2006年02月13日
ブログ道
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「メール道」の著者で、人間として尊敬する師匠、久米信行さんが、今度はブログの本を出版された。その名も「ブログ道」。ブログの道に生きる者にとっての作法と心得が説かれている。
・メール道
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001854.html
メール道と久米社長については過去に紹介している。
この本の出版記念パーティで私は久米さんの対談相手にご指名いただいた。
パーティの報告:
・テレビブログとブログテレビ:好きな番組+好きな仲間+好きな時空で:IT Pro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20060207/228755/
・橋本大也さんとの対談でテレビブログを知…
http://plaza.rakuten.co.jp/enginekimyo/diary/200601300000/
・[4k]shikeの日記 - パーティご来場有難うございました
http://d.hatena.ne.jp/shike/20060204
業界のキーパーソンが多数集まる賑やかな会合だったので、壇上では本の詳細に立ち入りお話をするには至らなかったのですが、この場を借りて、この本で感銘を受けた箇所を少し長く引用させていただく。
「
やがてブログを続けるうちに、書くこと自体が面白くなり、仲間の目を気にしなくても続くようになります。そしてある日、ブログを一緒に始めた仲間の何人かを見ると、いつしかそれぞれの山を目指して黙々と進んでいるかもしれません。目指す山が違えば、すなわちブログのテーマや表現方法が違えば、もはや競争相手ではなく、「道を歩む同志」だと感じられることでしょう。かつてほど共に過ごす時間はなくとも、共感と尊敬は逆に深まっているかもしれません。
また、道の途中で見知らぬ人たちと意気投合することもあるでしょう。見晴らしの良い場所に出て眺めれば、別の山でこちらを見つめる人と目が合い、心が通うかもしれません。また道が重なって出会うときもあるでしょう。そして、一緒に何かを創造することもあるでしょう。
やがて、群れるより、一人で歩む方が快くなるでしょう。時には一人で登り続ける辛さも痛感するでしょうが、そんな時は互いの歩みをブログで確かめ合うことができるはずです。今もどこかで縁者が共に歩んでいることにおおいに勇気づけられるのです。わが道を恐れず歩む人たちが、ブログの絆で結ばれながら、いつしか新しい世界を、曼荼羅を描いていくことになるでしょう。
」
ブログ縁者のあるべき関係を、見事にいい表わしている名文だと思った。それと同時に、私が深く共感するのは、久米さんの縁者の考え方は、ベンチャー経営者同志の精神的つながりに似ていると思っているからだ。ブログも企業経営も、お互いに良いときもあれば悪いときもある。市場では競合の関係もあるし、戦略上敵対しないといけないこともある。だが、精神的な絆で結ばれた同志は、浮世のことはどうあれ、求道者として深い部分ではつながっている。手段がアナログでもデジタルでも変わらない人間同士の絆のことを説明しているのだと思う。
この本のタイトルは、ブログ術ではなくブログ道である。円熟したオンラインコミュニケーションの作法と心得がまとめられている。
「コメント・トラックバックは「群れず・悩まず・争わず」」
「ブログを独立自創×共創共栄のメディアにする」
「縁を育むお礼と賞賛のコメント・トラックバック」
ときどき、ネットの世界では、「メールには署名を入れないといけない」「他人のブログに無断リンクはいけない」「引用していないのにトラックバックするのは失礼」などなど、形式的マナー論が盛り上がっているときがある。久米さんが教えてくれるのは、形式じゃなくて思いやりのこころこそ大切だという当たり前の事実。
道の本だが、術の話もある。たとえば、ブログの記事にも署名を入れるといいというアドバイスは、はじめて聞いた。作法的にも、SEO的にも、確かにその通り、効果的かもしれない。久米さんは自らのブログで署名を実践している。
・3/3「ブログ道」出版記念パーティがわり…
http://plaza.rakuten.co.jp/enginekimyo/diary/200602090000/
署名のある記事の例
ブログを道と考え日々研鑽したい人たちのための教典。
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Posted by daiya at 2006年02月13日 23:59 | TrackBack
群れず・悩まず・争わず
3原則なのかで、「悩まず」
っていうのが的を得てるなぁーと感じますね。
「悩まず」と一言に、様々な視点があって、
それが他の、群れず、争わずにも連鎖しているような気がしますね。