2007年09月13日
猫谷 改訂版
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花輪和一の作品はほぼ全部持っている。江戸時代や平安時代を舞台に、魑魅魍魎のでてくる変態漫画が特に素晴らしい。人間の業の深さ、執念や嫉妬といった負の感情を濃縮して、ここぞというところで、ぶわあっと吹き出させる。そのえげつなさに辟易しつつも、慣れると中毒になる。特に油の乗っていた80年代から90年代初頭の作品がこの本に収録されている。久々に読んで花輪作品の不気味な感覚を思い出した。ほんとうに最悪だけど最高である。
花輪和一は銃刀法違反で逮捕された体験が漫画や映画になって大ヒットしたことは有名だが、ホンモノはどういう人だろうとウィキペディアを読んでみると「ちなみに『ちびまる子ちゃん』の登場人物「花輪和彦」は、花輪和一からとられたという。」なんて書かれていて、いっそう得体が知れない。第5回手塚治虫文化賞を辞退していたりして表舞台へでる気はないらしい。ガロ出身のサブカル漫画家の一人。
・花輪和一
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E8%BC%AA%E5%92%8C%E4%B8%80
花輪和一のおすすめは以下の3冊。
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Posted by daiya at 2007年09月13日 23:59
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