2008年03月02日
ギネス世界記録 2008
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年間65000件が申請され厳正な審査のもとに1500件が認可される世界記録の殿堂ギネスブック。オフィシャルサイトをのぞくと「『ギネス世界記録』の歴史」が次のように語られている。
「1951年、当時ギネス醸造所の代表取締役だったサー・ヒュー・ビーバーが狩りに出かけたとき、仲間と議論をしました。それは、「ヨーロッパでもっともはやく飛ぶ猟鳥は、ヨーロッパムナグロとライチョウのどちらだろうか?」というものでした。そこで彼は、こういった疑問に答える本を出せば、人気が出るのでは、と思いついたのです。サー・ヒュー・ビーバーは、ロンドンで情報調査会社を経営していたノリスとロスという双子のマクワーター兄弟に、世界一の記録を集めるよう依頼しました。そうして、『ザ・ギネス・ブック・オブ・レコーズ』(現在の『ギネス世界記録』)として出版されたのです。1955年8月27日に発行された初版は、その年のクリスマス前には、イギリスでベストセラーとなりました。」
やがて、その記録集は37の言語に翻訳され、100か国で通算1億冊以上売れている本になったのだそうだ。自動車の利用を促進するためにタイヤメーカーのミシュランはレストランガイドを発行したそうだが、ビールメーカーのギネスとしては、いろいろな世界一を話題にしながら一杯やって盛り上がってくれということなのだろうか。
私はギネスブックを5年おきくらいに買っている気がする。いつのまにかカラー写真が大量に使われた図鑑のような本になっている。子供のころのギネスブックはこんなにビジュアルではなかった気がするが、世界記録の凄まじさが一目瞭然に分かって楽しい。
そして馬鹿話のタネにはぴったりである。洗濯機を投げた最長記録、茶わんをお腹に吸いつけて乗物を引っ張った最重量記録、ひたいでスイカを割った最多記録、最も多くの本を逆にタイプする記録など、なんでそんなことにチャレンジしたのかと問い詰めたくなるような項目でいっぱいなのである。100メートル走とかマラソンの記録のような真面目なスポーツ記録は巻末におまけのように収録されているだけである。
世界記録は目指してとるものだけではなくて、先日引退したキューバのカストロは暗殺未遂の最多記録638回を誇る、とか、もっとも多くの従業員を抱える事業体はインド国営鉄道で2000年時点で165万人の正社員がいたなどの事実も含まれる。
そして圧巻は「世界最大の○○の写真」だ。○○には虫とか動物(ヒトも)などが入るのだが、世界最大のカタツムリ(実物大)とか、ムカデ(実物大)とかナナフシ(実物大)とかは、SFチックであり、もう勘弁してくれという感じである。でも怖いもの見たさでついついページをめくってしまうのである。
ビジュアルで話題性のある記録中心に編集されているせいか、昔のギネスブックよりも、娯楽性が高い内容になっている。偉人よりも奇人変人が目立つということでもあるのだが。ブロガー向きでもあると思う。この本はやはりネタの宝庫であるから。
・ギネスワールドレコーズ オフィシャルサイト
http://www.guinnessworldrecords.com/ja/default.aspx
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Posted by daiya at 2008年03月02日 23:59