Books-Economy: 2005年5月アーカイブ
極めて面白い本。
■日本のお金持ちは2タイプ オーナー経営者と開業医
著者ら研究グループは、2001年度全国高額納税者名簿から、年間納税額3000万円以上(年収1億円以上)で、前年から続いてランクインしたお金持ち6000人にアンケート回答を求めた。結果、約8%から貴重な回答データを得た。その結果をもとに日本のお金持ちの実態を徹底調査した。この層の年収は1億円で資産54億円が平均。
結論として日本のお金持ちに多い2つのタイプが浮かび上がった。
高額所得者における職業別の比率が紹介されている。
企業家(最高経営責任者) 33.3%
トップではない経営幹部 11.6%
医師 15.4%
芸能人・スポーツ選手 2.2%
弁護士 0.4%
その他 38.7%
企業家と医師で上位45%を占めている。
この国のお金持ちとは社長さんとお医者さんなのだ。
社長さんは大企業のサラリーマン社長ではなく、創業者でオーナー経営者が多い。お医者さんでは大学病院の大先生ではなく、整形外科や眼科の開業医が多い。経済的に成功している人たちというのは、意外にも子供の頃から成績抜群でエリート街道まっしぐら、ではなかったわけである。一流大学を主席で卒業して大企業幹部候補生として入社するだとか、白い巨塔の財前教授のように医局のトップへまっしぐら、という道は選ばない。
むしろ、学生時代、勉強はあまりできませんでしたというタイプがお金持ちになっている。医者であれば花形の大学病院の内科や外科にはいけなかったので、眼科や整形外科になって時流に乗ったパターンが多い。経営者の自己評価でも成功に大切なのは才能ではなくて勤勉さという答えが多い。同じことを30年やっていたらお金持ちになりましたというパターン。
人生わからないものである。面白い結果だ。
予想とだいぶ違うのは弁護士。彼らの年収は1000-1500万円が多く、1億円以上は4%に過ぎない。よく稼ぐサラリーマンと同レベルだ。資格を取る苦労の割には儲からない仕事らしい。一部には法律事務所を組織し、大企業相手に高額の契約をまとめる高額所得者もいるが、彼らはほとんど経営者といえる。
その点では開業医も経営者と言える。日本でお金持ちになるには、結局、個人の才覚で経営をすることが近道らしい。一流大組織指向でいい大学からいい会社に入ってもこのグループにはなれない。
■一億層中流のウソと消えた上流階級
橋本健二氏のアンケート調査によると90%の日本人が自分は中流であると意識している。しかし、これは先進国はどの国でも中流意識を持つ人が90%であり、日本の特徴ではないという。同氏の実態調査では1995年時点の日本のマルクス的な意味での階級は以下のように分類できるそうだ。
資本家階級 9.2%
新中間階級 23.5%
労働者階級 45.4%
旧中間階級 21.9%
資本家階級の年収は1294万円でそう高くはないが、実物資産7541万円、金融資産3658万円でかなり平均を上回る。持ち家比率86.7%。学歴構成は高等教育36.4%、中等教育47.4%、義務教育16.2%で、多様性が高く、必ずしも資本家階級=高学歴ではない。
また、「上流」が何を指すか分からなくなったことが指摘されている。かつては名門の家柄出身で、財産を相続し、帝国大学出身で、大企業グループの経営者のような典型的上流階級が日本を支配していた。だが、この本のデータによると現在は様子が違う。身分、所得、職業、権力、支配力、などの要素の何が上流を意味するかが変わってきている。
キャリア官僚のような権力エリートは高額所得者であることが少ないので、パワーエリートと経済エリートは別の層が受け持っている。すべてを手にすることはもはや難しい。
この本では他にもお金持ちの生活行動パターンやお金の使い方の詳細な分析、人生観、乗っている車や住んでいる場所、高額所得者の課税政策の考察など、読みどころは多い。お金持ちになりたい人、お金持ちに何かを売りたい人、世の中に矛盾を感じつつも何がおかしいのかもやもやしている人に特におすすめ。
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