2006年01月24日
ポッドキャスティング入門
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米国では2004年末に3000を超えるポッドキャスト・チャンネルが登録され、2005年6月には8000を超え、2010年にはポッドキャストのリスナーが5000万人を超えるという予測があるそうだ。携帯型オーディオ・プレイヤーの普及により、”移動中メディア”の主役になる可能性があると著者は期待している。
この本はポッドキャスト放送の制作者のためのガイド本である。
ただマイクで一発録音するだけでも制作が可能なのがポッドキャストの面白さでもあるが、やはり人気放送局にしたいなら、AMやFMラジオのような演出を施したくなる。たとえば、オープニングの音楽がだんだん小さくなってトークが始まり、音楽はそのまま続いてBGMになる、ような構成はどうやったら作れるのだろうか?一発録音ではなく、個別に録音したパートと音楽を後からつなげるにはどうしたらいいのだろうか?
この本ではフリーソフトのAudacityを使って、ミキシングなどの編集を行う手順が図解されている。マイクなどの機材選定や録音方法についてのアドバイスもある。
・Podcast編集に使えるフリーのオーディオエディタ・レコーダー Audacity
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003714.html
Audacityは以前、このブログでも紹介した。
他にも気になったツールとしてCastBlasterがある。ポッドキャストの開祖Adam Curry氏が開発した専用編集ソフトである。
・CastBlaster
http://castblaster.com/
ポッドキャストで困るのが音楽の著作権の問題だ。
著作権料を払わない限り一般の放送で流れているようなヒット曲は使えない。そこでPodsafe=ポッドキャストで自由に使ってよいという特別なライセンスの曲を集約しているPodsafe Music Networkがこの本では紹介されていた。
・Podsafe Music Network
http://music.podshow.com/
このほか、ポッドキャストの歴史や、現在放送中の日本のポッドキャストの紹介、キャスターの紹介がある。アマチュアもプロも一緒に試行錯誤していることがよくわかる。いままさに立ち上がろうとしているポッドキャストの世界は熱い。
ところで、2月7日に梅田望夫氏の出版記念イベントでポッドキャスト放送をやる予定です。私はイベントの司会です。がんばります。ポッドキャスト公開したらぜひ聴いてください。
・My Life Between Silicon Valley and Japan
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060112
「
「ウェブ進化論」(ちくま新書)発売日の2月7日(火)夜に、下記の通り、東京で出版記念イベントを開催します。筑摩書房主催「梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」」です。
招待ブロガーとして、「情報考学 Passion For The Future」の橋本大也さんに司会役をお願いし、議論のパートナーに「R30::マーケティング社会時評」のR30さん、「FPN: Future Planning Network」代表の徳力基彦さんらをお招きします。1時間のラジオ番組みたいな感じで録音して、翌8日(水)までにポッドキャスティングで公開します。
」
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Posted by daiya at 2006年01月24日 02:02 | TrackBack