本の実践イメージが明確になる。
「4つの箇条書き程度のものをポケットに入れて、どういうふうに話すのかではなく、何を話すのかを頭に入れておけば大丈夫です。」
「一番後ろの人に向かって声をかけるようなつもりで話すことです。そうすると自然に声も前に出ます。」
「ですから、相手の眼をストレートに見ないで、額や口元、目の付近を見るということがポイントです。聞き手側からすれば、それで十分見られているという感じがするのです。」
どれも知りたかったことで、参考になった。
・「頭がいい人」が武器にする 1分で話をまとめる技術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004383.html
・「感じがいい」と言われる人の話し方
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004992.html
・話し方の技術が面白いほど身につく本
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001029.html
・人生を変える黄金のスピーチ〈上〉準備編―自信と勇気、魅力を引き出す「話し方」の極意
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001456.html
・人生を変える黄金のスピーチ〈下〉実践編―自信と勇気、魅力を引き出す「話し方」の極意
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002404.html
・人を10分ひきつける話す力
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003857.html
・「できる人」の話し方、その見逃せない法則
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000445.html
・ハーバード流「話す力」の伸ばし方!―仕事で120%の成果を出す最強の会話術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000228.html
・その場で話をまとめる技術―営業のカリスマがその秘密を大公開!
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003713.html
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http://www.youtube.com/watch?v=aYqGsLSAgmQ
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http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0610/24/news008.html
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