Books-Internet: 2011年8月アーカイブ
・必ずできる!iPadプレゼンテーション
この本は賞味期限が短いだろうが、今が旬な本だ。iPadでプレゼンしたい人必見。
このブログをいつも読んでいただいている方にはおわかりのように、iPad大好き人間である。毎日持ち歩いて、毎日何時間も使う。iPadをいじるのが心地よくて、すべてこれでやってしまいたいと思っているくらいだが、プレゼンだけは例外だったのだ。
初代iPadをプロジェクターにつなげてプレゼンを何度か経験したが、まだまだ大事なシーンで使える代物ではない。著者も書いているが、
1 パワーポイントで作成した資料をKeynoteに変換するとフォントやレイアウトが崩れてしまう
2 画面投影のプレゼン中に突然ソフトが落ちる、不安定
という既知の大問題があるからだ。
この本はいかにこの2つの問題を回避して、安定したプレゼンを行うかのノウハウ本だ。たとえばパワーポイントをPDFに変換したり、スライドを全画面、写真に変換してからスライドショウで投影したりなどの涙ぐましい工夫がいっぱいだ。
解説書がほとんどないGoodReaderと2ScreensとKeynoteの使い方が、ビジュアルに詳しく解説されており、大変に参考になった。著者は徹底してプレゼンをやるという目的に特化しているので、記述に無駄がない。逆に言うとある程度iPadやプレゼンがわかっている中級以上の読者向けともいえる。
iPad2ではプロジェクター投影機能が強化されているようだが、特定のアプリでなければ投影できない初代iPadユーザーは特にこの本がおすすめである。はやくこういう抜け道ノウハウ、バッドノウハウが不要なアップデートがくるといいのだが、いまは読むべき本である。