Books-Management: 2006年4月アーカイブ
・Life Hacks PRESS デジタル世代の「カイゼン」術
まず、私と百式田口さんの共同開催イベント「無敵会議」を面白がってくださっていた、創意工夫が大好きな皆さんには、間違いなく面白いですのでオススメの本です。田口さんが書いています。
このエントリでは、本の概要と私のライフハックスを紹介します。
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◆総力特集
GTD - シンプル&ストレスフリーの仕事術
「あれもこれもやらなくちゃ」を解決。今すぐ始めて、効果抜群
GTDはlifehacksの代名詞とも言える存在で、David Allen氏の著作『Getting Things Done』の頭文字をとった仕事術です。
GTDはいま世界的に注目されており、「シンプル」かつ「道具を選ばない」方法で頭の中にある「気になることすべて」を掃き出して整理し,「ストレスのない仕事」を実現します。GTDを実践することで「あれもこれもやらなくちゃ」から解放され、リラックスした状態で新しいアイデアを生み出すことができるようになるのです。
本特集では、GTDの基礎から、デジタル、アナログを問わずさまざまな道具を使った実践方法まで、徹底的に解説していきます。
◆特集2
Google全サービス活用
Gmailも地図も、徹底的に使い倒す
ほんの数年前まで、Googleは検索サービスのみの会社でした。今では、地図、Webメール、ニュースポータルなど数多くのサービスを提供しており、現在も増え続けています。さらに、既存のサービスも日々進化していっており、もはやGoogleのすべてを把握することも、すべてを使いこなすことも難しくなってきています。しかし、Googleがプラットフォームとなりつつある今、これを使い倒さない手はありません。
そこで本特集では、Googleの全体像と、その活用方法を徹底解説していきます。まず第1章でGoogleの全サービスをカテゴリごとに解説し、第2章から第4章では特に便利なサービスの、より深い使いこなし方を紹介します。そして第5章では、Googleの未来を予想してみます。
◆特集3
仕事で、生活で、発表の場で
プレゼンが簡単にうまくなる
プレゼンテーションは、仕事や発表の場だけでなく、毎日の生活の中で「自分の考え」や「自分自身」を伝えたり理解してもらうためにも重要です。「プレゼンテーション技術」=「コミュニケーション技術」でもあるのです。そんな大切な技術であるにもかかわらず、プレゼンテーションについてきちんと学ぶ機会はあまりありません。
そこで本特集では、プレゼンテーションが簡単にうまくなるコツをわかりやすい法則(定理と方程式)を用いて説明していきます。
◆特別企画
はじめてのマインドマップ
図解思考で「脳」を整理
マインドマップは、トニー・ブザン氏が開発した図解による思考ツールです。アイデアを中央から放射状に伸ばしていくので、発想の広がりに制約がありません。情報を1枚の紙に図でまとめるので、情報同士の関係の中から新たなアイデアを生み出せます。マインドマップは、アイデアの整理だけでなく、文章作成やセミナー、会議の記録、読書の感想、スケジュール管理など、いろいろな場面で活用できます。
本特別企画では、これからマインドマップを始めたい人に向けて、基本から丁寧に解説していきます。
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■私のライフハックス
この本を読んで、自分にも独自のハックはないかなと考えて、3つほど挙げてみた。
(1) 「携帯で携帯」
携帯にペンや付箋紙を取り付けて使う。
携帯ストラップに携帯用ストラップつきミニボールペン(三菱鉛筆製)をぶら下げておく。このペンがあるおかげで年中助かっている。メモしたいときに必ずペンがある状態を作れる。そして折りたたみ携帯の内側に、付箋紙を数枚重ねて貼っておく。どこで読書していても付箋紙が使えるし、私は携帯を時計代わりにしてよく開いて見るため、この付箋紙をそのまま備忘録に使えるというわけ。
(2) 「通過駅スケジューリング」
私は、毎日、東京ー藤沢間を東海道線で往復している。電車の中では読書、執筆、考え事(意思決定やブレスト)をするのが日課。この経路には藤沢→大船→戸塚→横浜→川崎→品川→新橋→東京と6つの駅がある。各駅間の感覚は体感でよく覚えている。この身体記憶を利用する。
