Books-Creativity: 2005年9月アーカイブ
・1年で1000件の発想を書こう ポケット・アイデアマラソン手帳’06
新しい手帳は1年間、これを使うことに決めた。
アイデアマラソンの樋口さんが考案した手帳。
・アイデアマラソン
http://www.idea-marathon.net/
「この手帳に1000件の発想を書き込めば、あなたの人生は変わる!」
1 毎日、領域を決めないで、最低1件、オリジナルな発想を思いつく。
2 簡潔に手帳に書き込み、できれば絵を描く。
3 同僚、友人、家族に話し、さらに発展させる
初日には決意を書くことと指示があったので「今日から開始1000個など簡単である」と書いた。
この手帳は10月末から日付が始まっているが、私は既に使い始めている。これはスケジュールを管理するのではなく、発想を豊かにするツールなので、まったく問題ない。むしろ早く使い始めて都合がよい点もある。
1日に2つアイデアを書く欄がある。1日に3つ以上のアイデアを発想した場合、翌日の日付のアイデア欄にどんどん書いてしまってよいらしい。だから、発想数が多いと、今日の日付と記入欄の位置はどんどんずれていく。私の場合も既に10月中旬の欄に突入した。この「先を行く」感が快感なのだ。
1日2つの発想がノルマになるのは嫌である。逆に軽々とノルマをクリアして伸び続けるというのは楽しい。目標の上方修正を日々行っている気分になる。考案者の樋口さんは自らに発想数のノルマを課して、何十年もアイデアマラソン生活を続けている人である。アイデアを連番管理する発想ノートには「+100」とか「+200」という数字を書いていると聞いた。本来、その日までに書いているべき数字をどれだけ上回ったかの表示だそうで、これが継続の秘訣だという。このバランス数の欄が手帳にもちゃんと用意されている。
1週間が見開きで構成されていて、毎週「アイデアのヒント」という課題欄がある。たとえば第一週目は「スリッパに付ける新しい機能を考えてみる。【例】ダイエット中の人向けの万歩計付きスリッパ」」。これで発想のトレーニングができる。発想にまつわる「今週の格言」もアイデアがでないときの参考になる。樋口さん自身の活用例もサンプルとして最初に例示されている。
ポケットに入る大きさで、ビニールカバー、ペンホルダーがついている。移動中はカバンのサイドポケットやスーツのポケットに携帯できる。透明な「簡単スケッチスケール」や、手帳を楽しくする「活用シール」、朝昼晩と自由に数字が書ける「自主記入欄」など、この手帳自体が発想の仕掛けでいっぱいである。
・企画がスラスラ湧いてくる アイデアマラソン発想法
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000904.html
・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第6回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003521.html
・パフォーマンスアートとしてのアイデアマン
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003751.html
その他手帳関連:
・人生は手帳で変わる フランクリン・プランナー トライアルセット
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002651.html
・「超」時間管理法2005
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002584.html
・文房具を楽しく使う ノート手帳篇
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002137.html
・メモが上手になる技術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001388.html
・手帳200%活用ブック
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002677.html
・ミリオネーゼの手帳術―8ケタ稼ぐ女性に学ぶサクサク時間活用法
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002714.html
Sound(音味)
Mean(意味)
Look(形味)
のSML3つを兼ね備え、立体的に人の心に訴求する上手なコピーライティング方法は何かを探る本。パターンと実例がまとめられており、読み物というより、ネーミングやコピー、詞をつくる際の参照本として使える。
煮詰まったときにパッと開くと手法が見つかる。たとえば「畳語」というネーミング方法。紹介されている事例は以下のようなもの。
コカコーラ
パラッパラッパー
Orange Range
○○の○○という形も手法のひとつであるらしい。この手法がジブリのアニメ作品に共通しているとははじめて気がついた。
天空の城ラピュタ、となりのトトロ、魔女の宅急便、紅の豚、千と千尋の神隠し、もののけ姫、ハウルの動く城、風の谷のナウシカ
私が心を強烈に揺さぶられたコピーと言うと、やはりアップルコンピュータの「ThinkDifferent」キャンペーンのコピーだ。はじめに聞いたときは震えがきた。今も読むたびに力が湧いてくる。
「
クレージーな人たちがいる。
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち。
四角い穴に、丸い杭を打ち込むように
物事をまるで違う目で見る人たち。
彼らは規則を嫌う。彼らは現状を肯定しない。
彼らの言葉に心をうたれる人がいる。
反対する人も、賞賛する人も、けなす人もいる。
しかし、彼らを無視することは、
誰にも出来ない。
なぜなら彼らは物事を変えたからだ。
彼らは人間を前進させた。
彼らはクレージーと言われるが、
私たちは彼らを天才だと思う。
自分が世界を変えられると
本気で信じる人たちこそが、
本当に世界を変えているのだから。
」
そして、年に一回はヤラれてしまうのが、公共広告機構のCM映像。サイトでも最近のCM映像を見ることができる。
・社団法人 公共広告機構 ACオフィシャルサイト
http://www.ad-c.or.jp/index.html
いまこのサイトで視聴できる作品としては、博報堂制作の、
「
「あなたが大切だ」
命は大切だ。
命を大切に。
そんなこと、
何千何万回
言われるより、
「あなたが大切だ」
誰かが
そう言ってくれたら、
それだけで
生きていける。
公共広告機構です。
」
は、いい。グッときた。そうだよ、わたしが大切だ(違)。
ACで歴代で一番記憶に残っているCMは2002年の「IMAGINATION」。
妙なサイトで映像を発見した。
・pya! 心に浮かんだことを、そのまま書けばいいんだからね
http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=1922
コピーの検索エンジンではコピラが充実している。
・東京コピーライターズクラブ コピラ
http://www.tcc.gr.jp/index_main.html
過去40年の広告コピーを13業種、「新聞」「ポスター」「ラジオCM」「TVCM」「パンフレット」「ネーミング」などのジャンルや、広告主別に検索できる。