Books-Internet: 2007年1月アーカイブ
・Web担当者現場のノウハウ vol.4―ホームページとマーケティングをWeb2.0でつなぐ
「今月の「Web担」の特集は「アクセス向上 99のワザ」。いつの時代もWeb担当者を
悩ませるアクセス数を上げるために、具体的な方法を99例紹介しています。
独占直撃インタビューは「ティム・オライリーが語るWeb2.0とその先にあるもの」
Web2.0という言葉を世に知らしめたオライリーが考えるウェブの未来について、サ
ンフランシスコで行われた「Web 2.0 サミット」で取材しました。」
連載を担当しているこの雑誌(隔月間ムック)の第4号の特集は「アクセス向上99のワザ」。その冒頭に2ページほど、記事を書かせていただきました。
そのタイトルは...。
「続けていれば今年で10歳の大人気ML「アクセス向上委員会」元管理人が語る
アクセス向上の昔と今、そして未来」
「続けていれば」ってなんだ(笑)。
記事では「アクセス向上の10年史」を振り返り、少々強引に各年度を○○の時代と定義しました。各時期のマーケティング担当者の関心テーマの変遷がわかるように書いています。ここでは目次だけを引用、掲載してみます。
【アクセス向上の10年史】
■1996年 ホームページの立ち上げの時代
■1997年 サイト同士の相互紹介の時代
■1998年 検索エンジンへの登録の時代
■1999年 メールマガジンの時代
■2000年 無料サービスの時代
■2001年 サーチエンジン最適化の時代
■2002年 モバイルメディアの時代
■2003年 コンテンツマッチ広告の時代
■2004年 ブログの時代
■2005年 ソーシャルメディアの時代
■2006年 クロスメディアの時代
そして【2007年のアクセス向上キーワード予想】を書いています。
特集本文は私は関わっておりませんが「アクセス向上 99のワザ」には人気ホームページ、人気ブログづくりのノウハウが満載です。広報担当者のチェックリストとしても使える内容です。
みんなの就職活動日記やSimpleAPIで有名な伊藤将雄さん、GIGAZINEの山崎恵人さんという、現役のスーパーWebプロデューサーたちへのインタビューもあります。伊藤さんは私が編集部に紹介して取材を受けたはずなんですけど、掲載記事を読むと、アクセス向上に対して私と逆のことをお話されています。汗出ました(笑)。
このほかティム・オライリーにWeb3.0とは何か?と突っ込むインタビュー記事であるとか、暴かれたやらせブログ「flog」の末路、企業向けSNS構築サービスガイドなど、興味深いテーマが連続しています。これが第4号ですが一番、面白いんじゃないかと思います。
感想を書いているブログを見つけました。
・memokami :: 「Web担当者 現場のノウハウ vol.4」が届いた
http://memoup.seesaa.net/article/31933217.html
「アクセス向上は、橋本大也さん、秋元さんが書いてて読みやすいです。
いとまささん、GIGAZINEさん辺りのインタビューをしているあたりが秀逸かなと。」
ほらね、すばらしい読者の声。
かと思ったら、「私は「企画書を光らせる珠玉のキーワード」連載シリーズを今回執筆させて頂いています。」。なんだ関係者か...。
それで結局、今日はこの雑誌の宣伝ですか?って言われそうですが、宣伝なのです。買ってください。よろしくお願いします。
・雑誌とWeb連載開始:帰ってきたアクセス向上委員会 on Web担当者 現場のノウハウ、Web担当者Forum
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004670.html
・再掲:アクセス向上委員会通信1997-1999ログ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001346.html
昨年に続いて今年も新春ポッドキャストの企画を、ブロガーのたつをさんこと山下達雄さんたちと一緒にやりました。
たつをのChangelog たつを氏
http://nais.to/~yto/clog/
2006年に一番ついていたこととして、たつをさんは書籍にインタビューが収録されたことを挙げていました。
・新春ポッドキャスト ブロガー対談 「ツイてる!ポッドキャスト2007」
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004850.html
それがこの本です。第一線で活躍するシステムエンジニア9人に成功の秘訣をインタビューした内容で、たつをさんはトップバッターです。早速読んでみました。
「具体的には、まず本を読んだりウェブを見たりというのが多いですね。あと新しい技術やチップスをみつけると何か一つ自分で作ってみます。そしてサイトにプログラムを置いたり、ブログで紹介してみます。僕の中ではブログというのが、簡単にアウトプットできる場所として定着していますね。何か作ったら、とりあえずブログに置いておけばさらに情報がもらえたり、間違っていたら教えてもらったりというフィードバックが来るんです。それがまた、仕事に役立つんですよ。」
これはSEではないですが、私も実感しています。
それから大変に感動したのが、山下さんがパッケージソフトからウェブへと指向を変えたきっかけとして外部との交流があったという部分で、
「僕がよく行っていたのは「無敵会議」というイベントです。「百式」の田口元さんや橋本大也さんが主宰していたイベントで、技術主体のイベントではないのですが、技術者もいたりして刺激になりました。」
と書いてくれていることです。無敵会議というのは私と田口さんが2003年12月から2004年12月まで毎月一回全13回開催したイベントのことですが、
・無敵会議最終回 超忘年会議 報告第3弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002751.html
私のまとめ。
・[企]: 無敵会議『超まとめ』
http://shigepi.seesaa.net/article/1432485.html物凄い参加者の方のまとめ。
まとめ方として無敵。
そのようなきっかけをつくるイベントを主宰できたことは改めてとても嬉しいことでした。
山下さんに続いて登場するのは、オープンソースDBの「PostgreSQL」の開発・普及に尽力し、日本ユーザー会理事長を長年務めた石井達夫氏、ニフティの「ココログ」を企画し、現在「はてな」のCTO(最高技術責任者)として活躍する伊藤直也氏、Debian JPプロジェクトを立ち上げ、現在グーグルに在籍する鵜飼文敏氏など、まさに第一線のプログラマやエンジニアの方々。
彼らが成功したのは、高いスキルを持っていることは当然ですが、どうやってそれを身につけたのか、どのような努力をしているのか、きっかけはなんだったのか、など具体例がたくさん見つかります。
エンジニアのキャリアを選ぼうとしている人にとてもおすすめの一冊です。