2005年04月27日
デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第一回講義録
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今春新設認可されたばかりの、デジタルハリウッド大学で私の講義「リサーチ&プランニング」が今週から開始、教員生活がスタート。このブログでも毎週、講義内容を一部公開していこうと考えています。
冒頭から機材トラブルに見舞われ、その煽りで、終了時間を間違えそうになったり、初回から波乱含みでしたが、終了後のアンケートを読むと、好評。前半、プロジェクターが使えなかったことで、アドリブ感が高くなったのが怪我の功名か。親しみやすい先生と書いてくれた人が多くて、初回の狙いのお互いのウォーミングアップを達成できたので一安心。機材問題は次回以降は改善されるでしょう。受講生の皆さん、これから毎週水曜6限はよろしく。
科目名は「リサーチ&プランニング」。大学に登録した講義内容は以下のとおり。
「
現代はインターネットとPCの普及により膨大な情報に誰でも自由にアクセスできるようになった。だが、ネットワークから自在にデータ、情報、知識、知恵を引き出す情報処理能力を持つ人材はまだ少ない。本講義では、デジタルデータとネットワークを活用し、リサーチ及びプランニングプロセスの知的生産性と創造性を高める方法論を講義する。個人、組織の情報処理プロセスに関する大学や研究機関の理論、企業ケースを参考にしながら、実際にビジネスの現場で実用的な情報収集、整理、活用の体系化されたメソッド、ツールの利用ノウハウを教える。主題となるテーマは、オンラインマーケティング、ナレッジマネジメント、知識インタラクション、検索技術など。
」
なんとも硬いが、要約すると「インターネットを使いこなす情報通、事情通」養成講座。そのための理論、ツール、ノウハウが内容です。リサーチやコンサルティング、起業の実務を通して、蓄積してきたノウハウを、体系的に講義しようと考えました。
第一回の内容は科目名と同じ「リサーチ&プランニング」。
「
「デジタルとネットワークを使ったリサーチ&プランニングの考え方を俯瞰する。知識とは何かの研究理論の紹介。情報処理のフローを大きく4つのプロセスにわけ(情報収集、情報整理、情報分析、情報発信)効果的に”使える”を作り出すアプローチを説明する。」」
アツメル、ナラベル、ヒキダス、カキダスです。
今後の講義内容の予告と「情報とは」ワーキンググループ、その総括。後半では「情報とは〜である」の〜を40字で埋めよという問題を、個人とグループで発想してもらいました。想像以上に考えられた答えが発表されて驚きでした。「想定の範囲外」。この問題に正解はありませんが、このセッションは最終回近くでもう一度行い、答えの変化を比較してみたいと思います。最後に古今東西の情報の研究者の意見を解説しました。
「情報とは」はこのブログのテーマでもあります。受講生の方は過去の書評記事も参考にしてください。書評一覧は次のページがみやすいです。
・このサイトの過去記事一覧
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives.html
今日取り上げた書籍の評は以下。この講義では敢えて教科書を指定しませんでした。その代わり、毎回、関連する名著を紹介するので、各自で気になる本を購入して読んでください。
・ユーザーイリュージョン―意識という幻想
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001933.html
・それは「情報」ではない
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000510.html
今日、使ったプレゼン資料を公開します。
この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら。
さて、第一回は予告編でした。トラブルのおかげで、いきなり打ち解けたムードになって、私も調子がでてきました。次回から本番です。GW明けにまた会いましょう。
Mixiにも講義コミュニティができます。まだ入会していない人は、知り合いをたどるか、私にメールで入会依頼を要請してください。
なお、私はこの講義録15回分をまとめ、書き足して、出版したいと考えています。ご興味をもってくださる出版社の方、いらっしゃったらご連絡ください。よろしくお願いします。
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Posted by daiya at 2005年04月27日 23:59 | TrackBack