2007年03月23日
Make: Technology on Your Time Volume 02
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・Make: Technology on Your Time Volume 01
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004714.html
ものづくりハック雑誌 Make:日本語版の第2号。
「作れる物は決して買ってはならないし、探すことのできる物は決して作ってはならない」
地上30メートルの樹上に家を建て3年間暮らした経験をこの本に投稿した科学史家の言葉である。
今回の第一特集は「生物をハックする」。「生物学なんてそんな難しいものじゃないですよ。つつきまわしてどうなるか見てればいいんですから」。キッチンで自分のDNAを抽出し、カタツムリを凍結して蘇生させ、接木や受粉で植物をカスタマイズするのが趣味の人たちが、その魅力とノウハウを熱く語っている。バイオテクノロジーって身近なんだなと思えてくる。
セグウェイの発明者ディーン・ケーメンのロングインタビューもある。「極端に成功する人、逆に極端に失敗する人は、どちらも学校では非常によくできるか、まったくだめかのいずれかだと思います。学校というのは、この世界でどうしたらまずまずうまくやっているかを教えるところじゃないでしょうか。」。発明家・思想家を増やすための非営利団体を立ち上げて、普通じゃない人達の育成にも力を入れている。
パソコン周りの記事としては、PalmPilotを分解し、中身をくり抜いた厚い本の中へキーボードと一緒に埋め込んで、Palmのノートブックを作る記事が面白かった。電源が何日も持つので便利なのだそうだ。
ページをめくるたびに意表を突かれるのは第1号と同じ。空き缶でスターリングエンジンを、ジャム瓶でジェットエンジンを作る。ハムスター発電機まである。コンピュータ万能の時代に、敢え手を動かしてモノを作る世界は憧れる。参入ハードルが低いWebのマッシュアップよりも、ユニークなモノを作りやすいかもしれないと思ったりする。
この本の投稿には遠く及ばないが、私は最近、ピンホールカメラの撮影にはまっている。自分であけた小さな針穴を光が通ってフィルムに像を結ぶ。デジカメならば簡単にもっとキレイな写真が撮れるわけだが、ピンホールで現像された写真を手にしたときの感動は何百倍である。人に語りたくなる(今後ブログで語る予定)。そういう語りたい人たちの思い入れいっぱいの投稿記事でこの雑誌はできている。面白い。
・水蒸気ロボ
http://www.crabfu.com/steamtoys/rc_steam_rover/
・自宅をスタートレックに改造
http://www.24thcid.com/
・15人乗りバス
http://busycle.com/
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Posted by daiya at 2007年03月23日 23:59