2005年08月24日
科学者が見つけた「人を惹きつける」文章方程式
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古今東西の名文を科学者が選び、ひとつひとつの名文が読むものを惹きつける理由を分析し、解説した本。
・成功術 時間の戦略
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003654.html
この本と同じ著者。
ジャンルごとに名文方程式をまとめている。
・「恋」の名文方程式
・「青春」の名文方程式
・「食」の名文方程式
・「笑い」の名文方程式
・「元気」の名文方程式
・「美」の名文方程式
・「逃避」の名文方程式
・「人生」の名文方程式
・「知性」の名文方程式
・「静寂」の名文方程式
・「旅」の名文方程式
恋の名文なら、具体性を省き、日常を超越し、繰り返しや相似形を使って、催眠をかけろ。美の名文なら色のコントラストや使え。静寂を表したいなら、無機質な用語で時間を静止させよ、など、事例ベースで具体的なアドバイスがある。
紀行文や食のコラムを突然書かねばならないといったときに、個別に参考になりそうな本である。事例が実際、名文が多いので、引用された本を読みたくなってくる。
■私が見つけた名文 茨木のり子、笹 公人
最近、個人的にはまっている名文は詩である。
詩はあまり詳しくない分野だったが、本屋で気まぐれに手に取った詩人 茨木のり子の作品には感動した。詩というと、よそいきの気取った言葉を使うと思いがちだが、茨木のり子は違う。日常の思考の言葉を使って、人生や心の真実を、語りかけてくる。
もう一人、まったく違った名文を見つけた。詩人、笹 公人。この人の文章はおかしい。ズレている。どのようにおかしいか。たとえるなら、2ちゃんねるや電車男的なズレである。そのズレが映像的に見えてくる。新しいタイプの名文だと思う。
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Posted by daiya at 2005年08月24日 23:59 | TrackBack
茨木のりこ著「倚りかからず」は小生の大好きな詩集です。
あなたの感性のどこかと合うところがあるようです。