Books-Culture: 2013年3月アーカイブ
前から気になっていた雑誌を買ってみた。毎号買おうかと思った。昭和40年代生まれの男のための懐古趣味的な雑誌。バックナンバーが結構な数あるようだが、よくネタが続くものだ。
この号のテーマはマブチモーター、学研電子ブロック、ウォークマン、ラジカセ、学研のかがく、TVのリモコンなど。特に巻頭特集「俺たちを虜にしたテクノロジー」のマブチモーター特集がよかった。
マブチモーターが今もそのまま入手可能というのはうれしい。
私の育った土地では駄菓子屋でもベーゴマやメンコと並んでマブチモーターが売られていた。モーターという電子部品が単体で売られているのが素敵だった。キットではないわけで完全自由発想の工作に使う。制作中ののプラモデルの改造に使うとか、箱や板を使った工作に使うとか、夏場だとミニ扇風機を作るとか、衝動買いしてから用途を考えるのが楽しかった。駄菓子屋にあったということは、私のような小学生が結構な数いて売れたということなのだろう。
楽しい工作シリーズ No.150 単3電池ボックス 1本用 スイッチ付
スイッチ付のタミヤの単3電池ボックスと組み合わせて使うことが多かった。こういう部品をプラモや板にセロテープや瞬間接着剤で固定する。だから見栄えは悪い手作り工作になった。逆に市販の工業製品の完成度の高さに憧れることができた。プロの技術力は凄い、子供の自分たちとは違う、と。誰が作ってもそれなりの完成度が得られる今時のキットでは、決して得られない教育効果があったと思う。
電子パーツ屋が減りつつある秋葉原駅前をみていて思うのだが、モーター、スイッチ、豆電球とか発光ダイオードとか、そういうものをもっと子供の身近に配置して興味のある子は入手できるようにしてやると、モノづくりの再生につながるのではないかと思う。そういう私がものづくり屋になったかといえばそうでもないんだけど(笑)。