2006年01月25日

SFベスト201このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加


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・SFベスト201
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SF小説は好きで学生時代から読んできたが、この本で書評されている201冊のうち、読んだことがあったのは50冊程度。この分野で有名な書評者らが、作家の位置づけや作品の魅力を的確にレビューしており、たくさんの発掘があった。グレッグ・イーガンと出会ってからは、イーガン一辺倒になってしまい、いかんなあと思っていたので、これから次々に読んで幅を広げてみようと思う。

さて、この201冊の中で、私が既に読んだ作品の中から、ベスト3を作成してみた。書評本を使って、メタ書評である。これらを読んだのは15年くらい前なので詳細は忘れているが、興奮と感動の大きさだけは覚えている。

・星を継ぐもの
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「月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。ハードSFの新星が一世を風靡した出世作。」

私とハードSFとの出会いは思えばこれだった。続編が何作もあるが、これが最高。

・宇宙のランデヴー
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「太陽系内に突如現れた謎の小惑星。だが、それは自然の天体ではなく、巨大な金属物体であった。ついに人類は、宇宙からの最初の訪問者を迎えることになるが……。巨匠クラークが<未知の存在>とのファースト・コンタクトを、該博な科学知識を駆使して見事に描きあげた超話題作。」

黙々と読んで気がついたら朝だった記憶がある。SFの魅力満載。

・銀河ヒッチハイク・ガイド
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「1952‐2001年。英国ケンブリッジ生まれ。1978年BBCラジオドラマ「銀河ヒッチハイク・ガイド」脚本を執筆。翌年、この脚本を小説化した本書がベストセラーとなり、小説は全5冊のシリーズとなった」

駄作になりやすいナンセンスギャグとSFの融合で、これだけ出来のいい作品を他に知らない。最近映画化されて話題にもなった。小説は私が読んだのは現在絶版の新潮文庫版であった。訳が重要なので入手可能ならば新潮文庫版を薦める。


なお、このSFベスト201は編者によるまえがきが、近年のSFの総括と展望となっていて、読み応えがある。映像SFにおされ気味だが活字SFもインターネットの普及により、新刊とロングセラー以外の作品にも注目がいくようになって、思わぬ活性化につながっているようだ。まさにロングテールによる発掘ということか。


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Posted by daiya at 2006年01月25日 23:59 | TrackBack このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
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Comments

いや、やっぱり「幼年期の終り」でしょう
って言いたかったのでコメントさせていただきました。

Posted by: Insite at 2006年01月26日 18:43
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