2005年11月08日
人生は数式で考えるとうまくいく
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著者大村あつしさんが創業者として12年間、育てた会社が他人の手に渡るシーン。
「
調印を終え、その場を立ち去る「新社長」の後ろ姿を努めて冷静に見届けた私に、弁護士は、「最後まで立派でしたよ、大村さん」とやさしく声をかけてくれました。
しかし、帰宅した私は緊張の糸が切れたのでしょうか。悔しくて悲しくて苦しくて、ガソリンがなければ走れない自動車のように、心のガソリンが空になり、とにかく気持ちが「走れない」のです。ベッドから起き上がれない状態が数週間続きました
」
大村さんのことは90年代から知っていた。Visual Basicなどの解説書をたくさん書かれている(累計100万部超)ライターで元は編集プロの経営者で、日本最大のVBAコミュニティの主宰者だった。私も著書を読んでVBAを使えるようになった一人だから、お世話になっている。
・大村あつし ボクは不死鳥 - ブログ
http://www.fushicho.com/blog/
その大村さんと最近ときどき渋谷のバーで会うようになった。私のことをご存知だったので、嬉しかった。ライター出身でコミュニティ主宰者として活動し、経営者になったと言う点では私とも経歴が似ていると思っていたから。だが、上述のような会社乗っ取り事件や、駆け出し時代の苦い体験を乗り越えて、活躍されているなんて知らなかった。
表題の人生の「数式」は至って単純なものだった。
目標 − 現状 = 課題
知識 × 経験 = 知恵
このわかりやすい式に、大村さんの個人的な生々しい体験が代入される。
物事を多角的に見る知恵の説明として、フロントホックブラってどんなブラジャー?という質問の例がある。ほとんどの男性は前で外すブラと答える。ほとんどの女性は前で着けるブラと答える。前で着けるブラジャーと答えられる男性、前で外すブラと答えられる女性が、成功者になる可能性が高いのだと言う。物事を他人と違った視点で眺め、わかりやすく説明することができる人になるには知識と経験の掛け算ができないといけないということだ。
フリーランスとベンチャーを10年やってきた、似たような立場の人間として、大村さんの等身大の成功論、人生論にはとても共感するところが多かった。自ら経験した成功と失敗の両方を堂々と語っている。ひとつひとつの決断を積み重ねてきて今があることの誇り、なんだと思う。自分の信用で取引をし、自分の人生をハンドリングしている感覚を持てることはフリーランス、ベンチャーの醍醐味だと思う。そのことがいっぱいこの本には書いてある。
この本、八重洲ブックセンター 週間ベストセラー 初登場総合1位。アマゾンでもベストセラーになるなど、とてもよく売れているようだ。この前、お会いしたときには「これからはテレビを舞台に活動するつもりです」と少し突っ込んだお話も聞かせてもらった。大村さんに負けないように私も頑張らねばと思った。
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Posted by daiya at 2005年11月08日 23:59 | TrackBack
橋本さん、こんばんは。
『人生は数式で考えるとうまくいく』の書評を書きましたので、
トラックバックをさせていただきました。
読みやすくて、良い本でした。
トラックバックがダブってしまい、すみません。
Posted by: LifeTrackBack ネット起業家!30歳で起業を目指すブログ at 2005年11月29日 02:11