Books-Internet: 2006年12月アーカイブ

・口コミ2.0 ~正直マーケティングのすすめ
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時代に乗ってノリノリの3人が書いたネットマーケティング論。ネット上でいかにして口コミを発生させるか、ビジネスにどう活かすか、基本的な考え方をまとめた入門書。AIDMAからAISCEASへ、Web2.0とは、正直さが重要など最近のWebマーケティングの話題が一通り解説されている。

口コミを始めたくなるツボとして4つ挙げられていた。

1 エッジ すごい、うまい、ひどいなど、突き抜けた感
2 オープン 素顔をさらけだす
3 ストーリー わかりやすいストーリー
4 クロスメディア 口コミの炎にマスメディアが油を注ぐ

ソーシャルブックマークで流行るモノってそんなものだなと眺めて納得。

ところでこの本、本文の合間に収録されている3人のざっくばらんな座談会がよかった。それぞれ気になった発言を抜き出してみた。

「藤代:人間はニュースも見るけど、みんなが見ているものを見たいという欲求がある。仲間が見てるものも見たい。」

「保田:マーケティングする側からみれば、カリスマ・ブロガーやカリスマ・アフィリエイターに商品を紹介してもらうよりも、そういう一行コメントをたくさん集めて吸い上げてくる方が、もしかしたら価値があるかもしれないね。」

「上原:でもさ、リードオンリーの人たちも、リードを始める手前でのワンクリックは存在しているわけでしょ」

これまでのネットマーケティングは、企業 → インフルエンサー → 一般ユーザー という流れが大切だと言われてきたが、インフルエンサーが不要なやり方ってありうるなあと最近感じていたのだ。

上原さんが運営しているNewsingやはてなブックマークを見ていてそう思う。

・newsing(ニューシング) - ソーシャルニュースサイト
http://newsing.jp/

ソーシャルニュースやソーシャルブックマークのライトユーザーの多くは、情報発信しているという意識がないと思う。誰に影響されたわけでもなく、普通にニュースサイトを見て自分のためにブックマークしたり、○×をつけたりしているのだろう。藤代さんがいうように、みんなが見ているものを見たいという意識も働いているはずだ。インフルエンサーの、ではなく、自分と同じようなみんなの意見を知りたいのだ。

「みんなの意見を集約するサービス」と「カリスマブロガー」は、ユーザーのアテンションを取り合うライバルという面があるなと思う。一生懸命に考えてブログのエントリを書いても、ソーシャルサイトのランキングの方が面白かったりするわけである最近は。

意見を吸い上げる側としても、カリスマの意見だけでなく、みんなの意見も参考にしたいだろう。カリスマも頑張りすぎるとマスメディアと見分けがつかなくなってしまう。ブログよりも、みんなの一行コメントやクリックなどの行動ログが、みんなにとって重要な情報源になってきている。

ブログの次はログ、かもしれない。

Web2.0のビジネスルール

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・Web2.0のビジネスルール
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ネットエイジの後藤さん、サイボウズの小川さん共著によるWeb2.0の入門書。


さて、そのWeb2.0の本質が何かということについては、さまざまな論議が生まれ
ています。それまでのWeb、つまりWeb1.0では、情報の受信とそれを支える検索
という受動的な側面ばかりが進化してきました。それに対して、Web2.0では、情報
の発信と共有という側面の進化が見えてきています。

 Webをメディアとして捉えてみるとその特徴がよくわかるのですが、テレビを観
たことがないとか新聞を読んだことがないという人はほとんどいないでしょう。少な
くとも現在の日本では、ほぼ百パーセントの普及率と言ってよいはずです。しかし、
それだけ普及していながら、テレビに出演したり新聞に掲載されたり、あるいは情報
を提供したことがあるという人は、ほんの一握りでしょう。つまり、情報の受信と発
信の双方向性を持つメディアは、ほぼ皆無だったのです。

 ところがWebの場合は、Webを使ったことがある人という普及率はまだまだテ
レビや新聞には及ばないとはいえ、Web上に情報発信をしたことがあるという人の
数は、既に数百万人に達しています。たとえば、ブログを書いている人とミクシィなどのSNSに参加している人数の延べ数で言えば、一千万人を軽く超えています。

テレビに出演したことのある人の数とブログやSNSで書き込んだことのある人の数を対比させているのがわかりやすいなと思った。

1. 事業創造編
2. ブランディング編
3. 開発モデル編
4. オペレーション編

という章立てで、ユーザー参加型で双方向型のWeb2.0サービスの概念説明と、自ら取り組んでいるサービスの事例も織り込みながら、ビジネスとしてのWeb2.0を語った新書。

で、その後藤さんが役員をつとめるネットエイジのソーシャルブックマークSaafで面白いクリスマスキャンペーンが始まりました。私も関係者なので半分宣伝ですが。

欲しいモノのページをブックマークして「オネダリ」というタグをつけておくと、クリスマスに抽選でその商品がもらえるかもしれないという企画です。

・世界初のクリスマス・プレゼント★ブックマークで即応募?! by Saaf
http://saaf.jp/campaign/bookmark_de_christmas/
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とはいっても、家だとか車は予算の関係上?もらえません。欲しいものがそのままもらえるとは限らないのがこのキャンペーンの2.0的なところです。応募内容からSaafガールがテキトーに2万円相当の関連商品を選びます。

宇宙旅行をブックマーク ⇒ スペースシャトルの模型?!
温泉旅行をブックマーク ⇒ 温泉の元1年分?!
缶コーヒーをブックマーク ⇒ 缶コーヒー1年分?!
ダイヤモンドをブックマーク ⇒ タイヤ+アーモンド?!

といった具合です。

既に開始しているキャンペーンですが、ユーザの皆さんがオネダリされたモノの一覧がこちらで見れます。これ自体、結構面白いリストです。

・Saaf タグ検索 | オネダリ に関するブックマーク
http://bm.saaf.jp/tag/search?q=%E3%82%AA%E3%83%8D%E3%83%80%E3%83%AA

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