2005年11月02日
デジカメの破損データを復元するツール 500枚の写真救出体験談
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デジカメの破損データを復元するツール 500枚の写真救出体験談
昨日のエントリで公開した沖縄のスライドショーの裏には手に汗握ったドラマがありました。一人プロジェクトX状態。以下その体験談。
沖縄旅行で持って行ったデジタルカメラの、XDピクチャーカードのデータが破損した。「このメディアはフォーマットされていません」というエラーが表示されて、アクセスすることができなくなった。街の写真の現像サービス用の端末にカードを試しに挿入した際、データが破壊されたらしい。旅行中に撮影した枚数は500枚。まだ一枚も見ていない。
ちょっと冷や汗だったが、プロのカメラマンの人からそういうことはときどき起きると聞いていたのと、復旧の可能性があることは知っていたので、早速ネットで調査。
私のデジタルカメラのUSB接続経由ではカード(XD ピクチャーカード1G)を認識しないため、カードリーダーを別途用意することになった。過去の経験から安物は大容量メディアをうまく認識できなかったり、アクセスが遅いという問題が起きる。
いろいろ評判を聞いたりして13メディア対応のアイオーデータのカードリーダーを購入した。
・I-O DATA USB 2.0/1.1接続 13メディア対応 マルチカードリーダーライター [USB2-W12RW]
「
「miniSDカード」や「メモリースティック Duo」などのミニメディアもダイレクトに挿入できる、合計13種類のメモリーカードに対応したUSB 2.0接続のメモリーカードリーダーライター。従来品に比べて転送速度がよりアップしており、デジカメやケータイで撮りためた高画質な写真データもストレスなく快適にパソコンへ転送することができる。また、「メモリースティック Duo」にパソコンの動画や音楽データを転送し、PSPで楽しむときにも大変便利。
」
特徴はほとんどのアダプター類なしに流通しているほとんどのメディアに対応していること、アクセスが高速なこと、同時に4つのカードを認識し、個別のストレージとして利用できること。
早速、メディアを挿入してみると「このメディアはフォーマットされていません」というメッセージが出た。フォーマットしますか?と聞かれるが、もちろんNO。これでどうやら通電していることは確認できた。ソフト的に壊れているらしい。少し希望が出てきた。
まずはメディアがどの程度深刻にダメージを負っているのかを知る必要がある。こうしたケースでは多くの場合、データ自体は残っているが、ファイルの場所を特定するためのセクションが破損した可能性が高い。
・PC INSPECTOR File Recovery
http://www.pcinspector.de/file_recovery/jp/welcome.htm
フリーソフトのPC INSPECTOR File Recoveryを使う。このソフトはFAT 12/16/32 及びNTFSのファイルシステムを走査して、破損したディスクを徹底調査する。場合によっては、このソフト自体でファイルを復元することもできる。
早速、実行すると、500個程度のファイルの存在が報告された。写真の枚数と数が合っている。JPEGファイルを救出するように支持してみると、2時間程度でJPEGデータらしいファイルが復元されてきた。しかし、各ファイルレベルでデータの整合性がおかしいようで、画像として表示することができない。
ここでさらにフリーソフトを組み合わせることもできたがタイムイズマネーということもあって、雑誌でレビューを読んでいた「完全フォト復元」の体験版をダウンロード。画像が復旧できることが判明したので、製品版を購入した。
2000件のファイルが救出された。妙に多い。1500個のファイルはデジタルカメラが内部の縮小画像処理などに使っているデータのようだ。プレビューで見ていくと次々に復元対象がみつかっていく。30分程度の処理時間の後、見事に500枚すべての写真データを取り戻すことができた。
万歳、万歳、大万歳。
世の中には1ギガのデータ復旧に数十万円もかかる有償復旧サービスがある。そんなに高い金額では現実には諦めるしかないだろう。だが、実際には復元の現場も類似したソフトを使用しているはずだ。ちょっと試してみる価値のあるソフトである。デジカメ以外、写真以外のデータ救出にも使える。
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Posted by daiya at 2005年11月02日 23:59
デジカメでフォーマットしたデータは復旧できないことがたまにある。特に最近のデジカメでは復旧できないことが多い。
物理フォーマット(⇔論理フォーマット)をする機種が増えてきてるようだ。
個人情報保護を意識してなのかな?