2007年07月21日
謎解き フェルメール
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オランダの風俗画家ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer, 1632-1675)についてのガイドブック。新潮社とんぼの本。作品と出身地の町デルフトの写真が美しい。
私は美術史について初心者でこれから詳しくなりたいと思っているのだけれども、この本は知識がなくても、作品の全部鑑賞と背景知識の勉強ができて、素晴らしいと思った。全部鑑賞というのは、フェルメールの作品は現在三十数作しか残っておらず、この本に全作品がカラーで収録されているからである。
フェルメールの代表作は、人物がいる部屋に、向かって左にある窓から光が差し込んでいる構図ばかりだ。これはどうやらフェルメールが絵を描いた家の配置と関係があるらしい。
・牛乳を注ぐ女 (ウィキペディア、パブリックドメインより)
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a8/Vermeer_-_The_Milkmaid.jpg/180px-Vermeer_-_The_Milkmaid.jpg
タイトルに「謎解き」と入っているのは、
・フェルメールは謎の画家とされているが実態はどうだったのか
・フェルメールが絵を描く際にカメラ・オブスキュラを使ったかどうか
・戦前戦後の美術テロリズムにフェルメール作品が何度も狙われてきた経緯
などを謎解き風に解説しているから。
・フェルメール 「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展
http://milkmaid.jp/
国立新美術館で9月からフェルメール作品が展示される。よい予習になる本。
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Posted by daiya at 2007年07月21日 23:59
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