2005年08月10日
アミ 小さな宇宙人
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小学生でも読めるようにふりがなが振られている。
まえがきに、この本は子供向けのおとぎ話であると断りがあって、おとな向けの注意書きまでついている。
こんな風だ。
「読み続けないように!きっとおもしろくないでしょう。ここに書いてあるのは、すばらしいことばかりだから。」
作者エンリケ・バリオスはチリ人女性。友人の名もない小さな出版社から86年に出版され、またたくまにベストセラーになり11カ国語に翻訳され、続編を含めて世界中で売れている。
少年ペドゥリートとアミと名乗る宇宙人とのコンタクト体験。宇宙をめぐる旅の中でペドゥリートは、地球がいまだ野蛮な、愛の度数の低い未開の惑星であることを教わるという内容。
こうあらすじを書くと、安直な博愛主義と共産思想の啓蒙書みたいであるし、そうした要素の完全否定もできないが、よほど根性を入れて構えて読まない限り、感動してしまう。宇宙人のアミが教える理想の世界のあり方、新しいルールは、単純でいながら根が深いからだ。
理想世界を語るアミの言葉には最初のうち、そんなに物事は単純じゃないだろう、と反発したくなる。だが、よく考えてみるとシンプルに理解する方が、矛盾がなく、うまくいくようにも思えてくる。著者は現実のことも強く意識して、この理想郷の物語を綴っていることも感じられる。それが売れた理由だろう。
「モモ」や「星の王子様」が好きな人には特におすすめ。読後感は近い。
「わかったかい。ペドゥリート。遊びか、おとぎ話のようにしてほんとうのことをいうんだ」
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Posted by daiya at 2005年08月10日 23:59 | TrackBack
小学校の時に父が買ってきてくれ
とても感動したのを覚えています。しかし
少しわからなかった部分があり
最近大人になって戻ってきたアミと一緒に
買いました。いつ読んでもいい本だと
感じます。
現実を意識しながら書いているというのは
感じます
僕も大好きな本です。
何度読んでも、とても心が温かくなるのがわかります。
世界の状況などを考えると、とても心が痛くなりますが、
この本に書いてあることを少しでも心にとめておけば
きっと世界は変わるかも知れません。
ぜひ、たくさんの人に読んでもらいたい本です。