2005年10月19日
アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから
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・アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから
人生何がどう転ぶかわかったものではありません。
このたび、アルファブロガーとして本になりました。
これは11人のアルファブロガーのインタビュー本です。
私の章の内容は、ブロガーとしての日常、長く続ける秘訣、皆さん気にするどの程度本は売れるのか問題、情報整理術、今後のインターネットの行方論などです。それはともかく、他の10人のインタビュー内容は、本音・実態ベースで情報量も多く、同じブロガーとして大変興味深いものでした。
さて、インタビュアーが印象に残った発言を、各対談の見出しに使っています。各人各様なのですが...。
■Part 01 「人気ブログ」の運営スタイル
01 炭火のようにじわりじわりと燃え続けていきたい
――ネタフル コグレマサト 氏
02 ある程度のメンタルタフネスは必要です
――百式 田口元 氏
03 ブログはもっとホットで無防備なメディアです
――極東ブログ finalvent 氏
■Part 02 「プロフェッショナル」のブログ活用術
04 ブログとマーケティングの状況は確実に変化が起きている
――Ad Innovator 織田浩一 氏
05 「メディア批評」は議論から実行フェーズに入っている
――R30::マーケティング社会時評 R30 氏
06 ブログには「個人を売る媒体」としての強みがある
――isologue 磯崎哲也 氏
07 自分が面白いと思うことを書きたいときに書きたいだけ
――ON Off and Beyond 渡辺千賀 氏
■Part 03 テクノロジストとインターネットの未来
08 モテたくて
――NDO::Weblog 伊藤直也 氏
09 「キーボードで悪口を打たない」のは鉄則です
――Passion For The Future 橋本大也 氏
10 インターネットと正座で向き合っていけるか?
――切込隊長BLOG 山本一郎 氏
11 2050年にネットが世界をどう変えるかこの目で見たい
――英語で読むITトレンド 梅田望夫 氏
私の「「キーボードで悪口を打たない」のは鉄則です」は、随分と真面目に見える部分を切り取っていただいたなあと思うわけです。が、同じように考えている人が多いことに気がついた次第です。
引用してみると、
「
僕は、面白くないことは取上げなければ良い、というスタンスです。たまに相手が有名人とか偉い先生で、僕が何を言おうとどうってことなければいろいろと書いちゃう場合もあるんですけど、基本的にはネガティブなことは書かないようにしています。続ける秘訣は、それが大きいなぁという実感があります。ネガティブなことを書きはじめると、自分に返ってくることが多くていけません。自分自身ネガティブな考えになったり、それによって反論されたり、人間関係が壊れるとか、思わぬ展開があって、何か悪いことを書くと、世の中つながっているので、いろいろな形でこっちに返ってくるんですよ。それがイヤになる理由になる気がしています。
<中略>
むしろホジティブなことを書いたり、書評もなるべく良いものを取上げて褒めていると、著者から連絡があることもあるし、いろいろなことが始まるので、本も売れるということもあるので(笑)、ネガティブなことを言わずにいろんなものを褒めるというのは、長く続けるのであれば秘訣かなと思います。
」Passion For The Future 橋本大也 氏
という趣旨だったのですが、同様の意見が以下のようにあります。
「プレッシャーというよりも、書く内容はきをつけます。政治の話は書かないとか、基本的に悪いことは書かないようにしていますし、悪いニュースでも最終的には良い方向になるように書いています」ネタフル コグレマサト氏
「否定的なことは極力書かない。好き嫌いというのは表裏一体で「Xが好き」という裏側には「Yが嫌い」というのがあるわけですが、「Yが嫌い」を書く代わりに「Xが好き」というのを書くように気をつけています。」ON Off and Beyond 渡辺千賀 氏(その他の点でも、渡辺さんのブログへの表現スタンスは私とそっくりで驚きました)
私の意見は別の部分に記述がありますが、百式 田口元 氏とも同意見なので、11人中4人が、ネガティブな書き方を避けるのが長続きのコツと考えているようです。
どんなに孤高を演じていようと、個人ブログという、やってもやらなくても良い表現活動に自ら参加すると人というのは、根がコミュニケーション大好きな人間であるはずだと思います。コミュニケーションは人間関係ですから、偶発的な正当な批評行為、正当な権利の主張行為は強気に臨めても、日常的に悪意や争いごと、ストレスを自ら呼び込むようだと、ブログは長続きしないものだと思うのです。
もちろん、切込隊長BLOG 山本一郎 氏のように「ブログでもいろんな裁判とかが起きてくるでしょう。なるべく自分がその第一号になろうと思っていろいろ書いてたんですが、残念ながらそういうことにはならずに寂しい思いをしてたんですけど(笑)」というつわものもいますが...。
あ、ちなみに、この書評では拡大しましたが、この本は、このようなモラル論の本ではまったくありません。
出版社によると、この本の内容は、
「
「アルファブロガー」を知っていますか?アルファブロガーは、スゴいウェブログを書いているスゴいブロガーです。ほかのウェブログからいつも参照されているようなブログ、ネットでの世論形成に大きな影響力を持っているようなウェブログ、そういうごく少数のパワーブロガーだけが「アルファブロガー」と呼ばれるのです。
2005年2月、草の根の投票企画「日本のアルファブロガーを探せ!」の結果が発表されました。ここで「日本のアルファブロガー」として名前の上がったトップ20のうち、主にITビジネスや時評といった分野で活躍する「ベストイレブン」の方々に、どのようにブログを運営しているのか、その秘訣を教えてもらいました。
アクセスアップに心がけていること、ネタの探し方や情報の整理のコツ、ブログを本業に役立たせるいろいろな考え方などなど。そしてこれからのインターネットはどこに向かうのか、ブログの魅力と可能性(そして限界)はどこにあるのか?
11人11様のさまざまな意見が飛び交う本書のなかには、必ずやあなたの今後のインターネットライフ/ウェブログ活動に役立つヒトコトが、あるはずです。
」
であるとのこと。
一般投票ベースで選んでいただき、その結果、本になったということがとても光栄で嬉しいです。実は密かに9月で2周年を迎え、3年目に突入しているこのブログですが、これからもできるかぎり読者に支持してもらえるようなブログを目指したいと思っています。よろしくお願いいたします。
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Posted by daiya at 2005年10月19日 23:59 | TrackBack
「アルファブロガー」の書評を書きましたので、
また、記事を引用させていただきましたので、
トラックバックをさせていただきました。
この本を読んで、アルファブロガーのことを初めて知りました。たくさん収穫があったのですが、貴サイトの様な「本物」のブログを発見できたことが一番の収穫かもしれません。
書評ブログの「代表選手」としてのご活躍を祈念します。
Posted by: 世田谷読書日記 at 2007年02月09日 22:14