2006年10月10日
現代アメリカのキーワード
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帯より引用。
「
アメリカに関する情報は大量に流通しているものの、私たちのアメリカ理解は今日なお、一面的、表層的、さらには因習的でさえある。アメリカではごく普通であったり、激しい議論の焦点になっている事柄でも、日本では話題に上らないものも多い。「九・一一」同時多発テロ以降、アメリカ社会におこった深刻な変化を視野に入れ、超大国の現状を最新の情報と明快な分析で提示する。二一世紀の世界を考えるための小事典。
」
ゲイテッド・コミュニティってどんなコミュニティか知っていますか?。グァンタナモ基地はどこにあって、内部で人権無視の非道がまかり通っている理由を知っていますか?。インディアン・カジノって何でしょう?。TDジェークスの名前を聞いたことがありますか。全米で最も有名なテレビ登場人物オプラ・ウィンフリーの番組を観たことがありますか?。
私はこの本を読むまで、どれもよく知りませんでした。
これは小辞典ですが、ひとつひとつの項目説明は強い問題意識を持って全体像と著者の視点が論じられている小論文集でもあります。日本のメディアに伝わってくるアメリカの情報が一面的であることがよくわかる本です。
本当のアメリカの姿が日本のメディアからは見えてこないという認識は、多くのアメリカ通日本人が持っていることのようです。検索エンジンで「アメリカに関する情報は」と調べてみたところ、次のような文章が1ページ目にひっかかりました。そのまま掲載します。
・アメリカに関する情報は - Google 検索
http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rls=GGLD,GGLD:2005-14,GGLD:ja&q=%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%82%ab%e3%81%ab%e9%96%a2%e3%81%99%e3%82%8b%e6%83%85%e5%a0%b1%e3%81%af
アメリカに関する情報は の検索結果 約 939,000 件
・アメリカに関する情報は大量に流通しているものの(上位3位はこの本の関係)
・アメリカに関する情報は溢れています。だが、その情報の大半は断片的な情報であったり、
・アメリカに関する情報は、各種メディアを通じて日本にいながら比較的に容易に入手できる。しかし日本語による報道では
・アメリカに関する情報は比較的入手しやすいが、宗教からアメリカを見ることはほとんど不可能である。
・アメリカに関する情報は、もっぱらハリウッド映画から得るしかありませんでした。
・アメリカに関する情報はその気になればいくらでも得ることができる。しかし、
・アメリカに関する情報は多分以前では報じられなかったようなものまでも耳に入ってくる。そんな濁流の中でアメリカという枝を掴んだろうか?
・アメリカに関する情報は多すぎて選択に困るほどだったし、
日本では、アメリカに関する情報は入手しやすいが一面的だという見方で、見事に共通しています。この本にはその見えない部分ばかりが81項目もあってとても勉強になりました。必要に応じて読み返したい本です。
・性と暴力のアメリカ―理念先行国家の矛盾と苦悶
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004747.html
・ルート66をゆく アメリカの「保守を訪ねて」
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004412.html
・エンジェルス・イン・アメリカ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004715.html
・アメリカ 最強のエリート教育
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002864.html
・日本はどう報じられているか
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002233.html
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Posted by daiya at 2006年10月10日 23:59