出発する際に私はいつも細分化した作業の完了すべき駅を決めている。読書なら次の駅や中間の横浜駅までに目標とするページ数を決める。意思決定や考え事ならば、どの駅までにいくつ決めるかを決める。身体記憶に加えて見慣れた車窓の変化もあるので時計を見なくても時間管理ができる。走行による進捗感と、ぼやぼやしてたら時間切れする感がよく脳にはたらく。
(3) 「第一印象データベース」
これは皆がそうかは知らないけれど、たいていの問題で、第一印象が当たっていることが多いと思う。最初に思いついた結論はかなり正しい。だから、自分が最初に考えたことはメモをする。簡潔な質問文をつくり、詳しそうな複数の人に雑談的に聞いて、最初の結論だけ一覧をつくる。自分の考えと違う答えが返ってきても詳細説明や再質問はしない。こうして集めた第一印象データベースは意思決定に役立つし、時間短縮になる。
最近それを裏づける本も書評。
・第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004336.html
1分の話は字数にすると約400字で、新聞のリード文に相当する。必要最低限のことを伝えるには十分な量だとして、話を短くわかりやすくする方法論が語られている。まず最初に、話を長くわかりにくくしている盲点として挙げられた9つのポイントはとても参考になる。
1 相手に気を遣うあまり、言いたいことがいえなくなる
2 具体例をいううちに、話がズレてしまう
3 イエス・ノーを決められず、何を言いたいのかわからない
4 何をしゃべっても、すぐ得意ネタ、自慢話になる
5 前提となる説明をすっ飛ばす
6 相手がわかっていることをクドく説明する
7 細かいことを正確に伝えないと気がすまない
8 言い訳が多い
9 へりくつを言う
言われてみれば、その通りだと思う。要領の悪い話し方の欠点は、ほとんどこの9つにおさまる気がする。言うべきことをいかに言うか、と同時に、必要のないことをいかに言わないかが大切ということだろう。そして、ツボをおさえた話をするには、次の4つがポイントであるとされる。
・相手の立場を確認する
・相手の不安を探る
・自分のスタンスを決める
・話の構成を決める
構成A 言いたいことをずばり言う
構成B 相手を少しずつ納得させる
構成C 相手を立てつつ自分の意見を主張する、の3つの方法
ダラダラ話さない、考えて話せ、方法論はある、ということである。この本自体が事例も豊富でありながら簡潔で大変わかりやすい。日常会話でも役立つコツを学ぶことができた。
ところで、ダラダラ話す原因はダラダラ話せる状況にも原因はあると思う。
たとえば、
・秒単位が問題になる非常事態のときの会話
・高額な国際電話の通話
・電池が切れそうな携帯電話の通話
・イベント中のスタッフとの会話
という状況だと、かなり簡潔に要領よく話せることが多い。(逆に失敗するとダメージは大きいわけだが。)
通信コストが高いので、伝える側は意味を圧縮して伝達し、受けとる側は意図を汲み取って展開する。そういうダラダラできない状況、ちゃんと伝えないとマズい雰囲気を作り出すことも、伝達力強化のポイントだと思う。
・話し方の技術が面白いほど身につく本
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001029.html
・人生を変える黄金のスピーチ〈上〉準備編―自信と勇気、魅力を引き出す「話し方」の極意
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001456.html
・人生を変える黄金のスピーチ〈下〉実践編―自信と勇気、魅力を引き出す「話し方」の極意
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002404.html
・人を10分ひきつける話す力
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003857.html
・「できる人」の話し方、その見逃せない法則
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000445.html
・ハーバード流「話す力」の伸ばし方!―仕事で120%の成果を出す最強の会話術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000228.html
・その場で話をまとめる技術―営業のカリスマがその秘密を大公開!
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003713.html