2006年09月02日
エンジェルス・イン・アメリカ
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アメリカのテレビドラマとして史上最多のエミー賞11部門、ゴールデン・グローブ賞5部門受賞した作品。原作はトニー賞、ピュリツアー賞を受賞。戯曲としても高い評価を得た。アル・パチーノ、メリル・ストリープ、エマ・トンプソンとハリウッドの超大物たちが出演する。6話で完結。
登場人物のほとんどが「ノーマル」ではない。性同一性障害、エイズ患者、薬物依存など精神的な重い問題を抱えている。同時に彼らはゲイ、ユダヤ人、黒人、モルモン教徒という社会的マイノリティの苦しみを背負って生きている。
恋人に捨てられ、希望を失ったゲイのエイズ患者の前に、空を割って、アメリカの天使が舞い降りる。天使も救いをもたらす存在ではなく、意味深な謎のメッセージを残すだけであり、ドラマにさらなるカオスを引き入れる。
しだいに登場人物たちの関係が錯綜し、事態は一層複雑で泥沼化していく。出口が見えなくなる。しかし、どうにもならなくても、人は生きていかねばならない。彼らもアメリカも前へ進まなければならない。
全体としては、病んだ80年代アメリカ社会の再生がテーマである。荒唐無稽なストーリーだが、存在感のある俳優陣に支えられて、ストーリーに引き込まれる。娯楽性、芸術性、社会性どれも一級。
・WowWow エンジェルス イン アメリカ
http://www.wowow.co.jp/angels/contents.html
海外テレビドラマとしてバンド・オブ。ブラザーズに続いて大当たりだった。
・バンド・オブ・ブラザース
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003885.html
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Posted by daiya at 2006年09月02日 23:59
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