2006年04月26日
革命メディア ブログの正体
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伊藤穣一、テクノラティCEOのデビッド・L・シフリー、そしてデジタルガレージグループが書いたブログの現状分析と未来予想。米国と日本の状況の比較や、ブログのビジネスの可能性をわかりやすく説明しているので、ブログを使ってなにかできないか探っているビジネスマンにとって、特に有益な内容になっている。
・テクノラティ 日本語版
http://www.technorati.jp/
・テクノラティ 米国版
http://www.technorati.com/
2005年10月時点の調べで、世界では1秒間に1つ、1日で7万件の新規ブログが開設され、1秒間に12.7のブログエントリが書かれているそうである。世界のインターネット人口が10億にとすると、2.5%がブログを書く。この膨大な量のうち、2006年1月時点で2500万件以上のブログをテクノラティは検索可能にしているそうだ。
数が多いだけでなく、影響力も大きくなった。
「
ブログがビジネスにつながっている現状としては、まずクチコミのビジネスがある。価格コムもそうだし、楽天ブログなどもそうだ。楽天のブログを見て楽天の商品を買うという人が、楽天の売り上げの約2割を占め、そのアフィリエイトのみの売り上げは月間30億円にもなるという。
」
メディアとしての人気もマスメディアに迫るケースもでている。
「
ブログサイト「ボインボイン」「インスタプンデット」「エイトリオス」といったものは、インターネットにおいては、マスメディアと同じくらいユーザーに注目されている。なかでも「ボインボイン」などは「MTV」よりもリンク数が多く影響力が大きい。
」
米国では特に政治ブログが、実際の選挙や日常の政治の監視に大きな影響力を持っている様子が紹介されている。災害やテロの際の速報メディアとしても、マスメディアを補完する重要な役割をになっている。ブロガーは米国全土に無数にいるため、事件や事故の発生現場に、誰かがすぐに駆けつけて報告できる。いくら巨大メディアであっても、全米のいたるところに24時間記者を張り付けてはおけないからかなわないのである。
日本でも、ブログの経済的価値、政治的価値、社会的価値の大きさが、次第に認識され始めていると思う。その価値あるブログの検索をビジネスにした最初の会社、テクノラティ社のトップたちの考えが、各章交代で読めるのが面白かった。
ところで、この本で、私のブログも日本のヒットブログとして取り上げていただいている。発売中の今週のアエラでも私とブログが紹介されている。読者がまた増えそうだ。マスメディアがブログをネタに取り上げることで、ブログが育つことになる。対立ではなく、そういう補完関係で新旧のメディアが共に面白くなっていったら理想的だなあと思った。
・アエラ
http://opendoors.asahi.com/data/detail/7350.shtml
アルファブロガーって何だ
ビジネスのヒント満載
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Posted by daiya at 2006年04月26日 23:59 | TrackBack