2007年08月18日
なまなりさん
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夏である、怪談である。
怪異蒐集家で「新耳袋」作者の一人、中山市朗の新境地。新耳袋が超短編集だったのに対して、本作では丸一冊の長編。なまなり=生霊に祟られた知人の体験を二日間にわたって聞き取るという形式が臨場感を高めている。著者はもともとラジオ放送作家なだけあって、語りとしての怪談にうまく落としこまれていて、怖い、怖い。真夏の夜に一息で読む怪談本としておすすめである。
・中山市朗−怪談の間−
http://sakugeki.com/kwaidan/top.html
著者のオフィシャルサイト
「『新耳袋』完結後、中山市朗が蒐集した壮大な長編怪異体験談。二日間にわたって語られた、“なまなりさん”を巡る怨念や祟り。目の前で起こる信じがたい事実……。祟りとは本当に存在するのだろうか? 全編を体験者が語る、怪談文芸の新境地。」
さて、紹介はもう1年前になるがPSPのゲームになった「新耳袋」は本当に名作だったと思う。二ノ章を首を長くして待っているのだが、なかなか発売されない。関係者の方、早く出してください。
・実話怪談「新耳袋」一ノ章
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003803.html
で、続編が出ないので、新耳袋みたいな漫画として「不安の種」を発見した。テイストがそっくりである。数ページの怪談を次々に漫画で読ませる。状況説明は最小にして、ゾッとするシーンをイメージでつないでいく。小説やゲームの「新耳袋」ファンなら楽しめる。
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Posted by daiya at 2007年08月18日 23:59
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